今回は、ファミコンで発売された
3DダンジョンRPG
について紹介していきます。
3DダンジョンRPG好きの方、興味のある方は、
是非見ていってください。
3DダンジョンRPGとは
3DダンジョンRPGとは、主観視点でダンジョンなどを探索するRPG。
wikiによると、
3DダンジョンRPGの始まりは、1981年にアップルIIで発売された『ウィザードリィ』との事。
これが大ヒットし、各社から様々な3DダンジョンRPGが発売されます。
初期の頃は、黒い背景に白い線が引かれているだけの、本当にシンプルなグラフィック。
しかし、シンプルだからこそプレイヤーの妄想や想像をかき立て、
どっぷり世界観にハマったのかもしれませんね。
私も大好きなアニメ「ダンジョン飯」は、
世界観や種族、職業などは、ウィザードリィに非常によく似ています。
この作者は、ウィザードリィが大好きなのでは?っと思ったものです。(実際はどうなのか知りませんが)
1984年には、PC-88用として初の和製3DダンジョンRPG
『ザ・ブラックオニキス』が発売。
私は当時小学生でしたが、友達の兄ちゃんが
このブラックオニキスにハマっていたのを覚えています。
リアルな設定や高難易度のシステム、そして、自分で方眼紙にメモしながら進む内容は、
自分が実際にダンジョンを探索しているようで、ハマる人はドはまりするジャンル。
しかし、子供には難易度が高すぎて、
ちょっと大人のゲーム
と言った印象でした。
後にファミコンなど家庭用ゲーム機にも色々移植されていきますが、
やはり元がPCゲームだった為、難易度は非常に高く、
子供の頃は、面白さがさっぱり理解できませんでした。
最近はこのジャンルのゲームは、リメイク以外はあまり聞きませんが、
「世界樹の迷宮」は、この正当な進化版という感じです。
通った道は自動で記録してくれる「オートマッピング」なので、
昔から比べると、かなり遊びやすくなりましたね。
ファミコンで発売された3DダンジョンRPG
ディープダンジョン
1986/12/19
スクウェア
ディスクシステムで発売された、ファミコン初となる3DダンジョンRPG。
書籍などではスクウェアと紹介されることが多いですが、
本作は、当時のPCソフトメーカーが複数集まって作られた、
ディスク・オリジナル・グループ(Disk Original Group)
通称・DOGの作品。
開発のメインは、ハミングバードソフト。
町の地下に巣食う魔物にさらわれた姫様を救う設定。
オーソドックスなシステムで、本作で初めて3DダンジョンRPGをプレイした子も多かったでしょう。
個人的にも、初めて遊んだ3DダンジョンRPGが本作でした。
しかし、同じような背景が続くため迷いやすく、敵の種類も少なく、
何度も同じ戦闘の繰り返しと、飽きっぽい子供には中々厳しいゲーム。
私も当時何度か遊びましたが、マップを方眼紙にメモするという発想が無かったので、
サッパリ先に進めず、何をしたらいいかもわからず、
ひたすらゴミ漁りばかりしていた記憶があります。
当然すぐに飽きてしまい、数週間で書き換えましたね~。
しかし、一部ではファンが多い作品でもあるので、好みは激しく分かれるところ。
当時中学生以上ならハマっていたかもしれませんが、
小学生には、ちょっと早すぎました。
デジタル・デビル物語 女神転生
1987/9/11
ナムコ
ご存じ、アトラスの人気シリーズの記念すべき第1弾。
初代はナムコから発売されているのが、時代を感じますね。
ファミコンの3DダンジョンRPGと聞くと、
真っ先に本作を思い浮かべる方も多いはず。
他には無いダークな世界観、悪魔合体や高難易度な設定など、今でも唯一無二のシリーズ。
そんな作品だからこそファンも多く、今でもシリーズが続く人気作。
私の周囲でも、特に勉強ができる賢い子がハマっていた思い出があります。
しかし、私はそれとは真逆のお勉強が出来ない方だったせいか、
これまで何度か挑戦してきましたが、いずれも途中で断念。
当時クリアしていた友達もいましたが、
小学生でよくこれをクリア出来るな!って大人なった今でも思います。
後に続編となる2も発売されますが、そちらも当時から話題でした。
個人的には苦手でしたが、ファンは多い名作。
スーパーブラックオニキス
1988/7/14
BPS
和製3DダンジョンRPG初作品としても有名な、ブラックオニキスの
ファミコン版。
巨大なダンジョン、オニキスタワーを探索し、ブラックオニキスを手に入れる内容。
ファミコン版は、原作から見た目や世界観が大幅に変更されています。
ダンジョンは仕掛けや一方通行も多く、しっかりマッピングしなければ攻略は厳しいでしょう。
マッピングも含めて楽しい!っと思えるような人でなければクリアは難しそうですね。
PCユーザーにとってはブラックオニキスは有名タイトルでしょうが、
当時のファミコンキッズには、ほぼ無名のタイトルで
周囲の友人達の間でも、本作を遊んでいる子はいませんでした。
やはり、ちょっと大人向けのRPGと言った印象ですね。
ちなみに、ファミコン版はオリジナルファンからも、あまり評判はよくなかったそうです。
ウィザードリィ
1987/12/22
アスキー
世界的な大ヒット作、元祖3DダンジョンRPGのファミコン版。
これまではPCでしか遊べなかった本作が、ファミコンでも遊べる!
