今回は、
1986年初期頃
に発売された、業務用アーケードゲームについて紹介していきます。
この頃にもなるとアーケードゲームもだいぶ進化し、次から次へと新しいゲームが登場してきました。
80年代にゲームセンターに通っていた方は、きっと懐かしいゲームをあるはず。
毎月のように各社から様々なゲームが発売されていたので、人気ゲームと微妙なゲームの差が激しかったです。
人気ゲームは後に家庭用ゲーム機などにも移植され知名度も高いですが、
そうでないゲームはひっそりと消えていき、人々の記憶からも消されることに・・・( ノД`)シクシク…
80年代後半は、まさにアーケードゲーム群雄割拠といった印象ですね。
1986年初期発売 業務用アーケードゲーム紹介その1
ハレーズコメット
1986年1月
タイトー
恐らく30代後半から40歳以上の方は、幼少期に聞いたことがあるはず「ハレー彗星」。
約75年周期で地球に接近するという事で、当時はテレビでも話題でした。
ほとんどの人は一生で一度しか見れないことから、前回接近した時は大ブーム。
そのハレー彗星をモチーフに開発されたのが本作。
ハレー彗星から現れた敵から地球を守るという設定で、敵を撃ち漏らすと被害率が上昇し、100%になるとゲームオーバー。
敵を撃ち漏らさない為にも、自機のパワーアップはかなり強力で爽快です。
本作は、後にバブルボブルなどを開発することになるMTJこと三辻富貴朗氏による作品。
低確率で出現するMTJボールを取ると、一気にフルパワーアップ可能。
元々は上層部から
「ナムコのギャラガのような作品を作れ!」
と言われて出来たのが本作らしいです。
どことなく固定画面シューティングっぽいのは、その為と言われています。
後にファミコンディスクシステムにも移植され、そちらのタイトルは「ハレーウォーズ」。
最近では、アケアカやイーグレットⅡミニでも復刻しています。
スペランカー
1986年1月
Broderbund
最弱主人公としてもお馴染み「スペランカー」のアーケード版。
元々は米ブロードバンド社のPC用ゲームでしたが、後にアイレムがファミコンへと移植。
その後、アーケード版も発売されています。
家庭用から業務用へ逆移植された珍しい作品でもありますね。
ファミコン版は激弱な主人公で、そんな虚弱な体質で洞窟探検に行くなよ!っと多くのプレイヤーからツッコまれていましたが、
アーケード版は、鍛えたのかだいぶタフになっています。
エネルギーに無くなったり敵に当たると即死ですが、段差でヤラれりはしません。
カギを取ってドンドン下に降りて行く基本的にはファミコンと同じ内容ですが、隠し要素なども多くやり応えがあります。
面白いのですが出荷台数はあまり伸びなかったようで意外と知らない人もおり、知名度も低いようです。
スペランカーコレクションとしてPS3で発売されていましたが、switchでも発売してほしいですね。
アーガス
1986年1月
日本マイコン開発
シティコネクションなどの日本マイコン開発が作り、ジャレコから発売された高難易度シューティングゲーム。
地上と空中の敵を撃ち分けるゼビウスタイプのシューティングで、中々クセが強いです。
難しくて1面すらまともにクリアできないのに、ようやくステージをクリアしたと思っても、
最後の着陸が、これまた難しいです。
後にファミコンにも移植されているので、名前くらいは知っている人も多いでしょう。
難易度が高いシューティングゲームが好きな方は、是非チャレンジしてもらいたい作品。
最近はアケアカでも復刻しています。
怒 IKARI
1986年2月
SNK
当時のゲームセンターでも、かなり珍しかった八角形のループレバーで操作するアクションシューティング。
「ランボー怒りの脱出」時のスタローン氏がモデルとされており、見た目も似ていますね。
本作は八角形レバーで自機の移動、ダイヤルを回して射撃の方向を変更可能。
これにより移動しながら射撃の方向を変えることが出来ます。
