アーケードゲームのヒット作と言えば、インベーダーゲームから始まり、
パックマン、ゼビウス、ハングオン、アフターバーナーⅡ、
ファイナルファイト、そして、ストⅡ、バーチャファイター2などなど、
世代によって変るでしょうが、それぞれハマって遊んだ作品も多いでしょう。
しかし、それらは華々しい表舞台で活躍したゲームたち。
実は、その裏でヒッソリとゲーセンのインカムを稼いでいたゲーム達がありました。
それが、麻雀ゲーム。
アーケード麻雀ゲーム
80~90年代はゲーセンには必ずと言っていいほど、麻雀ゲームが置いていました。
ゲーセンの暗~い奥の方などで、ヒッソリと稼働していた麻雀ゲーム。
なぜどこのゲーセンにも必ず脱衣麻雀ゲームが置いていたのか?
答えは簡単で、インカムが良かったから。
カプコンの岡本吉起氏が自身のYouTubeチャンネルでも語っていましたが、
実はゲーセンの麻雀ゲームは参入メーカーも少なく、かなりドル箱だったそうです。
当初はシンプルな麻雀ゲームでしたが、そのうち勝てば女の子が脱いでくれる脱衣要素のある麻雀が出てきます。
ここから一気に人気が出たようですね。
今はちょっと検索すればエロ画像などいくらでも出てきますが、
当時の少年たちにはエロに触れること自体、とても少ない時代。
河原に落ちているカピカピになったエロ本を、秘密基地などに持ち込んでいた見ていた男子も多かったはず。
そんなエロが希少な時代、ゲーセンでエロ画像が見れるのは貴重な体験。
後ろからこっそり眺めていたムッツリ男子は、きっと私だけではないでしょう。
今回は、そんな当時人気だったアーケードの麻雀ゲームの歴史について一部紹介していきます。
ゲーセンの麻雀にお世話になった方、麻雀が好きな方もそうでない方も、興味のある方は是非見ていってください。
ゲーセンを支えた!アーケード麻雀の歴史
ジャンピューター
1981年
開発:アルファ電子
販売:サンリツ技研
書籍によると、麻雀牌を使ったゲームは1979年にアイレムから発売された「PT麻雀」が最初との事。
しかし、これはブロック崩しと麻雀を合わせたような作品で、純粋な対局とは言えませんでした。
純粋な麻雀ゲームとして、業務用初となるのが本作。
後のADKとなるアルファ電子の、ビデオゲーム業界初参入作品でもあります。
このジャンピューターは発売と同時に人気となり、特にサラリーマンを中心に客足が途絶えることがなかったそうです。
実際に卓を囲んで麻雀をしたことがある人なら分かるとは思いますが、
リアルで麻雀をするのは、けっこうハードルが高いんですよね。
麻雀を出来るメンバー4人集めるのはもちろん、やる場所も限られていますし、
なにより、一度始まれば何時間もやってしまうので、平日やるのは中々大変です。
その点ゲームは1人で安価に手軽に遊べるので、麻雀好きには遊びやすかったでしょう。
流行るのもよく分かります。
しかし、当時のサンリツ技研の生産能力は高くはなかった為、生産が追いつかず、
後に各メーカーに許諾を与えライセンス生産を行い、その後、基板と筐体が全国各地に広まって行くことになります。
麻雀ゲームの筐体と言えば、ボタンが多いあの麻雀パネルが有名ですが、それはココから始まりました。
ちなみに本作のCPUは、後の麻雀ゲームの様にイカサマは一切してこないそうです。
その為、脱衣麻雀の様に、いきなり天和とか地和で上がられることはありません。
相手の配牌も自分と同じようにしっかりランダムで配牌されるので、運が良ければ1コインでかなり長時間遊べたとか。
しかし、そうなるとプレイ時間が長くなるというデメリットも。
そこから商業的に、徐々にCPUの強さや配牌なども調整されていったのでしょうね。
いずれにせよ、本作が後の麻雀ゲームに与えた影響はかなり大きかったことは間違いありません。
ジャンゴウナイト
1983年
日本物産
一般的に、脱衣麻雀と呼ばれる最初の作品が本作「ジャンゴウナイト」。
非常に珍しい三人麻雀、通称サンマで対戦するという麻雀ゲーム。
勝つと、中央のバニーガールが1枚ずつ脱いでくれるというシステム。
アーケードポスターのバニ―ガールのお姉さんが、今見てもけっこう可愛いですね。
ジャンゴウレディ
1984年
日本物産
