今回はファミコンで発売された、
ドラクエ・ファイナルファンタジー以外の名作RPG
について紹介していきます。
ファミコンの名作RPGと言えば、ドラクエやFFがお馴染みですが、
それ以外にも名作ソフトは色々ありました。
但し、いくら当時人気があったとはいえ、さすがに今の時代に実機で遊ぶのは、中々シンドイですが^^;
有名作品からマイナーゲームまで、ファミコンの名作RPGをお探しの方は、是非参考にしてください。
尚、今回は、シミュレーションRPGやアクションRPGは対象外とさせていただきます。
また、3DダンジョンRPGは個人的に苦手で、あまり遊んだことが無いので、こちらも除外とさせていただきます。
オーソドックスなテキストタイプのRPGの紹介となっておりますので、予めご了承願います。
ファミコン ドラクエ・FF以外の名作RPG
ミネルバトンサーガ
1987/10/23
タイトー 5500円
亡国の王子が仇敵を倒すために旅に出る、王道ファンタジーRPG。
ドラクエやファイナルファンタジーとは一味違う戦闘や傭兵システムなど、
ストーリーは王道ですが、そのシステムはかなり個性的。
特に傭兵システムは、今でも語り継がれるほど面白い設定。
この傭兵を活用した低レベルクリアなども、一時期流行りました。
昔のRPGらしく敵のエンカウントは高めですが、必ず逃げれるのも良かったですね。
幻想的な音楽も素晴らしく、ゲームの世界観にもピッタリ合っていました。
また、当時はパスワードによる再開が一般的の中、本作はいち早くセーブ機能を搭載していたことも話題でした。
ミネルバトンサーガはアクションRPGだろ!と言われそうですが、個人的に好きな作品なのでご勘弁をm(__)m
桃太郎伝説
1987/10/26
ハドソン 5800円
後にハドソンの人気RPGとなる、桃太郎伝説シリーズの第一作目。
桃太郎が鬼退治に向かう内容で、金太郎や浦島太郎、花咲かじいさんなど、
日本人なら一度は耳にしたことがある、他の昔話キャラも多数登場します。
初代は、犬、猿、キジのみですが、バランスも良く、比較的子供でも遊びやすい難易度でした。
ドラクエ的な分かりやすい内容で、子供でも丁度よい難易度。
実は本作の開発者さくまあきら氏と、ドラクエの堀井雄二氏は友人同士で、さくま氏は堀井氏から開発について色々教わっていたらしいです。
その為、当時のRPGとしては非常にバランスが良く、また、どことなくドラクエにも似た雰囲気がありました。
この後、PCエンジンやスーファミなどでも続編が発売されます。
監修は、さくまあきら氏、イラストは土居孝幸氏と、ジャンプ放送局でもお馴染みの二人。
当時のジャンプ世代は、きっとジャンプ放送局から、怪しい通販の筋トレグッズまで隅々読んでいたはずなので、このお二方の名前も当時から有名でしたね。
貝獣物語
1988/11/18
ナムコ 5500円
4人の貝獣の力を合わせ魔王を倒す、ナムコのオーソドックスなテキストタイプのRPG。
貝獣と呼ばれる背中に貝を背負った生物が住む世界「シェルドラド」が本作の舞台。
地球から来た少年が、この世界を救うという設定です。
付属品としてフィギアやマップなども同梱されており、内容も豪華。
オーソドックスなシステムですが、その分、初めてでも遊びやすいです。
ファミ通クロスレビューでもシルバー殿堂入りをしており、当時から評価の高かった良作品。
後にハドソンから、スーファミやゲームボーイなどで続編が発売。
現在は、switchのナムコっとコレクションでも追加DLCとして配信されています。
今から遊ぶなら、そちらの方が遊びやすいでしょう。
MOTHER
1989/7/27
任天堂 6500円
こちらも今更説明するまでもない、任天堂の人気RPGシリーズ第一弾。
コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手掛けたこともあり、当時の一般的なRPGと比べると、かなり異色な内容。
剣ではなくバット、魔法ではなく超能力と、
当時のRPGは中世のファンタジー色が強かったですが、本作は現代風となっています。
また、セーブもパパに電話をするという設定も面白かったです。
ストーリーはもちろん、ゲーム設定や音楽なども全てが素晴らしかったですね。
当時はRPGブームという事もあり、各メーカーから様々なRPGが発売され、
どこかで見たことがあるような似たような設定が多い中、
本作は他とは違う唯一無二のゲームでした。
「エンディングまで泣くんじゃない!」は、あまりに有名。
現在は、ニンテンドーswitchオンラインのファミコンでも配信されています。
スクウェアのトム・ソーヤー
1989/11/30
スクウェア 6500円
「トムソーヤーの冒険」を題材とした、スクウェアの個性的なRPG。
ストーリーやキャラ設定なども基本は原作通りで、仲間たちと宝物を探す内容です。
レベルや武器や防具などはなく、戦闘を行う事で少しずつ成長していく設定。
仲間になるキャラも多いですが、それぞれ成長も決まっているので、
最終的なメンバーは、ほぼ決まっています。
特にトムの相棒「ハック」は成長率も高く、ラストダンジョンは彼がいないと先に進めないので、クリアには必須。
原作を読んでいるとより楽しいですが、知らなくてもそれなりに楽しめます。
この時期は似たようなRPGも多く、普通のRPGにちょっと飽きた頃でしたので逆に新鮮でした。
1800~1900年代の欧州や北米は黒人の召使いや人種差別も多く、その時代に書かれた文学の中には、差別的な表現も多々あります。
ポリコレがやかましい今の時代は、なにかと目の敵にされています。
