【レトロアーケードゲーム】テクノスジャパン特集その1

今回は、かつて存在した日本のゲーム開発会社

テクノスジャパン

初期アーケードゲームについて紹介していきます。

wikiによると、テクノスジャパンは元々データイーストの専務だった瀧邦夫氏と、

データイーストの元スタッフによって1981年に設立されたゲーム開発会社。

設立当初は中々苦戦を強いられたようですが、後にダブルドラゴンやくにおくんシリーズでヒットメーカーとなります。

しかし、その後はヒット作に恵まれず経営不振に。

そして、1995年12月15日には事務所が閉鎖し事実上の業務停止。

ヒット作を出し続けないと存続は難しいのが、ゲームメーカーの厳しいところですよね。

今回は、そんなテクノスジャパン初期に発売されたアーケードゲームについて紹介していきます。

レトロアーケードゲーム好きの方、テクノスジャパンのゲームが好きだった方は、是非見ていってください。

テクノスジャパン アーケードゲーム特集その1

 

ミンキーモンキー

1982年

記念すべきテクノスの処女作品。

上の指示に従って、レモンやリンゴを上や下の枠に運びます。

敵に先に果物を落とされる前に移動させるシンプルな内容。

もちろん敵に当たるとミス。

英語表記しかありませんが、まぁこれくらいなら子供でも何となく分かるでしょう。

そういえば、昔のゲームは英語表記しかないのが普通でしたね^^;

なんとなくドンキーコングの算数遊びを思い出しました。

全く見たことも無い知らないタイトルで、今回調べて初めて知りました。

知名度も低そうですし、出荷台数はそれほど多くはなさそうですね。

スクランブルエッグ

1983年

たまごを蹴って雛を孵す、固定画面のアクションゲーム。

卵を蹴ると跳ね返ってきてヒビが入り、3回蹴ると雛が孵ります。

そして、その雛を取るとボーナス得点。

卵を蹴った先にまた卵があると、その当たった卵も同様の動きをしてひびが入ります。

なので、連続している卵を蹴ってまとめて吹っ飛ばした方が効率は良さそうですね。

卵のヒビを直したりする敵キャラの名前がスキヤキブラザーズ。

海外向けのタイトルだったんですかね。

本作も、これまで見たことも聞いたこともありませんでした。

ドミー

1983年

ドミノを並べていく個性的なアクションゲーム。

サイコロの目が描かれたようなブロックを両サイドに蹴っ飛ばし、その目の分だけドミノが並べられていきます。

なので、なるべく3のブロックを飛ばしたいところ。

しかし、敵も多いので中々大変そうです。

また、せっかく並べたドミノを倒す敵もおり、悠長に選んでいられないでしょう。

他には無い設定で、パッと見は中々面白そうなゲームですが、

情報はかなり少なく、当時遊んだ!という声もあまり見かけないです。

やはり本作もかなり知名度は低く、当時の出荷台数も少なそうですね。

リメイクして、スマホゲームとして出ても中々面白そうだとは思うのですが。

ザ・ビッグプロレスリング

1983年

世界初のプロレスゲームとしても有名な作品。

開発はテクノスですが、販売はデータイースト。

テクノス初のヒットタイトルで、ここからテクノスの躍進が始まった!と言っても過言ではないでしょう。

組み合った瞬間にボタンで技を選びかけるシステムで、

後にファミコンでも、タッグチームプロレスとしてアレンジ移植。

当時としては技も多く、場外乱闘まであります。

新日、全日プロ承認とあり、キャラも猪木氏をイメージして作られたんでしょう。

猪木氏の声や入場テーマ曲「炎のファイター」も流れます。

きっとプロレスファンも喜んだはず。

画期的で当時から人気だったそうですね。

空手道

1984年6月

2本のレバーで操作する空手対戦ゲーム。

こちらも販売はデータイーストから。

2本のレバー操作の組み合わせで様々な技を出すことが可能。

また、大技や小技の他にも、敵との距離によって技も変わるなど、

後の格ゲーにも取り入れられた要素をいち早く導入。

以前、アメトークのゲームセンター芸人みたいな回でも芸人さんが熱く語っていたので、

当時はかなり人気だったようですね。

同年9月に発売された対戦空手道は1人の女性を巡って戦うという設定で、2P対戦も可能。

ボーナスステージは、飛んでくるものを落としたり、瓦を割ったりなど、後のイーアルカンフーや龍虎の拳を彷彿とさせます。

様々なゲームの元ネタとなった作品でもありますね。

但し、牛との対戦は、超難しかったとか。

まさに様々な対戦格闘ゲームの元祖とも呼べるでしょう。

出世大相撲

1984年

新日本企画(後のSNK)

