アーケード版とPCエンジン移植版ゲームの違い その1

今回は、アーケード版とPCエンジン移植版ゲームの違いについてお伝えしていきます。

ファミコンと比べると、さすがにPCエンジン移植版はかなり本家と近い内容となっていますね。

しかし、それでも当時のアーケードゲームにはまだまだ及ばず、カットされたりなど色々変更されています。

アーケードと比べると、グラフィックの劣化やステージのカットなども多いですが、

しかし、PCエンジンのオリジナル要素なども加わり、それはそれでまた面白い内容でしたね。

アーケード版とPCエンジン移植版の違いについて気になる方興味のある方は、是非見ていってください。

アーケード版とPCエンジン移植版の違い その1

 

パックランド

アーケード版

1984年8月  ナムコ

ナムコの人気ゲーム、パックマンシリーズ4作目となる横スクロールのアクションゲーム。

当時はスクロールしない固定画面のアクションやシューティングゲームが多い中、

滑らからにスクロールして進んでいく内容には、ワクワクしながらプレイした子も多かったでしょう。

本作の最も大きな特徴は、その操作方法。

レバーではなく、3つのボタンで操作する為、今遊ぶと、ちょっとやりにくいですね。

本作もファミコンをはじめ、様々なゲーム機に移植されています。

PCエンジン版

1989/6/1

ナムコ  5200円

パックランドは先にファミコンに移植されていますが、ファミコン版のこじんまりとしたキャラクターにガッカリした人も多かったはず。

それからだいぶ後の発売となりますが、さすがPCエンジン版はグラフィックも良くなり、アーケード版にだいぶ近い移植となっています。

Ⅰ、Ⅱボタンで前後移動、十字キーでジャンプという、やりにくい操作方法も本家を踏襲していますね。

アーケードファンも、これには納得できたはず。

できればもう少し早く発売してほしかったですね。

スペースハリアー

 

アーケード版

1985年  セガ

言わずと知れた、セガの大ヒット疑似3D体感シューティングゲーム。

圧倒的なスピード感や迫力などは、今遊んでも「スゲー!」って思いますよね。

ファミコンが全盛期の時代にこのクオリティの高さを見ると、当時の業務用アーケードの凄さが改めて分かります。

85年に登場した本作ですが、その高性能すぎた内容のため家庭用への完全移植は、94年のスーパー32X版の登場まで待たなければなりません。

それくらい当時としてはオーパーツ的なゲームでした。

PCエンジン版

1988/12/9

NECアベニュー 6700円

スペースハリアーの家庭用移植では、マークⅢ版に次ぐ2作目。

マークⅢ版と比べるとさすがに移植度は高く、ちらつきも抑えられアーケード版にそれなりに近づけてあります。

しかし、当時最新のPCエンジンでも、アーケード版の完全移植とは行きませんでした。

いかにアーケード版のクオリティが高いかがよく分かりますね。

ファンタジーゾーン

アーケード版

1986年3月  セガ

こちらもセガを代表する人気横スクロールシューティングゲーム。

シューティングなのに、お金を稼ぎ武器を購入するというのは斬新でしたね。

また、可愛らしいキャラクターや軽快な音楽も、人気理由の一つ。

パステルカラーという言葉を、本作で知った!という方もいるようです。

PCエンジン版

1988/10/14

NECアベニュー  4900円

後に、PCエンジンにも移植されています。

PCエンジン版の移植度も高く、ほぼアーケード版と同じように楽しめます。

本作に関しては、先に発売されたサンソフトのファミコン版の移植が素晴らしかった為、PCエンジン版はちょっと影が薄い印象がありました。

また、PCエンジン版は当初から「音が悪い」という批判も多かったですね。

今はSEGAAGESやアストロシティミニなど、様々ゲーム機で復刻しています。

妖怪道中記

 