キャンセルカルチャーなどの波は、文学や芸術、芸能、映画、ゲーム業界にまで、その波は押し寄せています。
名作ですが、これまで復刻やリメイクもされておらず、今後の復刻も社会的には厳しいかもしれませんね。
スウィートホーム
1989/12/15
カプコン 6500円
あの伊丹十三氏が総指揮を努めた和製ホラー映画のゲーム。
ストーリー的は映画と同じで、テレビスタッフが洋館に着いたところから物語は始まります。
アドベンチャーっぽい内容ですが、ジャンルはRPGになるそうです。
一般的なRPGとは異なり、いわくつきの館から脱出することが本作の目的。
アイテムを活用し謎を解き進んでいく仕様で、その内容から後に世界中で大ヒットすることになる、
バイオハザードの原型
とも言われています。
扉を開く演出など、初代バイオハザードを彷彿とさせますね。
名作との呼び声も高い作品ですが、色々訴訟問題で揉めた経緯から、ゲームはおろか映画のDVD化もされていません。
残念ながら、今後も復刻することは無いでしょう。
ラグランジュポイント
1991/4/26
コナミ 8500円
こちらもファミコン後期に発売された、知る人ぞ知る名作RPG。
元々は、ゲーム雑誌「ファミリーコンピューターmagazine」100号記念企画の一環として作られた作品。
22世紀のスペースコロニーでの、バイオ軍との戦いを描いた内容。
人間の他にも、ロボットやサイボーグなど、近未来っぽい仕様となっています。
ハードの性能を限界まで活用し、演出や音楽などもファミコンソフトの中でも、最高峰と言っても過言ではありません。
遂にファミコンもここまで来たか!と思った人も多かったはず。
しかし、当時は既にスーファミも発売されていたので、本作に注目していた人は、そう多くはいなかったはず。
当時は次世代機のスーファミが大ブームで、今更この価格でファミコンソフトを買う人は少なかったでしょう。
これがせめてあと1年早く発売されていたら、もっと注目されていたでしょうね。
メタルマックス
1991/5/24
データイースト 7800円
災厄によって都市が崩壊した世界が舞台の近未来RPG。
北斗の拳のような終末的な世界観で、王道ファンタジーRPGとは一線を画す内容。
職業も一般的な戦士や僧侶などではなく、ソルジャーやメカニックとなっています。
キャッチコピーは
「竜退治にはもう飽きた」
当時のRPGとしては比較的自由度も高く、戦車の武装も人間同様、色々変更が可能。
戦車の乗降や個性的な仲間など、他には無い設定が色々あります。
賞金首を倒したり、面白い設定も色々ありましたが・・・、
こちらもファミコン後期という事もあり、当時はあまり注目されませんでした。
ファミコン版よりも、スーファミで発売されたメタルマックス2の方が、知名度は高いかもしれませんね。
Wiiと3DSのバーチャルコンソールでもダウンロード配信されていましたが、
今はどちらも終了していますので、いずれはswitchでも配信してほしいですね。
カオスワールド
1991/10/25
ナツメ 7000円
この時期にしては逆に珍しい、オーソドックスタイプのファンタジーRPG。
ギルドで仲間を募集したり、王様からの頼みを聞いたりなど一世代前のRPGを思い出します。
職業を選んで剣や魔法で戦うなど、王道スタイルの内容。
その分、誰でも分かりやすく、初見でもすぐに馴染めるでしょう。
しかし、戦闘はオートバトルなど、設定は古臭いですがシステムはしっかり進化しています。
シナリオや音楽の評価も非常に高く、こちらも一部では隠れた名作RPGと言われています。
本作もファミコン後期という事もあり、知名度は非常に低いです。
出荷本数も少なかったようで、今となっては中古価格も超高額。
こういう作品ほど、復刻してもらいたいですね。
モンスターメーカー 7つの秘宝
1991/12/20
ソフエル 6800円
カードゲームのような、かなり個性的なRPG。
元々はカードゲームだったこともあり、キャラクターなどもカード風に描かれています。
第一作目はゲームボーイで発売され、ファミコン版はシリーズ2作目。
ダンジョンなども、カードをめくって進んでいくので先が分からず緊張感もあります。
戦闘ではなくクエストの達成によってレベルが上がるなど、システムも個性的。
しかし、可愛らしい見た目に反して、その難易度はかなり高め。
途中で挫折した人も多かったらしいです。
ですが、クリアした人の感想はどれも高評価で、探索好きの人にはオススメ。
こちらも知名度はあまり高くはありませんが、知る人ぞ知る良作品でした。
RPG好きの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
シルヴァ・サーガ
1992/7/24
セタ 7800円
ミネルバトンサーガの続編で、原作は「羅門祐人」氏の小説。
前作から数年後の世界で、一時期平和を取り戻しましたが、
ミネルバトンに再び暗黒神が攻めてきた為、それを光の戦士が倒すという設定。
ファミコン後期作品だけに、傭兵などのシステムもかなり進化しています。
その他にも神像の合体など、戦術の幅も広がっています。
しかし、戦闘システムは前作とは異なり、オーソドックスなRPGタイプに変更。
世界観は同じですが、このシステムの大幅な変更によって前作とは、ほぼ別ゲームと言ってもよいでしょう。
また、高難易度だった前作と比べ、今作は難易度も普通で、誰でも遊びやすいとされています。
傭兵や神像なども、そこまで意識しなくてもサクッとクリアできます。
好みは分かれるところですが、本作も評価の高いRPGでした。