今回は、今は亡きゲームメーカー
ジャレコ
のレトロアーケードゲームについて紹介していきます。
80年代にゲーセンによく行っていた方や、ファミコン世代の方にとってはメジャーなゲームメーカーの一つだったジャレコ。
1974年10月に金沢義秋氏によって設立されたジャパンレジャー。
1983年にジャレコに社名を変更します。
アーケードゲーム業界参入は、1979年に発売されたスペースインベーダーの類似作品「スペースコンバット」からと言われています。
しかし、ジャレコのゲームと言えば、アーケード版よりもファミコン版の方が有名かもしれませんね。
wikiによると、ファミコン初期サードパーティ6社の一角で、任天堂はジャレコも優遇していたようです。
確かに、ファミコン初期の頃から色々ゲームを発売していましたね。
ジャレコは、名作と呼べるゲームはそこまで多く開発していたわけではありませんが、そこそこ楽しめるゲームは多かったです。
ミシシッピー殺人事件はクソゲーとして有名ですが、あれは洋ゲーからの移植で元々あんな感じなので仕方がありませんよね^^;
忍者くんは元はUPLの作品ですが、続編となる「忍者じゃじゃ丸くん」は当時から大人気でしたし、
バントホームランでお馴染みの、「燃えるプロ野球」も今ではバカゲー扱いされていますが、プロ野球中継のような斬新な視点で発売当初は大人気でした。
ジャレコはファミコンソフトの方が有名ですが、アーケードゲームも当時はそれなりに人気があったようです。
現在はシティコネクションが、ジャレコ製タイトルのライセンスを取得しております。
最近ではシティコネクション名義で様々なジャレコ作品が復刻しており、往年のジャレコゲームが好きな方には嬉しいですね。
今回は、そんなどこか憎めないジャレコ初期のアーケードゲームについて紹介していきます。
ジャレコ初期のアーケードゲームが気になる方は、是非見ていってください。
ジャレコ初期のアーケードゲーム
ノーティーボーイ
1982年3月
ジャパンレジャー
ジャレコの社名が、まだジャパンレジャーだった頃の作品。
それまでもスペースインベーダーの類似ゲーム的な作品を発売していましたが、それは海外ゲームの輸入販売で、
ジャレコのオリジナル作品は、本作からと言われています。
4方向1ボタンのシンプルなコンパネで、ボタンを押す長さで投石の飛距離が変るユニークな設定。
任意縦スクロールで進んでいき、最終地点にある敵基地の旗をすべて倒すとステージクリア。
あまりメジャーな作品ではありませんが、当時は駄菓子屋などを中心に設置されていたそうです。
個性的なアクションやボーナスステージなど、色々アイディアが光るこの時期のゲームとしては面白そうなゲームに見えます。
PV-1000という、1983年に発売されたカシオのゲーム機に移植されましたが、それ以外のゲームでは、残念ながら移植や復刻はされていません。
エクセリオン
1983年10月
ジャレコ
独特の慣性が付いた固定画面シューティングゲーム。
ジャレコ初期を代表するゲームで、後にファミコンにも移植されています。
名前くらいは聞いたことがある方も多いでしょう。
かなり癖のある操作性で、この動きに慣れるまでは中々大変。
ショットは2種類あり、ダブルショットと連射可能なシングルショット。
連射できるシングルショットが気持ちいいですが、弾数制限があるのでここぞ!という時に使用していました。
特に巨大な敵と戦う時は、シングルショットが気持ちが良いです。
ボーナスステージもあり、当時のシューティングゲームとしても面白い内容。
このユニークな設定で、1983年当時は結構人気があったそうです。
ちなみに、本作が最初に家庭用ゲーム機に移植されたのは、セガのSG-1000からでした。
パラレルターン
1984年3月
ジャレコ
ウィンタースポーツを題材とした、オムニバス形式のスポーツゲーム。
ハイパーオリンピックのウィンタースポーツ版と聞くと分かりやすいでしょう。
残機制と制限時間制の内容となっています。
リフトに乗るところからゲームが始まるのが面白い設定。
滑降、ジャンプ、バイアスロン、犬ぞりレースなど、珍しい競技を選ぶところがジャレコらしいです。
個性的な内容ですがマイナースポーツ過ぎたのか、当時の人気はイマイチだったようです。
出荷台数も伸びず、知名度はかなり低いでしょう。
家庭用にも移植されておらず、復刻もされていません。
ま、移植や復刻をしたところで、あまり売れなさそうですね^^;
フォーメーションZ
1984年7月
ジャレコ
飛行機とロボットに変形可能な、横スクロールのシューティングゲーム。
戦闘機はスピードが速くガンガン進めますが、その分、燃費が悪いところが難点。
逆に、ロボットは燃料は消費しませんが、遅いのが辛いとこ。
海上は戦闘機でしか進めないので、それまではロボットで燃料を節約して、一気に海上を抜けるのが無難でしたね。
通常ショットと、威力がおおきいタメ撃ちがあり、溜め撃ちの概念は本作が最初らしいです。
意外と凄いゲームなんですよ!
