昭和のファミコン時代、芸能人がゲームになることは、よくありましたね。
でも…ほとんどは“あの時代”にしか許されなかったカオスな作品ばかり。
タレントさんが直接企画やアイディアを出し開発した作品もあれば、
名前だけというのもありました。
まぁ、忙しい芸能人が直接開発に携わることは、かなり異例でしょうが。
芸能人とは言え、ゲーム開発は素人でしょうから、そりゃ駄作が生まれるのも当然でしょう。
しかし、中には今も語り継がれる名作もありました。
今回は、ファミコン芸能人ゲーム ほとんどバカゲー説(ただし1つだけ名作)について紹介していきます。
芸能人のファミコンゲームは、ほとんどバカゲー説
所さんのまもるもせめるも
1987/6/27
EPIC・ソニー
今も人気のテレビタレント、所ジョージ氏が主人公のアクションゲーム。
当時の芸能人のゲームは、ほとんどがタレントは全く監修しないのが普通でしたが、
本作はキャラクターデザインやプロデューサーも、実際に所さんが監修。
多趣味の所さんらしいですね。
今作では、水鉄砲を武器に所さんが戦っていきます。
目的は、千代田区から所沢に帰るだけですが、道中にはなぜかボスが登場。
オーソドックスなアクションゲームで、所々意味の分からない箇所は多いですが、
まぁそれなりに楽しめるゲーム。
芸能人ゲームの中では、まだそれなりに遊べる方でしょう。
ゲームとは関係ないですが、所さんの世田谷ベースなどは男性の憧れの生き方ではないでしょうか。
歳を取っても、所さんのように好きな事をして自由に生きていきたいもんです。
舛添要一 朝までファミコン
1992/4/17
ココナッツジャパン
政治学者の舛添要一氏が監修した、ビジネス系アドベンチャーゲーム。
主人公は会社の大プロジェクトを成功させるために、日々奔走する内容。
会社のお偉いさんを高級料亭へ接待したりなど、全体的に昭和を感じる雰囲気。
全4章仕立てで進み、スコアによっては舛添氏に怒られることも。
ビジネスアドベンチャーゲームとしては、決して悪くはないみたいですが、
しかし、当時のファミコンキッズ世代には、全く興味は持たれなかったことでしょう。
ファミコン後期という事もあり、遊んだ人は少ないはず。
但し、名前のインパクトがあるので、存在自体は知っていましたが、
完全にネタゲーム扱いでしたね。
まさかこの人が後に東京都知事になるとは、この頃は誰も思っていなかったでしょう。
爆笑!スターものまね四天王
1990/9/14
パック・イン・ビデオ
当時地上波で大人気だったコロッケなど、ものまね四天王が登場する作品。
サイコロを振って進むボードゲーム的な内容で、
スターの家を尋ねてモノマネを覚え、ライブで披露します。
最終的には当時のご意見番、あわや先生に認められることが目的。
ファミコンにしてはグラフィックも良く、本人やモノマネの特徴をよく捉えています。
皆で遊ぶと楽しそうですね。
当時はテレビのモノマネ番組も大盛況でしたね~。
個人的にはコロッケ氏や清水アキラ氏のモノマネは腹を抱えるくらい笑いましたが、
小学生の頃は洋楽を全く知らなかったので、
ビジーフォーだけは、似てるかどうかサッパリ分かりませんでしたw
TM NETWORK LIVE IN POWER BOWL
1989/12/22
EPIC・ソニー
当時大人気だった、TMネットワークのメンバーが登場するSFアドベンチャーゲーム。
地球滅亡の直前に過去へタイムスリップした主人公が、TMメンバーと共に人類を救う設定。
ネタゲームに見えて、意外と重たい設定。
世界観は派手ですが、中身は地味なアドベンチャーゲーム。
しかし、ファミコンにしてはメンバーのグラフィックも音楽も頑張っていますし、
また、TMの楽曲が聞けるのも、ファンには嬉しいでしょう。
但し、難易度は高め。
ネタゲームに見えて、今見るとまぁそこまで酷くはないのでは?