後にSNKからこのループレバーを使用したゲームが色々発売されるので、当時としては評判が良かったようですね。
フロントラインの影響を強く受けており、途中で戦車に乗り込むなど似た設定も多いです。
後にファミコンに移植されますが、ファミコンではこの仕様が出来ない為、評判はあまりよくありませんでした。
現在はアケアカでも復刻しており、SNKアニバサリーコレクションにも収録されています。
現在のswitchやXboxのコントローラで遊ぶと、左スティックで自機の移動、右スティックで射撃の方向変更が可能。
むしろ昔より現代版のコントローラーの方が操作しやすく、今遊ぶと超楽しいです。
ダーウィン4078
1986年3月
データイースト
アイテムを取って自機がドンドン進化していく、個性的なシューティングゲーム。
対地対空を撃ち分けるタイプで、パワーアップアイテムを取ることで進化していきますが、ダメージを受けると退化します。
DECOらしいちょっと癖のある内容で、好みは分かれそうですが好きな人はハマるようです。
家庭用ゲーム機にはあまり移植されておらず、知名度は低め。
PCエンジンで発売予定だったそうですが、諸事情で中止になりました。
当時は、唯一MSX2にのみ移植されたようですね。
現在はアケアカで復刻しています。
ファンタジーゾーン
1986年3月
セガ
ご存じセガの大ヒットシューティングゲーム、ファンタジーゾーンが発売されたのも1986年。
シューティングでお金の概念や、お買い物が出来る設定は当時としては画期的。
可愛らしい見た目とポップな音楽で、当時から大人気でした。
後半の難易度は高いですが、序盤は初見でもサクサク進めて初心者でも遊びやすいのも人気理由の一つでしょう。
ファミコンでも後にサンソフトから発売され、こちらも良移植として有名ですね。
ファミコン版もかなり売れた為、ファンタジーゾーンはサンソフトの作品と思っていた子も多かったです。
その他にも、PCエンジンやMSX、X68000など、セガ以外でも移植されており、当時の人気が窺えます。
こちらも現在はSEGAAGESや、アストロシティミニ、メガドラミニ2など様々なゲーム機で復刻。
今遊んでも十分楽しめる名作。
黄金の城
1986年3月
セタ
グレートソードマンの続編的なアクションゲーム。
4方向レバーで左右と盾の上下移動を行い、3つのボタンでそれぞれ上中下の攻撃となっています。
様々な物が飛んでくる道中を進み、敵剣士と1対1で戦います。
敵も味方も、ダメージを受けると鎧が落ちていきます。
女剣士のイレーネも同様に鎧が落ちていきますが、前期バージョンは上半身を裸にすることが可能。
ピンクのB地区様もバッチリ拝めます(-人-)アリガタヤ~
しかし、残念ながら後期バージョンは、ブラを着用(`皿´)ムッキー!!
たかがピンクの1ドットくらい、別に規制しなくても良いじゃないですか!
現在は、イーグレット2ミニの追加SDカード『アーケードメモリーズ Vol.1』にも収録されています。
なんと!コチラは前期バージョンで、イレーネはノーブラのまま!(๑•̀ㅂ•́)و✧
欲しい方は、今のうちに手に入れておいた方が良いかも。
スクランブルフォーメーション
1986年4月
タイトー
対地対空撃ち分けるタイプのオーソドックスな縦シューティングゲーム。
シンプルな設定ですが、味方の小型機を取ることで3種類のフォーメーションに変更可能。
対地対空、対空特化、対地特化タイプと、状況に応じてフォーメーションの変化がカギ・・・ですが、
これが中々難しいです。
やはり当時の人気もイマイチだったようで、ゲーセンの出荷台数もあまり伸びず。
ファミコンなどの家庭用ゲーム機には移植されず、知名度は低いです。
当時の家庭用ゲーム機にはあまり移植されませんでしたが、唯一MSX2に移植。
また、そのだいぶ後、PS2のタイトーメモリーズII上巻にも収録。
最近ではイーグレットツー ミニでも復刻しています。
最近はマイナーゲームも色々復刻しているので、オッサン世代には有難い世の中になりました^^