ロボットに変形するなど、当時の男子にはたまらない設定でしたね。
音楽はなく静かに進みますが、当時は結構人気があったようです。
後にファミコンにも移植され、現在はアケアカでも復刻しています。
シティコネクション
1985年7月
日本マイコン開発(NMK)
地面を全て白く塗るとクリアという、シンプルなカーアクションゲーム。
日本マイコン開発の業務用アーケード初作品。
自車となる車は、当時CMでも話題だったホンダシティ。
当時は、このCMの真似をよくしていましたw
自車はオイル缶を飛ばしてパトカーを攻撃できます。
お邪魔猫などコミカルな演出や、軽快な音楽が特徴で後にファミコンにも移植されています。
後にジャレコ作品を引き継ぐことになる社名にも使われるところから、
さぞ元ジャレコ社員からも思い出深い作品なんだろう・・・と思っていたら、
開発はジャレコじゃないんかいΣ(゚Д゚)!!
っとツッコんでしまいましたw
現在は、ファミコン版はswitchオンラインのファミコンで、アーケード版はアケアカで復刻しています。
アーガス
1986年1月
日本マイコン開発
対地対空を撃ち分ける、ゼビウスタイプのシューティングゲーム。
ステージによって弾の性質も異なり、またステージ最後の着陸なども難しいです。
全体的に、難易度がかなり高いことでも有名。
比較的有名な作品ではありますが、やはり難しすぎたのか、
そこまで人気は出なかったようですね。
後にファミコンにも移植され、現在はアケアカでも復刻しています。
モモコ120%
1986年8月
ジャレコ
うる星やつらの主題歌が使用されたことでもお馴染みのアクションゲーム。
少女が主人公で、幼稚園から始まりJC、JKと成長するにつれ見た目も変化していきます。
当時は、娘の成長を見守るような親の気持ちになった人も多かったとか。
ステージは、エスカレーターやジャンプ台などを使用してどんどん上に進んでいく内容。
下から火の手が迫っており、早く上がらないとミスとなります。
屋上まで行って、飛行船に掴まるとクリア。
幼稚園児にしては、かなり過酷な設定です。
成長する度に毎回火事に巻き込まれるなんて、なんて不運な少女なんでしょう( ノД`)シクシク…
小中高、アイドルとなって、エンディングでは結婚式となっています。
音楽の影響か、ファミコン版はキャラクターを「うる星やつら」のラムちゃんになって移植されています。
バルトリック
1986年11月
日本マイコン開発
2種類の武器で進んでいく、任意スクロールのシューティングゲーム。
ショットの他にも、回数制限はありますが緊急回避用としてジャンプがあります。
ショットには直射砲と曲射砲があり、フィールドを動き回る雑魚的には直射砲を使用、
高い位置や敵の砲台を破壊するには曲射砲を使います。
この2種類の武器を使い分けるのが、本作の特徴。
やはり難易度は非常に高く、アーガスと並んで当時のゲームの中でも、特に高難易度なゲームと言われています。
玄人好みの面白い設定でしたが、難しすぎたせいか当時の人気はイマイチで、現在も移植や復刻はされていません。
銀河任侠伝
1987年7月
ジャレコ
侠客の主人公が活躍するアクションゲーム。
1面はアクションステージですが、2面はシューティングとなっています。
アクションありシューティングありと個性的な内容ですが、バランスが大雑把なのが残念。
これでもう少し遊びやすくしてくれれば良かったのですが、
「あともうちょっと!」というところがジャレコらしいですね^^;
また、本作は「ごんべぇのあいむそ~り~」を上回る版権無視ゲームとしても、一部では有名なタイトル。
登場キャラには、ランボー、月光仮面、あしたのジョー、スケバン刑事など、当時の人気キャラクターが多数登場します。
それもあってか現在まで移植や復刻はされておらず、今後も無理でしょう。
87年と言えば、R-TYPEやアフターバーナー、究極タイガーなど名作が次々登場した時代。
この時代に埋もれず飛び出すには、かなり大変だったでしょうね。
ぶたさん
1987年12月
日本マイコン開発
ブタ同士で爆弾を投げ合い、焼き豚にするアクションゲーム。
爆弾をしゃがんで交わすことも出来ますが、タイミングよくかわすのは、中々難しいです。
ボンバーマン的な内容ですが、障害物が無いのが厳しいとこ。
マップの地形が色々あれば面白そうですが、そうなると、ほぼボンバーマンですよね。
ギャグ要素も多いですが、もうひと設定は欲しいところ。
ファミコンなどには移植されていませんが、だいぶ後になってから、ニンテンドー3DSで「たたかえ ブタさん」としてリメイク。
こちらは最大で4人対戦が可能。
また、switchのスーチーパイアドベンチャードキドキナイトメア サターントリビュートでも、ミニゲームとして収録されています。