今回は、PCエンジンで発売された、
ちょっと珍しい珍格ゲー
について紹介していきます。
90年代は空前の格ゲーブームだったこともあり、
アーケードはもちろん、家庭用ゲーム機でも各社から色々な格ゲーが発売されました。
ゲーセンで大ヒットした超有名格ゲーから、PCから移植されたちょっとマイナーな格ゲーまで
当時は色々ありましたね。
今回はその中でも、他ではあまり移植・発売されなかった
PCエンジンの珍しい格ゲーについて紹介していきます。
格ゲー好きの方、PCエンジン好きの方は、ぜひ見ていってください。
PCエンジンの珍格ゲー特集 ~カオスすぎる戦場編~
ファイティング・ストリート
1988/12/4
ハドソン
CD-ROM2
格ゲーブームの火付け役、ご存じストⅡシリーズの記念すべき第一弾。
PCエンジン版は、ファイティング・ストリートのタイトルで発売。
タイトルが変更となった理由は、北米の某企業がSTREET FIGHTERで商標登録を行っていた為、と言われています。
本作はストⅡシリーズの前日譚で、リュウとサガットの因縁もココから始まります。
アーケード版は、ボタンを叩く強さで強弱が変わる感圧センサー搭載の珍しい筐体でしたが、
壊れやすい、操作しにくい、手が痛いなどの理由で、後に6ボタン筐体も稼働。
北米では、既にこの頃から対戦が盛り上がっていたそうですね。
PCエンジン版はボタンも少ないことから、ボタンを押す長さで強弱の変更を行います。
本作はストⅡから入った人にとっては、とにかく技が出しにくいことで有名。
波動拳すら、まともに出せません。
っというのも、そもそも技の出し方がストⅡ以降のシリーズと異なるのが大きな要因。
本作のコマンド入力は非常にシビアで、素早くコマンドを入力し、最後の入力方向にレバー入れたままボタンを押し、そして離すことでようやく技が出ます。
これは、当時の筐体が感圧センサーだった為でしょう。
レバーを入れたままというのと、パンチボタンを押したままでは出ないというのが、非常にクセものです。
ストⅡと同じ感覚では、まるで技が出ないのもその為。
しかし、逆に、必殺技が自由に出せると難易度も一気に下がります。
聞くところによると、昇竜拳を出せれば、クリアも簡単なんだとか。
人気シリーズの第一作目ですが、意外と当時の家庭用ゲーム機への移植は少ない希少な作品でした。
らんま1/2 打倒、元祖無差別格闘流!
1992/10/2
メサイヤ
スーパーCD-ROM2
当時の人気アニメ、らんま1/2を題材とした対戦格闘ゲーム。
PCエンジンのらんまゲームとしては2作目で、前作はアクションゲームでしたが、
今回は、1対1の格ゲーとなっています。
ストーリーモードは、前作の続きで原作のように、らんまのライバルたちと闘っていき、
熱湯モードでは、好きなキャラを選んで2P対戦が出来ます。
ギャグも多く、格ゲーとしても意外と楽しく、友達と遊ぶと盛り上がります。
あと、イベントシーンでは、普通にB地区とかも出ているのが凄いです。
そういえば、らんまにアニメはお風呂のシーンも多く普通にB地区とかも出ていましたが、
女性作者の為か、不思議とエロさは感じませんでしたね。
原作を知らないと分かりにくいかもしれませんが、原作ファンなら十分楽しめるはず。
フラッシュハイダース
1993/12/19
ライトスタッフ
スーパーCD-ROM2
スーパーCD-ROM2で発売された、PCエンジンオリジナルの対戦格闘ゲーム。
ビジュアル面に特に力の入った作品で、アニメのようなグラフィックやボイスが大きな特徴。
また、キャラクターを成長させるアドバンスドモードや、対戦プレイが可能なVSモードもあります。
育てたキャラをVSモードで使用することも可能。
成長要素のある、当時としても珍しい格ゲー
声優陣も豪華ですね~。
今見ると絵柄がチョット時代を感じますが、この頃の方が個人的には好きでした。
格ゲーとしては一般的でしたが、このシステムは斬新でした。
ブラックホールアサルト
1993/7/23
マイクロネット
スーパーCD-ROM2
様々な惑星で戦いを繰り広げるロボットの格ゲー。
91年にメガCDで発売されたヘビーノバの続編。
前作は操作性が悪い、反応も鈍いと評価は散々でしたが、
それと比べると、今作はだいぶマシになっています。
ステージごとに惑星が違うので重力も異なり、ジャンプの高さが変わったり、
マグマが吹き出るなど、環境の変化も色々あります。
ビジュアルシーンにも力が入っていますが、なぜか全て英語。
悪くはありませんが、かといってこれといって特筆すべき点も無く、
紹介する方としては、一番厄介な内容。
前作よりはまだマシですが、当時は他にももっと面白い格ゲーがありましたからね。
わざわざ本作を遊ぶ人は少なかったでしょう。
マーシャルチャンピオン
1993/12/19
ライトスタッフ
スーパーCD-ROM2
コナミの同名アーケードゲームのPCエンジンスーパーCD-ROM2移植版。
本作ではオープニングムービーや、体力が減少すると使用出来る「超必殺技」的な大技が追加されています。
