今回は、
カプコンのアーケードゲーム史 その1
について紹介していきます。
カプコンの創設者の辻本憲三氏は、元々アイレムの創業者でもありました。
しかし、インベーダーゲームブーム後、在庫が余り大きな負債を抱えた為、アイレムをナナオに売却。
その後、カプコンを設立。
今でこそ世界的に有名なゲームメーカーですが、その船出は前途多難だったようですね。
そこから数々の名作を生み出すこととなり、私がゲーセンに足を運ぶようになったのもカプコンのゲームがきっかけでした。
今回は、そんなカプコンの創業間もない1984~1986年に発売されたアーケードゲームについて紹介していきます。
カプコンのアーケードゲームの歴史について気になる方は、是非見ていってください。
ちなみに、カプコンという社名の由来は、日本カプセルコンピューターから来ているそうです。
カプコン アーケードゲーム史その1
バルガス
1984年5月
カプコンの業務用アーケードゲーム、記念すべき第一弾。
シンプルな縦シューティングゲームですが、各所にハイスコアポイントがあり、当時のゲーマー達を熱中させました。
この頃から既にカプコンお馴染みの弥七も登場。
処女作ながら、いきなり高い技術力を見せつけたゲームでした。
現在はカプコンアーケードスタジアムで復刻しています。
シンプルな設定ですが、意外と黙々と遊んでしまいますね。
ソンソン
1984年7月
コナミを退職してカプコンに転職した、岡本吉起氏が開発したアクションシューティングゲーム。
岡本氏は、ゲームセンターCX #1アトランチスの謎の「この人に会いたい」のコーナーにも登場されてましたね。
6段ある床を上下に移動しながら、敵を倒していきます。
当時のゲームセンターでの人気も高く、後にファミコンなど様々なゲーム機に移植されています。
知名度も高く、初期のカプコンを代表する作品。
カプコンアーケードスタジアム第二弾でも、ついに復刻が決まりましたね^^
岡本氏のYouTubeチャンネルでは、当時のゲーム制作などの裏話も聞けますので、レトロゲーム好きの方には、興味深く希少な話も聞けてオススメです。
ひげ丸
1984年9月
樽を持ち上げて海賊を倒していく、シンプルな固定画面のアクションゲーム。
ファミコンには、探索要素も加わった「魔界島」としてアレンジ移植されています。
プレステやセガサターンの、カプコンジェネレーションやプレステ2のカプコン クラシックス コレクションにも収録。
最近では、カプコンアーケードスタジアムでも復刻しています。
1942
1984年12月
初期カプコンの最大ヒット作で、こちらもソンソンと同じ岡本吉起氏が作った作品。
当時は多くのゲームセンターに長期間設置されることになり、創業したばかりのカプコンを支える大きな屋台骨的なゲームとなりました。
普通は日本軍が自機で米軍が敵となりそうなものですが、周囲を忖度してか内容はその逆。
当時は気にもしませんでしたが、今思うとこの頃のWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム自虐史観)は酷いものがありました。
学習指導要領自体がそうなので、頭が良い子、勉強が出来る子ほど、左に傾くのがよく分かります。
逆に私のように勉強ができない子ほど、その洗脳が解けるのも早いのかもしれませんね。
エグゼドエグゼス
1985年2月
バルガスの流れをくむ縦シューティングゲーム。
バルガス同様ハイスコアポイントも多く存在し、ステージボスなども登場します。
また、二人同時プレイが出来るシューティングゲームとしては、本作が初作品となります。
当時のシューティングゲームとしては、それなりに完成度が高い作品でしたが・・・・、
しかし、この頃はシューティングゲームのトレンドも大きく変わりつつある時期。
ツインビーやグラディウスなど、自機をどんどんパワーアップして敵をガンガン倒していく爽快なゲームが主流になりつつありました。
本作のようにハイスコアだけを目指して進むゲームは、ちょっと古臭く見えたのか当時の人気はイマイチだったようです。
また、移植されたファミコンの出来もイマイチで、本作=クソゲーと思う人も多いみたいですね。
魔界村
1985年3月
こちらもカプコン初期を代表する、高難易度アクションゲーム。
変化に富んだステージや数種類の武器、個性的なBGMなど、当時から大人気だったそうです。
その難易度の高さが特に話題で、鬼畜ゲームとしても有名ですね。
後に数々のシリーズ作が生まれますが、いずれも高難易度な設定。
特にファミコン版の難易度の高さは異常でした。
個人的には本作はファミコンから入ったので、これが普通だと思っていましたが、
当時のアーケードファンからは、ファミコン版の評価はあまり高くないようです。
戦場の狼
1985年5月
こちらも当時のゲームセンターで大人気だったアクションシューティングゲーム。
カプコンにしてはそこまで難易度は高くはなく、慣れてくると1コインでも長時間遊べます。
ファミコンなどにも移植され、こちらも知名度は高いですよね。
男らしい硬派なゲームの印象でした。
闘いの挽歌
1986年4月
高難易度ゲームとしてもお馴染みの横スクロールアクションゲーム。
ボタンで盾と剣を使用し、レバー上でジャンプというシンプルな操作方法ですが、一部では魔界村以上に難しいのでは?とも言われています。
本作もファミコンに移植されているので、名前くらいは知っている人も多いはず。
世紀末っぽい世界観とラスボスも剣王というので、なんとなく雰囲気は北斗の拳っぽかったですね。
ラッシュ&クラッシュ
1986年9月
カプコンにしては、かなり知名度の低いカーアクションゲーム。
基本は車に乗って敵を倒して進んでいきますが、車から降りて戦うことも可能。
当時の人気はイマイチだったようで、長らく家庭用ゲーム機には移植されませんでしたが、
Capcom Arcade 2nd Stadiumでようやく復刻しました。
アレスの翼
1986年11月
縦シューティングのステージとアクションステージがある、個性的な作品。
シューティング、アクションステージ共にシンプルで、良く言えば色々楽しめる内容ですが、悪く言えば、どっちつかずな作品とも言えます。
意欲的な作品ではありますが、設置店はあまり増えなかったようで、その点からも、当時の人気が窺えます。
最近では、カプコンアーケードスタジアムで復刻しています。
サイドアーム
1986年12月
2つのボタンで左右への撃ち分けや合体が可能な、ちょっと珍しいシステムの横スクロールシューティングゲーム。
二人同時プレイすることで2機が合体し、一人は自機の移動、もう一人はショットを担当することになります。
二人同時プレイも楽しいでしょうが、クリアを目的とするなら一人でプレイした方が良いでしょうね。
こちらもあまり移植はされておらず、かなりマイナーな作品。