っと喜んだ人も多かったでしょう。
ファミコンの3DダンジョンRPGの中でも、特に評価の高い作品。
PCからファミコンに移植されたゲームは微妙な作品も多いですが、
本作に関しては、本家以上と言われることも。
当時は方眼紙にマッピングし、ドキドキしながら進めていたという方も多かったようです。
マッピングも含めて楽しかった!という声もよく聞きます。
本当に自分がダンジョンを探索しているようで、没入感も凄かったのでしょう。
今だと、アニメの「ダンジョン飯」を見てからやると、より楽しめそうですね。
ファミコンでは、後にⅡ~Ⅲとシリーズが続いていきますが、
いずれも非常に評価が高く、ファンの期待を裏切らない作品。
しかし、さすがに今からファミコン版をやるのは中々シンドイので、
初めての方が今から遊ぶなら、リメイク版の方が良さそうですね。
ファミコンの3DダンジョンRPGと言えば、女神転生とウィザードリィ
どっちの人気が高いか、一度アンケート取ってみたいものです。
ダンジョン&マジック ソードオブエレメント
1989/11/10
ナツメ
移動や行動などがリアルタイムで行われる、かなり個性的な3DダンジョンRPG。
コマンド操作などもアイコンで指示していきます。
リアルタイムで時間が流れるので、別方向からいきなり敵に襲われることも。
ストーリー的には、復活した魔王を倒すというオーソドックスな設定。
しかし、難易度は非常に高く、またシステムもちょっと複雑です。
当時のPCユーザーにはやり応えがあるかもしれませんが、
当時のファミコンキッズには、さすがに厳しかったでしょう。
ファミコンの3DダンジョンRPGの中でも、知名度はかなり低そうな作品。
マイト・アンド・マジック
1990/7/31
学研
こちらもPCで人気だった、3DダンジョンRPGのファミコン移植版。
日本では知名度はあまり高くないかもしれませんが、
本シリーズは、世界三大RPGの一つ。
ちなみに、他二つは「Wizardry」「ロード・ブリティッシュ」だそうです。
学研から発売されているので、当然子供向けのゲームかと思いきや、
これが非常に難易度が高い作品で、子供はおろか大人でも厳しい内容。
不親切で分かりづらいシステムやゲームバランスも悪く、
開始すぐゲームオーバーになることも多々あります。
その分、常に緊張感があるとは言えるでしょうが。
世界的に人気シリーズの作品ですが、
ファミコン移植版は、ストーリーなどの改編でシリーズファンからは酷評され、
逆に新規ユーザーからは難易度が高すぎて、こちらも評判が悪く、
どちらからも微妙な評価だった悲しい作品でした。
ダンジョンキッド
1990/8/31
クエスト
非常に珍しい、3DダンジョンRPGを作成できるソフト。
マップやアイテム、モンスターなどを自由に制作、配置することが可能。
分かりやすく言うと、後に発売されるRPGツクールの3DダンジョンRPG版。
ちなみに本作を開発したクエストは、後に
伝説のオウガバトルや、タクティクスオウガを開発するあの会社。
本作には一応サンプルゲームは1本収録されていますが、メインは自分で作る事。
ジャンルは、SFとファンタジーの2種類から選択可能。
しかし、この二つはBGM以外は、そこまで大きな違いはありません。
ダンジョンは最大で8フロアまで作ることができます。
さすがに当時のファミコンでは、そこまで細かく設定は出来ませんが、
しかし、ファミコンでゲームを作れるというのは今思うと凄いです。