そして、その翌年に発売されたのが本作、ジャンゴウレディ。
基本的なシステムは、ジャンゴウナイトとほぼ同じ。
今作では、2人の女性と対戦するという内容。
最初に牌交換が出来るというのも、この頃からあったんですね。
先に和了ると女の子が1枚ずつ脱いでくれるというお決まりのシステム。
しかし、1枚脱がせても相手に和了られると、また着てしまうのが辛いとこ。
全部脱がすのは、難易度は高そうですね。
本作の他にも、ナイトバニーやスイートギャルなど同様の脱衣麻雀が日本物産から次々発売されていきます。
脱衣麻雀と言えばニチブツというのは、ここから始まっていたんですね。
リアル麻雀 牌牌
1985年
販売:アルバ
開発:セタ
それまでは純粋に麻雀を楽しみたい大人を中心に流行った麻雀ゲームですが、
80年代中期になると、ご褒美画像付のいわゆる「脱衣麻雀」が出始めます。
ジャンゴウレディなどのご褒美画像は、オマケ程度でしかありませんでしたからね。
本格的にご褒美画像が実装された最初期の作品が本作。
後にスーパーリアル麻雀で大ヒットするセタが開発した、最初の麻雀ゲーム。
3人の女の子から対戦相手を選択し、プレイヤーが上がると女の子が脱いでいくというお決まりのシステム。
女の子はリアル寄りのアニメで描かれており、PCのアダルトゲーム好きからも受け入れられたとか。
更に、女性のボイスやウィンクなどの軽いアニメーションなども当時としては画期的。
続編として
「リアル麻雀 人事異動」「リアル麻雀 成長編」なども発売されているので、
それだけインカムも良かったんでしょうね。
ここから脱衣麻雀の人気が高まったと言っても過言ではない作品でした。
お雀子クラブ
1986年
ビデオシステム
こちらも脱衣麻雀のアーケードゲーム界隈では、割と有名だったビデオシステム。
そのビデオシステムの最初の脱衣麻雀が本作。
読みは「おじゃんこクラブ」で、オッサン世代は分かるでしょうが、当時大ブームだった「おニャン子クラブ」もじったタイトル。
今見ると古臭いグラフィックですが、それでもだいぶ進化してきました。
当時の男子は、きっと興奮したでしょう。
当時は今の様にちょっと検索したら、すぐ画像が見れる時代では
ないですからね。
エロに飢えていたムッツリ男子も多かったはず。
そんな男子にとっては、肌色にピンクのドットだけでも、十分妄想出来たでしょうね。
内容的には一般的な脱衣麻雀で、3人の女性から対戦相手を選択し、
勝てば脱ぐというシンプルな内容。
4回勝つことで、完全勝利となります。
しかし、本作で女の子を最後まで脱がすのは非常に困難。
難易度が高く中々上がれませんし、ようやく上がったと思っても
その後、相手に上がられたり引き分けで、女の子はまた服を着てしまいます。
もちろん、当時はコンテニューなどもありません。
全部脱がすのは、かなり厳しいです。
まだまだ発展途上感があり、ココから色々改良していったんでしょうね。
スーパーリアル麻雀PⅡ
1987年
セタ
ご存じ、セタの大ヒットシリーズの2作目。
数ある脱衣麻雀の中でも、その知名度の高さはトップクラスのシリーズでしょう。
スーパーリアル麻雀と言えばⅡから紹介される事が多いですが、
Ⅰってどうだったの?と疑問の方は多いはず。
実はⅠは、脱衣の無いシンプルな麻雀ゲームだったそうです。
しかし、当時の出荷台数は、そこまで多くはありませんでした。
個人的にも、Ⅰは見たこともありません。
そんな売り上げが低迷したⅠのテコ入れとして登場したのが本作。
麻雀のシステムはそのままに、脱衣要素を加えた内容で一気にブレイクすることに。
本作の脱がされ役は、ロンよりショウ子を見せたげる
でお馴染みの、ショウ子ちゃん。
上手いキャッチピコピーですよね。
このアニメのような綺麗なグラフィック、ヌルヌル動くご褒美シーンは、当時の男子にはたまらなかったはず。
全国でショウ子ファンが続出したとか、しないとか。
当時、1988年4月号のゲーメストに本作の脱衣シーンが記載、
また、続く8月号には、PⅢの紹介記事と共に原画が見開きで掲載。
すると、この2冊は完売するほど大人気となり、雑誌の売り上げも倍増したとか。
当時の人気の高さがよく分かります。
本作以前は、脱衣はあくまでオマケ程度でメインは麻雀でしたが、