アーケード版

1987年4月  ナムコ

地獄に落とされたムッツリエロ少年のたろすけが人間界に戻るために冒険する、横スクロールのアクションゲーム。

当時としては珍しいマルチエンディングとなっており、エンディングは全部で5種類。

最終ステージのプレイヤーの行動で、天界~地獄まで変化します。

しかし、難易度はかなり高く、そもそも最終ステージまで行くのが大変でした。

PCエンジン版

1988/2/5

ナムコ  4900円

ナムコのPCエンジン初参入作品で、本作に関してはアーケード版よりもPCエンジン版の方が知名度が高いかもしれませんね。

初期の作品なので、遊んだ人も多かったでしょう。

ファミコンとは圧倒的に違うグラフィックに、当時は驚きました。

個人的にPCエンジンで最初に遊んだゲームだったので、特に思い入れも強いです。

R-TYPE

 

アーケード版

1987年7月  アイレム

こちらも当時大ヒットした、横スクロールシューティングゲーム。

アイレムの新しいシステム基板「アイレムM72システム」を採用しており、従来の作品よりも大幅にグラフィックが向上しています。

そのグラフィックを活かした奇怪に蠢くグロテスクな敵キャラも、本作の大きな特徴と言えるでしょう。

本作を開発したスタッフが、最も意識した他社ゲームがコナミのグラディウス。

その為、グラディウスとは大きく異なる設定やデザインにしたかったとの事。

フォースの着脱や敵キャラのデザインなども、元はグラディウスと差別化したくて出来た設定だったのですが、今となっては、それが唯一無二の設定となりましたね。

PCエンジン版

1988/3/25

ハドソン  4900円

Rタイプの移植と聞くと、真っ先にPCエンジン版を思い出す人も多いはず。

それくらい抜群の移植で、見た目も設定もアーケード版とそれほど大差はありません。

RタイプがやりたくてPCエンジンを買った人も多かったでしょう。

残念ながら容量の関係上、前半ステージと後半ステージで

ⅠとⅡの二つに分けなければなりませんでしたが、当時のファンもこの移植には十分満足できたはず。

ストリートファイター

 

アーケード版

1987年8月  カプコン

後に社会現象となる対戦格闘ゲームブームを巻き起こすこととなる、ストⅡシリーズ最初の作品。

ストⅡを初めて見たとき、Ⅰってあったの?っと思った人も多かったでしょう。

それくらいⅠの知名度は当時低かったですね。

初代のゲーム筐体は8方向レバーと2つのボタンと、2と比べるとボタン数は少ないですが、

このボタンは、圧力センサー付の巨大なボタンで、ボタンを叩いた強さで弱中強の攻撃に変化します。

初代はまだキャラ選択は出来ず、使用できるのはリュウのみ。

2P対戦でケンが登場します。

コマンド入力がかなりシビアで波動拳すら中々出なく、昇竜拳が出せればクリアは簡単とまで言われてました。

日本での出回りは非常に少なかったため、前述のとおり知名度はかなり低いです。

しかし日本とは逆で北米では大人気となり、当時から乱入による対戦台が盛り上がっていたそうです。

PCエンジン版

1988/12/4

ハドソン  5980円

PCエンジン版は「ファイティングストリート」というタイトルで、CD-ROM2で発売されています。

HuカードではなくCDなので、ボイスなどもアーケード版とほぼ同じ。

PCエンジン版は、ボタンを押す長さで強弱の攻撃が変わる仕様となっています。

アーケード版同様、やはり技を出すのが難しかったですね。

究極タイガー

アーケード版

1987年10月  東亜プラン

タイガーヘリの続編で、前年に大ヒットした飛翔鮫のゲーム性を受け継いだ作品。

4種類のショットとボムというシンプルな設定なので誰でも分かりやすく、すぐに遊べます。

しかし、難易度は高く敵弾が速くて避けにくいなど、その中身はかなり硬派でシューター好みの内容ですね。

当時はゲーセンと言えばシューティングゲームが主役だったので、本作もライトからマニア層まで幅広く支持され、長く愛され続けた名作。

本作とTATSUJINによって、東亜プランの縦シューティングは完成したと言っても過言ではないでしょう。

PCエンジン版

1989/3/31

タイトー  5500円

PCエンジン移植版は、当時の家庭用テレビに合わせた画面サイズに変更され遊びやすくなっています。

こちらも非常に評価の高い作品で、アーケードの面白さを家でも十分堪能できます。

相変わらず難易度が高い作品ですが、何度でも遊びたくなる良作品でした。

ニンジャウォーリアーズ

 

