今回は、一部では評価の高かった日本のゲームメーカー
データイースト
のレトロアーケードゲームについて紹介していきます。
データイーストは、1976年に福田哲夫氏によって創業された老舗ゲームメーカーの1つでした。
アーケードゲームや、そのコンシューマー移植作品を主に手掛けており、80年代にゲーセンに通っていた方、ファミコン世代の方は、名前くらいは聞いたことがあるメーカーでしょう。
コアなファンを獲得し、80~90年代初期までは、それなりに人気のあるメーカーという印象でしたが、
wikiによると、1998年には、もうすでにゲームは作っておらず事実上の倒産。
その後、2002年には会社倒産となっています。
ヒューマンやSNKなど、この頃は大手ゲームメーカーが軒並み破産となっていますね。
いずれもゲームはそれなりに好調でしたが、それ以外の副事業に手を出し失敗したのが倒産の原因と言われています。
データーイーストは玄人好みのゲームを開発する結構好きなメーカーでしたが残念です。
今回は、そんなデーターイースト初期に発売されたアーケードゲームについて紹介していきます。
データイースト好きの方、レトロアーケードゲームが好きな方は、是非見ていってください。
データイーストのアーケードゲーム紹介
アストロファイター
1979年
データイーストが独自開発したアーケードゲーム第一弾。
それまでも、ATARIのブロック崩しやタイトーのスペースインベーダー的なゲームは作っていましたが、
完全オリジナルゲームとしては、本作が初。
当時はスペースインベーダー的なシューティングが多い中、本作は画面上部からスクロールして現れるステージごとに異なる敵、
5ステージには、3Dっぽい演出で登場するボスキャラなど、当時としては斬新な設定。
また、敵を逃してしまうとペナルティとして、自機が一段階上に上がるなど面白い設定です。
他と同じものは作らないという、データーイーストのこだわりを感じますね。
ディスコNo.1
1982年4月
バブリーな時代を彷彿とさせる、ディスコを題材としたアクションゲーム。
警備員やお掃除のおばさんを避けながら、女の子を囲んでいく内容。
4方向レバーと1ボタンという、コンパネも至ってシンプル。
後のナムコの名作、リブルラブルっぽい印象を受けます。
一応、女の子へのお触りは厳禁。
うちはそう言うサービスはやってませんので!という設定。
面白いシステムではありますが、当時の人気は微妙で設置店も少なく、本作を遊んだことがある人は少なかったでしょう。
ミッションX
1982年
敵の戦艦や砲台を空爆していくシューティングゲーム。
レバー上下で高度の切り替えが可能。
高高度で飛ぶと被弾は少ないですが、爆弾を当てるのが難しく、
逆に低高度で飛ぶと連射が出来るので、敵を倒しやすくなりますが被弾のリスクも上がります。
通常はショットボタンで爆撃を行いますが、
敵戦闘機が出ると、自動で対空バルカンに切り替わる親切設定。
他には無い個性的な設定でしたが、やはり人気はイマイチだったようで知っている人は少ないでしょう。
ハンバーガー
1982年8月
巨大なハンバーガーを足で踏んで落として完成させるアクションゲーム。
北米に輸出される際に、ハンバーガーからバーガータイムの名に変更されています。
今となっては、バーガータイムの方が一般的ですね。
後に発売されるファミコン版も、バーガータイムのタイトルで移植。
ファミコン移植版はナムコから発売されていたので、長年ナムコの作品と思ってました。
田舎に住んでいたので近所にハンバーガーショップ等もなく、子供の頃は映画やアニメに出てくるハンバーガーに憧れましたね~。
バーニンラバー
1982年11月
トップビューの個性的なアクションレースゲーム。
ジャンプができる車で、川を飛び越えたり敵を倒して進んでいきます。
レースゲームとアクションゲームを合わせたような、中々面白い内容。
一定数以上スピードが出るとジャンプが可能で、ジャンプを活用しなければ進めない箇所も多いです。
また、ジャンプ地の着地で敵を踏んだり、弾き飛ばして倒すと得点が入ります。
後にファミコンでも「バギーホッパー」というタイトルで移植。
現在はアケアカでも復刻しています。
イエローキャブ
1984年
タクシードライバーとなって、お客を目的地まで乗せお金を稼いでいくアクションゲーム。
我々おじさん世代は、イエローキャブと聞くと某巨乳タレントの事務所を思い浮かべますので、
エロいゲームを想像した人も多いでしょうが、巨乳どころか美女も出ません、残念!