本作から脱衣メインになり、女の子が可愛ければインカムが上がる!ということが立証された作品。
しかし、難易度はかなり高く、全部脱がす事が出来た人は、かなり少ないでしょうね。
後にシリーズもどんどん続いていき、最終的にPⅦまで発売されています。
ちなみに、個人的に麻雀を覚えるきっかけとなったのがPⅤでした。
本作で麻雀にハマったムッツリ男子は多そうですね。
数ある脱衣麻雀の中でも女の子が一番可愛いのは、やはり本シリーズではないでしょうか。
現在は、
スーパーリアル麻雀 LOVE2~7! for PC
で全シリーズ復刻しています。
switch版などは謎の光でB地区が隠されたりしていますが、PC版は当時のゲーセンと同じよう遊べます。
また、難易度も選べますので、普通に麻雀も出来ますし、ご褒美シーンだけ見たい方でも問題ありません。
当時のアーケードファンには、断然PC版がオススメです。
【FANZA GAMES ダウンロード版はコチラ】
7,980円
【ショウ子の脱衣シーン過去記事はコチラから】
レトロゲーム美女図鑑#1 スーパーリアル麻雀PⅡ ショウ子脱衣シーン
麻雀刺客
1988年
日本物産
80年代後半になると脱衣麻雀も色々増えていき、各社からもさらに個性豊かな作品が登場してきます。
中でも、当時から特にツッコミどころ満載だったのが本作。
どこかで見たことがあるような、人気アニメのソックリさんが
登場し、
見た目だけでなく名前も、ほぼそのまま。
もちろん、許可なんて取ってないでしょう。
当時の緩い時代とは言え、よく出せたものですw
色々ツッコミどころは多いですが、ここまでぶっ飛んでいると逆に清々しくも感じます。
内容は最強雀士の主人公がデート中、謎の刺客に狙われるというのも。
本作は気迫パワーと通しパワーが使えるのが大きな特徴。
積もる前に気迫パワーを使う事で、良い牌を積もってきたり、
通しパワーは、当たりそうな牌を捨てる前に使用するとセーフになります。
気迫パワーは、イーピンが来ると1パワー増え、
同じく、通しパワーはイーソウが来ると1度だけ使用できます。
さすがに移植は無理だろう!っと思てましたが、
なんと、後にMSXに移植されています。
そこまで危険を冒してまで移植するとは、やはり人気はあったのでしょう。
当時は人気アニメや芸能人ソックリさんが登場するゲームが色々あって、緩い時代でしたね。
麻雀学園 卒業編
1988年
販売:フェイス
開発:ユウガ
Hボタン連打で、当時大人気となった脱衣麻雀。
ご褒美シーンでHボタンを連打することで、エロいお仕置きが可能。
これにより、Hボタンの消耗だけが異常に早かったとかw
販売・開発共に、全く聞いたことがないメーカーですが、実は開発はカプコン。
カプコンの岡本吉起氏と、キャラデザは、あのファイナルファイトやストⅡでもお馴染み、あきまん氏。
なので最初のお団子頭の女子高生を、春麗と思って対戦するとより興奮します。
今でこそ世界的に有名なカプコンですが、実は創業間もない頃や80年代は、経営的にもかなり厳しい状況でした。
今年中にでも倒産するかも・・・という厳しい状況の中、
岡本氏は実はドル箱だと知った脱衣麻雀を僅か数人で作ることに。
ちなみに、主人公の積もったぞ!など男性の声は岡本氏自信の声で、
女の子の声はカプコンの女性社員の声だそうです。
そうこうして何とか完成させた本作でしたが、当時のカプコン社長、辻本 憲三氏からは、
「うちはエロゲームなぞ出さん!」
と却下されます。
その為、辻本氏が懇意にしている会社の名義でリリースされることに。
販売・開発、どこにもカプコンの名前が無いのは、その為。
岡本氏が自信のYouTubeチャンネルで当時の事を詳しく語っており、私もそこで初めて知りました。
興味のある方は、是非岡本氏のチャンネルを観てみて下さい。
その後、周知のとおり本作は大ヒットとなり、カプコンの経営を救ったとされています。
ちなみに、ストⅡでさえ毎日のいンカムが1万円弱だったのに対して、本作は1日2万円のインカムがあったとか。
ストⅡの2倍のインカムがあったとは驚きですよね!
【麻雀学園 卒業編の過去記事はコチラから】
エロすぎて大ヒットしたカプコンの脱衣麻雀「麻雀学園 卒業編」
所さんのまーまーじゃん!