ゲームの設定や物語を考えるのが好きな人や、
3DダンジョンRPGを作ってみたい!という方には良いかもしれませんね。
バーズテイル 知られざる物語
1990/12/21
ポニーキャニオン
こちらも有名なPCゲームのファミコン移植作品。
PC版の開発は、アメリカの大手ゲームメーカー「エレクトロニック・アーツ」社。
海外ではウィザードリィと並ぶほど有名なタイトルらしいですが、
日本での知名度は、かなり低いですね。
ファミコンの移植に当たり、システムも分かりやすく、
ミニマップもついて、かなり遊びやすくなっています。
6種類ある職業から選んで、6人編成で戦っていきます。
特に味方にバフを掛けられる、バードの歌が特徴的。
難易度が高い3DダンジョンRPG系ですが、
その中でも本作は分かりやすく、かなり遊びやすい方とされています。
シャドウブレイン
1991/3/21
ポニーキャニオン
近未来設定の、ちょっと珍しい3DダンジョンRPG。
こちらも元はPC用ゲームで、開発はサイトロン・アンド・アート。
パッケージにTHE ALFEEの写真が載っていますが、これは
メインテーマ曲が、THE ALFEEの「SHADOW OF KINGDOM」の為。
本作の舞台は、舞台は電脳都市の「レムリア」。
ここで意思を持ったプログラムを倒し、囚われた少女を救い出す設定。
販売がポーにキャニオンと聞くと、どうしても微妙なゲームのイメージと思いますが、
実は意外と一部では評価の高い良作品。
但し、やはりそこは3DダンジョンRPGなので、難易度は高いですが。
ネットワークで情報を得たり買い物をしたりなど、
今となっては当たり前ですが、当時としてはかなり革新的な設定。
今でもこの開発スタッフの知識や先見性を高く評価する声があるとか。
しかし、ファミコン後期作品だけに、遊んだ人はかなり少なそうですね。
ドラゴンウォーズ
1991/8/9
ケムコ
こちらもPCから移植された3DダンジョンRPG。
wikiによると、元は米アクティビジョンが開発したApple IIおよびコモドール64用のPCゲーム。
元々はバーステイルⅣとして制作されていましたが、
権利の関係で、「Bard’s Tale」が使用できず、
発売1ヵ月前に、急遽『ドラゴンウォーズ』とタイトルを変更。
レベルアップしてボーナスポイントを各種能力に割り振っていきますので、
キャラメイクや育成なども、かなり自由度が高いシステム。
スタートしていきなり衛兵に捕まり、ストーリーの導入も中々面白いです。
また、オートマッピングなので、一度歩いたところはマップで確認できるなど、
従来の3Dダンジョンよりも、だいぶ遊びやすくなっています。
しかし、元が洋ゲーということもあり、暗く重たい世界観は好みが激しく分かれます。
ハマる人はどっぷりハマる作品で、自由度が高いRPGが好きな人は楽しめるかも。
っといっても、今から遊ぶのは色々シンドイでしょうが。
個人的にはパッケージの筋肉女戦士が好みですが、
仲間は全員むさくるしい髭のオッサンばかりなのが残念。
現在のFPSもそうですが、海外では自分がゲーム内で暴れたり
探索したりなどが実感できる没入感の高い、リアルな主観視点のゲームが
昔から人気があったようですね。
逆に日本では、マリオやゼルダ、モンハンなど、
キャラがある程度確立した三人称視点の方が人気が高いようで、
個人的にも、FPSよりもTPSの方が好みです。
このあたりも3Dダンジョンの好みが、大きく分かれる要因の一つでしょうね。