クセが凄すぎた!カネコのアーケードゲーム特集その1

80年代から90年代にかけて、独自の存在感を放っていたゲームメーカー、

金子製作所、通称カネコ

クセが強いゲームメーカーとしてもお馴染みの会社ですが、実は意外と古くからある老舗ゲームメーカー。

初期の頃は、主にタイトーから発売されていたので、

当時のゲームメーカーとしての知名度は、あまり高くはないでしょう。

そんなカネコですが、アーケード史に残る熱い力作を生み出しつつ、同時に

“クセが大渋滞”

した迷作も数多く世に送り出しました。

今回はそんなカネコ初期のアーケードゲームを、真面目に、

でもちょっと笑える作品について紹介していきます。

カネコ好きの方、クセつよゲームが好きな方は是非見ていってください。

カネコのアーケードゲーム史 その1

 

フライボーイ

1982年

開発:カネコ

販売:タイトー

ハンググライダーで障害物を避けながら飛行する、シンプルなアクションゲーム。

カネコが開発し、タイトーから発売されています。

画面の左右にはそれぞれ上下の気流が流れており、レバー操作無しでも、上昇または下降していきます。

上下に揺れながら飛行する為、慣れるまでは操作も難しいです。

ボタンで足をバタつかせて下の敵を蹴り落とせますが、当てるのは中々難しいですね。

地上には、B.O.Nなどのアルファベットの旗があり、順番通り取ると、最後の着陸時のボーナスが10倍になります。

高得点を狙うなら是非取りたいところですが、これも難易度が高いです。

カネコ初期の作品で、知名度はあまり高くはなさそうですね。

ジャンプコースター

1983年

開発:カネコ

販売:タイトー

こちらもかなりマーナ―だと思う、固定画面のアクションゲーム。

ドンキーコング的なアクションゲームで、マントの主人公が敵を避けながらお宝を集め、

最上段でリフトに乗ったガールフレンドに触れるとステージクリア。

途中でドル袋を取ると高得点という、分かりやすくてシンプルなルール。

コースターに乗っている猿など、けっこうドットも細かく描かれています。

パッと見は面白そうな印象ですが、本作も知っている人は少ないでしょう。

ファミコンなどにも移植されていたら、もっと知名度は上っていたのでしょうが。。。

この頃の金子はまだクセは控えめで、わりとオーソドックスな作品を作っていたんですね。

ファイティングローラー

1983年

開発:カネコ

販売:タイトー

シンプルなローラースケートのレースゲーム。

ライバルを倒し、障害物を避けながら好タイムを狙います。

ローラースケートが大ブームだった時期もありましたよね。

もう少し後ですが、光GENJIが大ブームの時、一時期ローラースケートも大流行でした。

穴をジャンプで飛び越えたり、ライバルを倒すと得点が入ります。

今見ても、けっこう面白そうな気もしますが、これまで見たことも聞いたこともありませんでした。

本作も、あまり知名度は高くはなさそうですね。

ボギー’84

1983年

開発:カネコ

販売:カネコ

サルを倒していくシンプルなアクションゲーム。

サルは正面からでは倒す事は出来ず、マリオのように下から突き上げて倒します。

また、サル以外の人型の敵は、煙みたいなのを巻いて足止めしてからでないと倒せません。

BOGGYのパネルを揃えるとボーナス得点。

規定数のサルを倒すことで、ステージクリアとなります。

本作も当時としてはけっこう面白そうな作品ですが、恐らく出荷台数は少なかったのでしょう。

知っている人も、かなり少なそうです。

世の中には、まだまだ知らないゲームもたくさんありますね。

リングファイター

開発:カネコ

販売:タイトー

この時期としては珍しい、ボクシングのゲーム。

本作も開発はカネコですが、タイトーから発売されてます。

合成音声というのも、当時としては凄かったはず。

2種類のパンチで戦い、下段のダメージバーがMAXになるとダウン。

上のエネルギーバーが無くなるとK.O。

動きも滑らかで、対戦プレイは盛り上がりそうですね。