1992年
セガ
ゲーセンの麻雀と言えば脱衣麻雀が定番ですが、それ以外の作品も色々出ていました。
中でも所さんのまーまーじゃん!は知名度は高い方ではないでしょうか。
所さんが登場するバラエティ麻雀ゲームで、声も実際に所さんの声を収録。
こちらは当時としては珍しく、しっかりと許可を得て作られております。
っというか、これが本来は当たり前なんですけどねw
本作はプレイヤーが上がった点数でコマを進めていくシステムで、
麻雀+スゴロクと言った内容です。
エロの無い麻雀ってどうなの?っとも思いましたが、
後に2も発売されているので、けっこう人気はあったようですね。
アイドル雀士スーチーパイスペシャル
1993年
ジャレコ
こちらも脱衣麻雀ゲームとしては、かなり有名なシリーズ。
最初はスーファミで発売され、後にX指定としてアーケード版が稼働開始。
キャラクターデザインは、ガンスミスキャッツなどでお馴染み漫画家、園田健一氏。
7人の制服女性を倒し、麻雀最強の座を目指す内容となっています。
イカサマアイテムや神経衰弱的なパネルゲームなど色々盛り込まれています。
本作もシリーズが色々続くので、当時から人気があったのでしょうね。
園田氏の描くロリ美少女系が好きな方はハマるかも。
現在はシリーズ作品が色々収録された、
アイドル雀士スーチーパイ Sトリビュート
で全作品復刻しています。
switch版は残念ながら謎の光で規制されていますが、
PC版は、当時と同じように全部見えますよ。
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対戦アイドル麻雀 ファイナルロマンス2
1995年
ビデオシステム
脱衣麻雀界隈では、ビデオシステムの作品も有名でしたね。
中でもファイナルロマンスは出荷数も多く、当時遊んだ事がある方も多いはず。
1作目は当時の人気アイドルや女性芸能人のソックリさんが登場する、かなり際どい内容でした。
画像を見ると、インターネット黎明期に流行った人気アイドルの
アイコラ画像を思い出しますw
【1作目アイドル麻雀ファイナルロマンスの過去記事はコチラ】
しかし、2からは美少女イラスト路線に変っています。
女の子もかなり可愛く、あと1枚!って時に連コインしたムッツリも多いはず。
また、本作は通信対戦も可能で、格ゲーの対戦台の様に対戦が出来たのも面白いシステムでした。
よく友達同士で対戦したものです。
個人的にはスーパーリアル麻雀シリーズの次に遊んだ麻雀ゲームでした。
こちらも現在は、
アイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 通常版
としてシリーズが復刻しています。
【FANZA GAMESダウンロード版はこちら】
【ファイナルロマンスシリーズ過去記事はコチラ】
対戦ホットギミック
1997年 彩京
こちらも対戦麻雀として当時から人気だった、彩京の脱衣麻雀。
彩京とは、元々ビデオシステムのスタッフが独立して設立した会社。
それもあってか、対戦のシステムなどはファイナルロマンスにも近いところがあります。
本作の特徴と言えば、勝った時にボタン連打でエロいお仕置きが出来ること。
これまでの脱衣麻雀と言えばスーパーリアル麻雀以外は、ほとんど静止画でしたが、
本作は連打する事で、かなりエロいお仕置きが可能。
麻雀学園を彷彿とさせるシステムですが、この時代ともなると動きが更にリアルになっています。
プルンプルン動く演出は、凄かったですね~。
司淳氏が描くキャラクターもエロく、しかも、声優陣も超豪華。
そりゃムッツリ男子は、1コインをホイホイ入れていったでしょう。
また、本作は対戦台面白く、こちらも当時は友達とよく対戦したものです。
全身タイツの男同士がヘンなプロレス技を繰り出すおバカ演出も楽しかったですね。
まさに1人でも対戦でも楽しい麻雀ゲームでした。
【ホットギミックシリーズ過去記事はコチラ】
アーケード麻雀ゲームのその後
そんなインカムも良かったゲーセンの麻雀ゲームですが、徐々に陰りが見えてきます。
それまでのゲーセンと言えば、灰皿常備、学ラン着たままタバコ、不良のたまり場など、
あまり良いイメージではありませんでしたが、
そんなアングラなゲーセンのイメージに、健全化の波が押し寄せます。
90年代半ばともなると、UFOキャッター、プリクラ、ビートマニアなどの音ゲーなど、
女子受けする筐体やカッコいいゲームも次々登場していきます。
そうなると邪魔になってくるのが、エロいアダルトゲームなど。
女子もいるのに堂々と脱衣麻雀が出来る男子は、そうとうの猛者でしょう。
また、業界全体の規制も厳しくなっていったというのもあるみたいですね。
こうして彩京の対戦ホットギミックシリーズ以降、徐々にゲーセンから脱衣麻雀は姿を消していきました。
しかし、娯楽として遊ばれてきた麻雀の人気は未だに高いです。
その為、2000年代以降は、ゲームとしての麻雀が見直されています。
麻雀格闘倶楽部や、セガNET麻雀 MJなど、麻雀好きの方は聞いたことがあるかもしれませんね。
こうして健全な麻雀がブームとなり、昔ながら脱衣麻雀はリメイク以外は、もう新作はほとんど見ませんね。
一時代を築いたアーケードの麻雀ゲームでしたが、残念ながら時代の流れには逆らえなかったようです。