相撲を題材とした、コミカルな相撲ゲーム。

開発はテクノスで、販売は新日本企画(後のSNK)。

デカキャラが土俵で激しく相撲を取る姿は迫力がありますね。

1場所3戦で進み、勝ち越せば番付が上がっていきます。

つっぱりや組んでからの連打で様々な技を使用可能。

個性的な関取も多く、動きやしぐさで相手の特徴も分かるのも面白いです。

また、微妙な判定の場合は物言いがつくなど、設定も細かいです。

相撲ゲームとしても普通に楽しい作品。

現在はアーケードアーカイブスでも復刻しています。

ミステリアストーンズ ドクターキックの大冒険

1984年

当時の大ヒット映画「インディジョーンズ」から大きな影響を受けたとされるアクションゲーム。

本作もテクノスが開発し、データイーストから発売されています。

キックで卵を蹴って割ってアイテムを取り銃で敵を倒し、

卵を割って出てきた敵を倒しカギを入手して、次の部屋へと進んでいきます。

蹴って卵を割るシステムは、同社初期の作品スクランブルエッグに似てますね。

本作も悪くはないとは思うのですが、出荷台数はそこまで多くはなかったようです。

移植も無く、知名度はかなり低い作品でした。

バッテンオハラのスチャラカ空中戦

1984年

こちらもかなりマイナーなシューティングゲーム。

海外タイトルは、Acrobatic Dog-Fight

ショットの他にも加速や脱出などもあり、当時のシューティングとしてはかなり珍しいシステム。

また、燃料もあるため、ずっと逃げ回っていても燃料切れで墜落します。

ただし敵を倒すと燃料も増えるので、敵を倒していれば燃料が尽きることはありません。

最終地にはボスがおり、これを倒してステージクリア。

基本的にはこれの繰り返し。

斬新な設定ではありましたが、やはり当時の出荷台数は伸びなかったようです。

ブギーマナー

1985年

屋敷の中を探索し、水晶を破壊して脱出するアクションゲーム。

攻撃ボタンの他に「あっ!」ボタンがあるのが大きな特徴。

モンスターは、通常時は普通に攻撃しただけでは倒せません。

「あっ!」ボタンで注意をそらしてから、ようやく倒すことが出来ます。

但し、光る扉の中に入ってパワーアップすると、そのままでも倒す事が可能。

基本的には自分の階しか見えませんが、赤い指輪を取ることで全体が明るくなります。

個人的には、けっこう面白そうだとは思うのですが、やはり当時は見たことも聞いたことも無く、

こちらも出荷台数は少なそうな、かなりマイナーな作品。

エキサイティング・アワー

1985年

テクノスのプロレスゲーム第二弾。

今作はテクノスが開発し、タイトーから発売されています。

前作よりも技は出しやすくなり、初めてでも遊びやすいです。

大技や小技、飛び技、ロープ技など相変わらず技も豊富。

5人の個性的なレスラーと戦い、チャンピオンを目指します。

各キャラのクセも強く、見た目も楽しくなっていますね。

各キャラのモデルとなったレスラーも、プロレス好きならなんとなく分かるはず。

現在はアケアカでも復刻してます。

熱血硬派くにおくん

1986年

ご存じ、元祖ベルトアクションゲームと呼ばれている名作。

後にテクノスの看板キャラとなる、くにおくんシリーズ最初の作品。

開発はテクノスですが、販売はタイトーから。

当時から大人気で、ハマって遊んでいた!と言う人も多いでしょう。

当時のヤンキー漫画を彷彿とさせる内容で、ビーバップ世代はきっと喰いついたはず。

ちなみに私は、ろくでなしブルース世代ですが。

スクールウォーズなど当時はヤンキー系のドラマや漫画、ゲームも人気コンテンツでしたが、今となっては見る影もありませんね^^;

その影響もあってか、本作も中々過激な内容で、後半は高校生がドスや銃で普通に撃たれますw

また、難易度が超高いことでも有名で1面すらクリアできないことも普通。

ベルトアクションとしてのバランスは悪いですが、後に与えた影響はかなり大きいです。

ベルトアクションというジャンルは、

くにおくんで生まれ、ダブルドラゴンで完成し、ファイナルファイトで人気コンテンツになった!

と書籍では紹介されていました。

そう考えると、くにおくんの功績は非常に大きいですね。

ダブルドラゴン

1987年

くにおくんを更に発展させたベルトアクションゲーム。

テクノスの看板タイトルで、テクノスと言えば本作を思い浮かべる方も多いでしょう。

ベルトアクションゲームとは、

  • 画面に奥行きがあり、縦にも自由に移動できる。
  • 通常は横スクロールで進み、一定距離進むとスクロールはストップし敵が出現。
  • 敵を全滅させると、再びスクロールが可能。

とされており、ほぼダブルドラゴン以降の作品も同様のシステムが採用されています。

たまに、はしごを使った上下のスクロールなどもありますが、基本はこのシステム。

本作も中々難易度が高い作品ですが、肘打ちの強さに気づいた人は、これだけでサクサク進めるようになります。

肘打ちだけで最後まで行った!という話もよく聞きますね。

また、2人プレイでラスボスを倒すと、最後は2Pとの戦いになるのも面白い設定。

ゲーセンでも大人気で、後にシリーズ化もされ様々なゲーム機に移植されています。

本作もアケアカで復刻していますし、様々なダブルドラゴンシリーズが収録されたダブルドラゴン コレクションも発売されています。

ダブルドラゴン好きの方にはオススメですよ。

動画はコチラ

 

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