アーケード版

 

1988年2月  タイトー

人気の落ちてきたダライアスの3面筐体を再利用するために開発された、忍者アクションゲーム。

革命軍によって作られたニンジャサイボーグを操作し、悪の独裁者を倒すという内容。

今となってはやや単調なアクションゲームですが、本作の最も特筆するべき点は、その音楽。

多くの有名ミュージシャンがカバーするくらいそのBGMは人気。

ゲームミュージックランキングなどにも、必ずその名前が上がるくらい評価が高いです。

むしろ、このゲームは 音楽がメインと言っても良いでしょう。

PCエンジン版

1989/6/30

タイトー   6200円

PCエンジン版は、アーケードの横長を上手く家庭用テレビに合わせて移植しています。

もちろんその音楽も健在ですが、残念ながら二人同時プレイは出来ません。

今となっては、アーケード版よりも移植版の方が遊びやすいですね。

但し、Huカードの特性上、どうしても音質が悪くなってしまうのがちょっと残念です。

ビジランテ

 

アーケード版

1988年2月  アイレム

パンチとキックで敵を倒していく横スクロールのアクションゲームで、分かりやすく言うと、スパルタンXの続編。

道中の雑魚敵と戦いながら最後にボスキャラと戦うのは、スパルタンXと同じ設定ですね。

ヌンチャクを拾うことでリーチが長くなり、敵も倒しやすくなります。

こちらもアケアカで復刻しています。

PCエンジン版

1989/1/14

アイレム  6300円

PCエンジン版も移植度は高く、アーケード版と同じように楽しめます。

アーケード版は難易度が高かったですが、PCエンジン版は難易度も抑えられ、遊びやすくなっていますね。

武田信玄

 

アーケード版

1988年8月  ジャレコ

戦国時代の名将、武田信玄が自ら刀を手に取り戦っていく、ベルトアクションゲーム。

諏訪頼重や小笠原長時など信濃の武将や守護を倒し、最終的に上杉謙信を倒す内容。

良くも悪くも昔のゲームと言った印象で、さすがに今やると操作性など色々難がありますね。

こちらもアケアカで復刻しています。

PCエンジン版

1989/7/28

エイコム  5600円

翌年にはPCエンジンにも移植されています。

見た目は似ていますが中身はかなりアレンジされており、ステージ間では商人からアイテムを購入可能。

家庭用に合わせて、色々遊びやすく改良されています。

むしろ、今ならこちらの方が遊びやすい印象がありますね。

ならずもの戦闘部隊 ブラッディウルフ

 

アーケード版

1989年2月  データイースト

一人で敵基地に乗り込む、戦場の狼や魂斗羅的なアクションシューティングゲーム。

単身で潜水艦と戦うなど、色々とツッコミどころもありますがゲーム内容は中々の良作品。

しかし、残念ながら今のところ、アーケード完全版の移植はされていないようです。

PCエンジン版

1989/9/1

データイースト  6500円

PCエンジン移植版は、アーケード版に色々追加要素がされています。

バイクに乗ったりなど、アーケード版とは違ったドラマチックなストーリー展開は、アーケード以上とも言われました。

むしろ、PCエンジン版が本家と言っても良いかもしれませんね。

ワルキューレの伝説

 

アーケード版

1989年4月  ナムコ

アーケードで大人気だったアクションRPG。

可愛らしいキャラクターと適度な難易度で、当時私が通っていたゲーセン「キャロット」では行く度に毎回遊んでいました。

分岐のあるコースなど、何度も遊びたくなる良作品。

是非ともアケアカで復刻してもらいたいです。

PCエンジン版

1990/8/9

ナムコ  6800円

後にPCエンジンにも移植されますが、容量の関係上か魔法が簡略化したりなど色々劣化しており、当時はガッカリしたものです。

しかし、ブラックワルキューレなど、PCエンジン版だけのオリジナル要素も多く、これはこれでアーケード版とはまた違った面白さがあります。

PCエンジンミニでも復刻していますので、興味のある方は、是非そちらで試してみて下さい。