っとも思いますが、
当時は、完全にネタゲーム扱いでしたね^^;
私も当時はTMネットワークが大好きで、よくCDを借りてきてカセットにダビングしていたものです。
カセットにダビングって、今の若い人にとっては全く意味が分からないでしょうねw
あと、TMネットワークの略は、ずっとタイムマシーンなど思ってましたが、
実は名前の由来は、多摩ネットワークと知った時は、ちょっとほっこりしましたw
聖飢魔Ⅱ 悪魔の逆襲
1986/12/25
CBS・ソニー
人気グループ、聖飢魔Ⅱが主人公のアクションゲーム。
デーモン小暮氏を操作しメンバーを救出し、ゼウスを倒しコンサートを開催するのが目的。
また、メンバー救出と共に、各メンバーの楽器も手に入れないとなりません。
シンプルなアクションゲームですが、ジャンプのクセが強いのが難点。
これでマリオ的な軽快な操作性なら、もっと遊びやすかったでしょうね。
また、聖飢魔Ⅱの楽曲が一切使われていないのも、ファンにとっては残念。
TMのように楽曲も使用されていれば、少なくともファンからは好評だったかも。
後に発売されるMSX2版はBGMが大幅に書き換えられ、聖飢魔IIの曲が採用されているそうですが。
いずれにせよ、ファミコン版の評価は非常に低かった印象があります。
リサの妖精伝説
1988/6/21
コナミ
ディスクシステムで発売された、アイドル系のアドベンチャーゲーム。
アイドルものとしては、中山美穂のトキメキハイスクールに次ぐ作品。
当時の人気アイドル、立花理佐が本人として登場する内容で、
主人公と共に異世界の平和を取り戻す、今でいう異世界転生もの。
キャッチ・コピーは「あなたの勇気と知恵を、理佐にください。」
ゲーム中は、ヒントをくれる電話番号なども表示されます。
内容はオーソドックスなアドベンチャーゲームですが、選択を間違えるとバッドエンドもあり
コマンド総当たりできないのが辛いとこ。
内容も変化に富んで面白く、意外と評価は高いようです。
ファンには嬉しいのかも。
っというか、中山美穂のトキメキハイスクールをスッカリ忘れてました。
プロ野球?殺人事件!
1988/12/24
カプコン
当時の人気プロ野球選手(のそっくりさん)が登場するアドベンチャーゲーム。
殺人事件の容疑者にされた、いがわ すぐる
彼が警察から逃げながら真犯人を探す、映画の逃亡者のような内容。
RPG的なアドベンチャーゲームで、道中はミニゲームなども色々あります。
設定は面白いのですが、肝心のゲームが微妙なのが残念。
とにかく移動が多く、また無駄に広いマップや風邪を引くなどバッドステータスもありストレスが溜まります。
色々詰めすぎて、全部中途半端になった印象ですね。
田代まさしのプリンセスがいっぱい
1989/10/27
EPIC・ソニー
当時の人気タレント、田代まさし氏が主人公のアクションゲーム。
田代まさし氏がヨーヨーを武器に、さらわれたお姫様を救出するオーソドックスな内容。
4人のお姫様は、シンデレラなど童話がモデル。
地上や水中などスーパーマリオ的な設定ですが、操作性はあまりよくありません。
おバカ要素もあり、当時の小学生くらいなら楽しめそうな内容。
これでスーパーマリオ並みに快適に操作できたら、申し分なかったのですが。
今だったら、むしろ救われた後の、お姫様を心配してしまいますね。
たけしの挑戦状
1986/12/10
タイトー
ファミコンのタレントゲームと言えば、真っ先に本作を思い浮かべる人は多いはず。
その理不尽な難易度の高さで、今も昔も一貫してクソゲー扱いの
ある意味、伝説のファミコンソフト。
水割りを飲む、妻と離婚するなど、小学生には厳しすぎる設定w
攻略本を見てもクリアできない・・・っと当時からクレームが殺到したとか。
今だったら、きっと大炎上していたことでしょう。
その話題性もあり、ファミコン芸能人ゲームの中でも知名度の高さはダントツ。
ファミコン世代には、強烈なインパクトを残した刺激的な作品。
話のネタに一度くらいは遊んでおいてもいいかも。
さんまの名探偵
1987/4/2
ナムコ
芸能人が登場するゲームは、前述したとおりほとんど微妙な作品ですが、
唯一これだけは名作だった!っと思うのが本作
さんまの名探偵。
吉本会長の別荘で起きた殺人事件を調べるために、さんまさんと主人公が調査に向かう内容。
当時の人気吉本芸人さんが多数登場することでギャグも多いですが、
意外とシリアスな場面も多く、子供ながらにちょっと怖かったりもしたものです。
また、ミニゲームやムッツリ男子には嬉しいエロ要素も多く、当時はハマって遊んだものです。
しかし、実はタレントさんには、一切ギャラは支払われなかったようです。
もちろん、ナムコ側は当然その分も支払っているはず、
恐らく吉本側がそのまま着服したのでしょう。
っというか、ゲームの話はタレント側には一切知らせなかったのだとか。
そりゃタレント側もブチギレますよね^^;
当時の吉本のあくどさがよく分かります。
以前、よゐこの有野さんがゲームセンターCXで扱っていいか直接さんまさんにお願いしたそうですが、
「あれだけは、あかんねん・・・・」
っと言われたとか。
テレビで放送する事さえ憚られる作品ですから、再販なんて当然無理でしょう。
名作ですが今となっては復刻やリメイクなども、ほぼ絶望的。
あの時代、なぜこれが通ったのか…
今思うと、よくこれで発売したな・・・っというゲームも多々ありますね。
でも、令和の今でも語り継がれる時点で、ある意味「伝説」。
皆さんは、どのバカゲーに一番ツッコミたくなりましたか?
コメントで教えてくださいね!