アーケード版から色々追加されていますが、キャラクターがこじんまりしてしまったのが残念。
おかげで、みんな大好き!レイチェルの巨大なsiriも小さくなり非常に寂しいです。
このゲームはレイチェルと、その巨大なsiriの人気だけでもっているようなものですからね。
しかし、元々アーケード版の知名度も低いので、PCエンジン版を持っていた人も、かなり少ないでしょう。
移植も復刻も少なく、今となっては非常に希少な作品。
格闘覇王伝説アルガノス
1994/1/28
インテック
スーパーCD-ROM2
SFとファンタジーを融合させたような、PCエンジンオリジナルの格闘ゲーム。
ストーリーモードでは、それぞれ個別の話が用意されており、
選択しなかったキャラが敵として登場。
今見るとこれはこれで中々面白そうにも見えますが、
これが格ゲーとしてはかなり低評価で、特に反応が悪いなどのコメントが多いです。
当時は格ゲーブームだったこともあり、各社から色々な格ゲーが出ましたが、
中には微妙な作品も多く、本作は残念ながらその微妙な部類に入るでしょう。
PCエンジン後期作品という事もあり、知名度はかなり低いマイナー格ゲーでした。
ゴジラ 爆闘烈伝
1994/2/26
東宝
スーパーCD-ROM2
日本を代表する特撮怪獣映画、ゴジラの対戦格闘ゲーム。
これまでもゴジラのゲームは色々発売されましたが、格ゲーとしては本作が初。
本作の後にスーファミでも発売されます。
登場する怪獣は全17種類、キングギドラやメカゴジラなど色々登場します。
CDを活かした再現度の高い怪獣の鳴き声や、対戦相手によってゴジラのグラフィクが、
当時の各映画の着ぐるみを再現したものに変るなど、ゴジラファンにはたまらない演出。
しかし、格ゲーとしては、好みは分かれそうですね。
ゴジラファンには嬉しいかもしれませんが、格ゲー好きには微妙かも。
ADVANCED V.G.
1994/7/22
TGL販売
スーパーCD-ROM2
当時のパソコン、PC9801で発売されたアダルト格ゲーの移植。
最強のウェイトレスを決めるべく、毎年1度行われる格闘技大会に出場するという内容。
その為、登場キャラは全て女性というのが、ムッツリ男子にはたまりません。
ちなみに、キャラクターの制服は、実在の制服がモチーフ。
主人公の武内優香の制服は、アメリカのレストラン「アンナミラーズ」の制服が基となっているそうです。
PCエンジン版にも多少のサービスショットはありあますが、18禁要素はカット。
その分、ストーリーが強化されています。
また、格ゲーとしても普通に楽しいですが、要は、ストⅡの女の子版。
人気声優の起用やキャラクターデザインなどで人気を博した作品。
カブキ一刀涼談
1995/2/24
ハドソン
スーパーCD-ROM2(アーケードカード専用ソフト)
ハドソンの人気RPGシリーズ、天外魔境のキャラが登場する対戦格闘ゲーム。
風雲カブキ伝に登場するキャラが多いですが、マント―など懐かしいおバカキャラもいます。
ストⅡシリーズと同じ、パンチ、キック、各3ボタンを使用する内容で、
要は天外魔境版のストⅡ。
格ゲーとしては悪くはないですが、かといってこれと言った特筆すべき点もありません。
しかし、PCエンジンのだいぶ後期となる作品なので、知名度はそれほど高くはないでしょう。
また、アーケードカード専用というのも、ハードルを上げていますよね。
元々高額なスーパーCD-ROM2に加え、更に1万円以上もするアーケードカードも必要ですから、
お金持ちの子供以外には、とても親にねだれる金額ではありませんでした( ノД`)シクシク…
相変わらず声優陣も豪華ですが、阿国の声だけは変更。
阿国の声を前作は牧〇里穂氏を起用していましたが、これがあまりにも酷すぎて全然会話に集中できませんでした。
さすがに今作では、プロの声優さんに変更されています。
いつも思うのですが、アニメや映画の吹き替えなどは、有名なタレントさんを話題作りの為だけに使用するのではなく、
しっかりプロの声優さんを使ってもらいたいものです(。-`ω´-)
あすか120%マキシマ BURNING Fest
1995/7/28
NECアベニュー
スーパーCD-ROM2
こちらも知る人ぞ知る、PCエンジン後期に発売されたギャル格ゲー。
女子高生たちが部費を巡って戦いを繰り広げる内容で、本作も、元はPC用に発売された作品。
主人公は、万年予算不足で悩む科学部の本田飛鳥。
化学薬品などを使用した攻撃が得意ですが、普通に考えたら一番ヤバそうなキャラ。
しかし、個人的にはプロレス同好会のアメリカ巨乳美女、キャシィが一番のお気に入り(*’ω’*)
この他にもバレーや新体操など、様々な部活の猛者たちと戦い部費を稼いでいきます。
一見ネタゲームに見えて、これが格ゲーとしても普通によく出来た作品。
実は非常に評価の高い作品で、シリーズもけっこう続いています。
設定は荒唐無稽ですが、これくらいぶっ飛んでいる方が楽しいですね。
キャラクターも個性豊かで人気もあり、ギャル格ゲーの中ではかなり評価の高い作品。