イエローキャブとは、黄色い車が特徴のアメリカのタクシー会社の名前。
かなり広い街中を走り回る内容で、目的地まで上下左右あと何マスと表示されるので分かりやすいのですが、道路が入り組んでいるとこもあり、中々大変です。
当時としてはかなり自由度の高い内容で、街中をドライブするだけでも楽しいのですが、アメリカの車らしく燃費が悪く、すぐにガソリンが無くなります。
また、街中を走る車に体当たりして破壊するとお金がもらえたりタンクローリーを破壊するとガソリンが増えるるなど、かなりぶっ飛んだ街です。
しかし、大型車に当たると自分がやられます。
後のクレイジータクシーを彷彿とさせるぶっ飛んだ設定で面白いとは思うのですが、当時の人気はイマイチだったようで残念ながら、今日まで移植はされていません。
ピーターペッパーズ アイスクリームファクトリー
1984年
バーガータイムの続編ともいえる、固定画面のアクションゲーム。
バーガータイムと同じ主人公「ピーターペッパーズ」が、ハンバーガーの事業に失敗したのか、今度はアイスクリームを作って行きます。
さすがに足で踏んで作るハンバーガーは、不人気だったようですね。
本作も、アイスクリームを蹴ったり転がしたりしてコーンに乗せて作っていきます。
前作のような緊急回避用のコショウはありませんが、本作はジャンプが可能。
ジャンプができるなら簡単そうにも思えますが、これがかなりの高難易度で、1面をクリアするのも至難の業。
敵のスピードも速く、あっという間にゲームオーバーになります。
難易度が高すぎたせいか出回りも悪く、本作を知っている人は少ないでしょう。
ザビガ
1984年3月
地上と空中を自由に行き来できる個性的な縦シューティングゲーム。
岩と緑が多い惑星「ザビガ」が本作の舞台。
1つのショットボタンで、地上と空中の攻撃が可能。
空中にいる場合は、地上の敵は対地ミサイルでしか攻撃できませんが岩などを気にせず進めます。
ゼビウスタイプのシューティングを、より進化させた内容で、
今見ると面白そうにも見えますが、当時の人気はイマイチだったようです。
しかし、後の名作、B-WINGに引き継がれた箇所も多く、決して無駄ではありませんでしたね。
ジェネシス
1984年4月
原始島に漂着した主人公が、宝を求めて島を探索するアクションゲーム。
8か所全ての宝の場所に行くと、1周クリアとなります。
武器はブーメランで、恐竜に乗っている敵を倒す事で乗ることも可能。
当時のゲームとしてはフィールドも広く、探索要素もあって面白いです。
制限時間などはありませんが、一定時間ごとに敵のラッシュが発生し、これが制限時間の代わりとなっています。
しかし、これを上手く利用することで点数稼ぎが可能。
こちらも今見ると面白そうな内容ですが、家庭用には移植されていません。
ファミコンのチャレンジャーのようで、移植されたら人気が出ていたかもしれませんよね。
むしろ、家でじっくり遊んだほうが楽しそうだとは思うんですけどね~。
B-WING
1984年10月
データイースト初期を代表する人気シューティングゲーム。
ノーマル状態の自機は非常に貧弱ですが、8種類のウィングを装着することで様々な攻撃が可能。
状況に応じたウィングの変更や、ステージ最後の巨大ボスなど未だにファンも多い名作ですが、
しかし、実は当時の出回りはあまりよくなかったそうです。
本作は、アーケード版よりもファミコン版の知名度が高かった印象があります。
ファミコン版は最初から好きなウィングを選ぶことが出来、これが楽しくて当時から人気でした。
本作もファンが多い割に復刻や移植は、あまりされていません。
アケアカなどで配信してもらいたいですね。