ドットも細かく演出も面白く、当時としては

よく出来たボクシングゲームだったのではないでしょうか。

侍日本一

1985年

開発:カネコ

販売:タイトー

かなり分かりやすい侍のアクションゲーム。

2種類の攻撃で、迫りくる敵や鳥などを撫で斬りして行きます。

スパルタンXの侍版と言った感じでしょうか。

しかし、敵の刀に触れただけでも一発アウトなのが難しいとこ。

この時期のゲームとしてはキャラも大きく迫力もありますが、

なんというか単調で、すぐ飽きそうな印象ですね。

難易度が高い作品で、1面クリアするのも至難の業。

後の怪作、富士山バスターや大江戸ファイト基となった作品かも。

決死の探検サバイバル ゆけゆけ!山口君

1985年

開発:カネコ

販売:タイトー

昭和世代には懐かしい、「川口探検隊」をモチーフとしたアクションシューティング。

水曜スペシャルの人気枠、「川口探検隊」でワクワク、ドキドキした昭和世代は多いはず。

ゲームも番組同様にジャングルや洞窟などを探検し、マイクで敵を倒していきます。

人気番組の影響を受けて、カネコ初の大ヒットなるか!っと思いきや、

ワイドショーで番組のヤラセが発覚し、その人気も急降下。

不運なことに、本作はその後に発売されたとの事。

ゴール地点にはファミレスがあり、スタッフが待っている演出も、ヤラセを匂わせていたのかも。

ゲーム自体も非常にシンプルで、見た目からもすぐに飽きそうなイメージ。

稼働期間も短く、すぐにゲーセンから消えて行ったそうですが、

インパクトが強かったせいか、意外と知名度は高いようですね。

ちなみに、本作もテレビ朝日から一切許可を得てなく、今後も復刻することはないでしょう。

レディーマスター

1985年

開発:カネコ

販売:タイトー

チャイナドレスの中華少女が戦う、カンフーアクションゲーム。

パンチら多めのチャイナ娘が、ヌンチャクなどで敵をなぎ倒していきます。

しゃがんでもジャンプしても、まるで我々に見せつけるように白い秘宝を拝ませてくれます(-人-)アリガタヤ~

雑魚敵を倒しながら各部屋にいる中ボス的な敵を倒し、

最後ボスを倒すとクリアという、オーソドックスなシステム。

そして、ステージクリアすると、主人公の中華娘が脱いでいくという斬新なシステム。

なぜ勝った方が脱ぐのかは疑問ですが、ご褒美画像を見たくて頑張ったムッツリ男子は多かったでしょう。

徐々にカネコの片鱗が見えてきた感じでしょうか。

しかし、ゲーム自体は微妙な出来で、更に脱衣要素もあるので家庭用への移植も難しく、

本作も知名度はかなり低い作品でしょう。

プレビリアン

1986年

開発:カネコ

販売:タイトー

見た目通り、ビリヤード風のアクションゲーム。

ダイヤル式のコントローラーと1ボタンで操作する、シンプルなシステム。

本作も開発はカネコで、タイトーから発売されてます。

タイトーの直営店などでは、けっこう置いていたのかもしれませんね。

ビリヤード同様、ボールを当ててポケットに落とすとステージクリアですが、

アイテムブロックにボールを当てることで、様々なアイテムが出現します。

10秒間だけ弾を撃てるシューティングモードや、ポケットが1か所増えたりなど色々あります。

しかし、基本はビリヤードなので、ビリヤードが得意な人は楽しめそうですね。

Dr.トッペル探検隊

1987年

開発:カネコ

販売:タイトー

可愛いカエルが自機という、カネコらしくないシューティングゲーム。

本作は、オタマジャクシのオプションが大きな特徴でしょう。

これはグラディウスのように、自機に追従するタイプと固定タイプに変更が可能。

オプションを固定して左右や後ろにも攻撃ができ、この使い分けが攻略の鍵。

見た目も可愛く、また非常に分かりやすい内容で、

カネコにしてはクセが少なめの無難なシューティングゲーム

本作も長らく移植はされませんでしたが、現在は

イーグレットツー ミニアーケードメモリーズVol.3

で復刻しています。

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