賛否分かれた!ファミコンアレンジ移植ゲーム特集

今回は、アーケード版からだいぶ変更されてファミコンに移植された

ファミコンソフト アレンジ移植ゲーム

について紹介していきます。

業務用アーケード版は比較的シンプルなアクションゲームが多いですが、

家庭用ゲーム機は、じっくり腰を据えて長く遊べるゲームも大事。

アクションRPGや、皆で楽しめるようにアレンジされたゲームも多いですね。

また、当時の人気キャラクターに変更されたものもあり、メーカーの試行錯誤も窺えます。

アーケードファンはがっかりする移植もあったでしょうが、

ファミコン世代には、比較的好意的に受け取られた作品も多かったです。

むしろファミコン版から入った人は、アーケード版に違和感を感じる事も。

良いか悪いかは、好みや世代によって分かれるとは思いますが、

いずれにせよ、今となっては良い思い出です。

今回は、そんなアーケードゲームとファミコンのアレンジ移植作品について紹介していきます

興味のある方は、是非見ていってください。

人気アーケードゲームとファミコンアレンジ移植作品

 

アーケード版 ザ・ビッグプロレスリング

1983年

データイースト

世界初のプロレスゲームとしてもお馴染み、テクノスジャパンの名作。

テクノスジャパンが開発し、データイーストから発売。

多彩な技やアクションが必要なプロレスゲームは、当時の容量ではかなり厳しかったでしょうが、

本作は見事に工夫して作り上げています。

試合前の演出なども細かいですよね。

技も多く、場外乱闘まであります。

タッグマッチで戦う内容でレスラーは選べませんが、それでも当時としては画期的だったでしょう。

ロックアップから技名を選択して技をかける内容ですが、当時から大人気だったそうです。

ファミコン版 タッグチームプロレスリング

1986/4/2

ナムコ

ファミコン移植版は「タッグチームプロレスリング」と名前を変えてナムコから発売。

基本的なシステムはアーケード版同様、組んで技を選択してから攻撃を仕掛ける内容。

ファミコン版のモデルは、長州力とストロングマシーン・・・っとずっと思っていましたが、

wikiで調べたら、どうやらジョージ高野のザ・コブラとの事・・・

知っている人は、いったいどれくらいいるのでしょうか^^;

また対戦相手も、長年ロードウォリアーズと思ってましたが、

とあるネット記事のよるとと、ヘイスタック・カルボーンとミル・マスカラスとの事。

スカイハイでお馴染みのマスカラスは有名ですが、ヘイスタック・カルボーンは聞いたこともありませんでした。。。

各レスラーにはそれぞれ必殺技もあり、本家同様場外乱闘もあります。

ここだけ聞くとファミコン版も悪くはなさそうですが、

しかし、当時のファミコンキッズからは、すこぶる評判が悪かった事を覚えています。

爽快感はなく、技も中々決まらず。

最初のパンチが決まっても、ついついボタンを連打してしまうので同じ技しかかからず。。。

また、ようやく相手を倒せたとしても、次の対戦相手は色が違うだけでずっと同じ・・・

というのも飽きやすかったです。

ナムコのスポーツゲームは名作が多いですが、本作だけは馴染めませんでした。

アーケード版 ワンダーボーイ

1986年

エスケイプ

元テーカン(テクモ)のスタッフが独立して立ち上げた、エスケープの処女作品。

さらわれた恋人を救うオーソドックスな横スクロールアクションゲームで、

石斧で攻撃したり、スケボーに乗って進ん行きます。

ちなみに、エスケープは翌年にウエストンに社名を変更しています。

体力メーターがあり、これが無くなるとミスになります。

その為、常にフルーツを取り続けないとならず、非常に燃費の悪い主人公。

これはあくまで空腹度のメーターなので、これがマックスでも敵に当たれば一発アウト。

難易度が超高いことでも有名な作品。

序盤こそサクサク進みますが、中盤以降はかなりの高難易度。

絶妙に配置された敵や初見殺しのトラップなど、まさに死んで覚えろ的な激ムズゲーム。

本作を1コインクリアできた人は、相当少ないでしょうね。

ファミコン版 高橋名人の冒険島

1986/9/12

ハドソン

ワンダーボーイのキャラを、当時ファミコンキッズの憧れだった高橋名人に変えたアレンジ移植作品。

ファミコンのアレンジ移植としては、真っ先に本作を思い出す方も多いでしょう。

当時絶大な人気を誇ったハドソンの社員、高橋名人。

ファミコン世代にとっては、まさに憧れの存在でしたね。

そんな高橋名人のゲームという事で、当時爆発的なヒットとなります。

売上本数100万本を超えるヒットとなり、むしろこちらを本家と思っていたキッズも多かったですね。

私も本作から入ったので、ワンダーボーイを初めて見たとき「高杯名人の冒険島ソックリ!」っと驚いたものです。

しかし、キャラは変わっても、その難易度の高さは変わらず、

子供にはとてもクリアできるようなゲームではありませんでした。

また、途中セーブなどもない為、時間的にも子供にはクリアは難しかったです。

持っている子が多かった本作ですが、クリアした!という話は聞いたことがありませんでした。

アーケード版 モモコ120%

1986年

ジャレコ

当時としては珍しい、少女が主人公のアクションゲーム。

4歳、6歳、12歳と主人公が成長していく設定ですが、その都度、必ず火災に遭うという不運な少女。

下から迫る火災から逃げ、どんどん上へと進み屋上で飛行船に乗るとステージクリア。

ステージが進むごとに主人公の容姿は変わりますが、能力には変化はありません。

1周クリアすると、エンディングは結婚式。

アクションゲームとしては操作性もよく、比較的オーソドックスなシステムですが、

本作の大きな特徴は、ゲーム内容よりも当時の人気アニメ「うる星やつら」のBGMが起用されている事。

なぜ、うる星やつらのBGMなの?っと疑問に思った人も多かったはず。

ファミコン版 うる星やつら ラムのウエディングベル

1986/10/23

ジャレコ

ファミコン版は、うる星やつらのラムちゃんが主人公になっています。

基本的にはアーケード版同様、火災から逃げるために上へと進んでいきます。

ラムちゃんなので、稲妻を出して攻撃していく内容。

ラムちゃんなら飛べるだろ!っとツッコみたいところですが。

音楽もあって、むしろコチラの方が違和感がありませんでしたね。

アニメゲームは微妙な作品も多かったですが、本作は中々楽しめるゲームでした。

アーケード版 アルゴスの戦士

1986年

テクモ

獣王ライガーを倒すために戦う、シンプルな横スクロールのアクションゲーム。

ディスカーマーと呼ばれる巨大なヨーヨーみたいな武器で敵を倒していきます。

この武器を見ると、男塾の独眼鉄を思い出すんですよね~。

残機制で、フィールドをゴール地点まで進むとステージクリア。

最終ステージまではボス戦はなく、今見るとやや単調そうな気もしますが、

当時のアーケードゲーマーからも人気でした。

ファミコン版 アルゴスの戦士 はちゃめちゃ大進撃

1987/4/17

テクモ

シンプルなアクションゲームから、やり応えのあるアクションRPGとなったファミコン移植版。

こちらは横スクロールステージだけでなくトップビューステージもあり、

家庭用ゲーム機らしく、じっくり遊べる内容となっています。

また、パッケージイラストもリアルな画風から、ファミコン世代のキッズ用に可愛らしくなっています。

アーケード版と全然違う!

ガッカリした!

と、アーケードファンからは不満の声も聞こえますが、

アーケード版を知らないファミコン世代には好評でした。

但し、セーブやパスワードによる再開ができなかったのが厳しかったですね。

アーケード版 源平討魔伝

1986年

ナムコ

こちらも当時から大人気だったナムコのアクションゲーム。

平景清となって三種の神器を集め、鎌倉にいる源頼朝を討ちに行きます。

当時は源氏側から描く作品が多い中、平家が主人公というのも珍しかったですね。

3つのアクションステージがあり、特にデカキャラモードは迫力があります。

義経や弁慶など、ドラマでは味方となる定番キャラが敵というのも面白い設定。

また、和風BGMの評価も非常に高く、未だファンが多い名作。

当時としてもハイスペックなゲームで、アーケード完全版は中々移植されませんでした。

アーケード完全版に憧れた人も多かったでしょう。

ファミコン版 源平討魔伝

1988/10/21

ナムコ

ファミコン移植版は全く同じタイトルですが、中身はほぼ別ゲーム。

三種の神器を集めて頼朝を倒す内容は同じですが、

シンプルなアクションゲームではなく、最大4人で遊べるボードゲーム風RPGとなっており

敵を倒して徳を貯め、能力を上げていくシステム。

多人数プレイでサクッと遊べるシステムなら皆でワイワイ遊べたでしょうが、

がっつりRPGなので、多人数プレイでは最後まで中々行けませんでした。

一人用と複数人用で、システムも変更できればまだ遊びやすかったでしょうが。。。

アーケードファンは、非常にガッカリしたことでしょう。

恐らくファミコンではデカキャラ表示が難しかったので、ナムコとしても苦肉の策、苦渋の決断だったのでしょうが、

本作の場合は、ファミコン世代からもちょっと微妙な評価でしたね。

移植