セガサターンといえば、アーケードゲームの移植が充実していたことでも知られています。
当時ゲーセンで遊んでいたシューティングゲームが、家で何度でも遊べる!
そう喜んだ人も多かったでしょう。
今では当たり前のことですが1990年代当時は、それだけでもかなり嬉しいことだったんですよね。
特にシューティングゲームは、グラディウスやダライアス、パロディウスといった有名シリーズから、
知る人ぞ知るアーケード作品まで、数多くのタイトルがサターンに移植されました。
しかも、単に人気作品を集めただけではありません。
「こんなゲームまでサターンで遊べたのか」と思えるような、個性的な作品も揃っています。
今回はその中から、アーケードの人気シューティングゲーム移植作品を8本選んで紹介していきます。
特に90年代、ゲームセンターに足しげく通っていた人は、きっと遊んだ事がある作品もあるはず。
【セガサターン】皆がハマった!名移植STG8選
グラディウス DELUXE PACK
発売:1996年3月29日
メーカー:コナミ
みんな大好き!『グラディウス1・2』が収録されたお得な作品。
シリーズの中でも特に評価の高い初代『グラディウス』と『グラディウスII』を、2本まとめて楽しめるのが嬉しいところ。
しかも、どちらもアーケード版をかなり忠実に再現しており、サターンでようやくゲーセンのグラディウスを楽しめるようになりました。
それまでの家庭用ゲーム機では容量や性能の問題から、アーケード版から何かしら削除されてましたからね。
それだけに、サターンでようやくアーケード版が遊べるようになったのは、ファンにとって嬉しかったでしょう。
本作はプレイステーション版も発売されているので、そちらで遊んだ人も多いと思います。
今ではアーケード版を忠実に再現した移植作品も珍しくありませんが、当時は
ゲーセンで遊んでいたゲームが、そのまま家のテレビで遊べる!
というだけでも特別な魅力がありました。
個人的にも、こうしたアーケード移植が充実してきたことは、セガサターンの大きな魅力のひとつだったと思います。
極上パロディウスだ! DELUXE PACK
発売:1995年5月19日
メーカー:コナミ
こちらもコナミの人気シューティング『パロディウスだ!』と『極上パロディウス』を、2本まとめて楽しめるお得な作品です。
『グラディウス』シリーズをベースにしながら、キャラクターや演出をコミカルにアレンジしたパロディウスシリーズ。
グラディウスのような硬派なシューティングとは違い、最初から最後まで遊び心たっぷりなのが大きな魅力です。
特に『極上パロディウス』は、個性的なキャラクターや派手な演出、どこか笑ってしまうような敵やステージが次々と登場し、見ているだけでも楽しめる作品でした。
そんなアーケード版の雰囲気を、サターンでもかなり忠実に楽しめるのが本作の嬉しいところ。
当時、ゲーセンで遊んでいた人にとっては、「あの極上パロディウスが家で遊べる!」というだけでも嬉しい移植だったはず。
しかも『パロディウスだ!』と『極上パロディウス』の2作品が収録されているので、1本でかなり遊びごたえがあります。
今ではこうした複数のゲームが収録されているのも珍しくありませんが、
当時はアーケードの人気シューティングを2本まとめて家庭で楽しめること自体が、かなり贅沢に感じられました。
サターンのアーケード移植を語るなら、この作品も外せない一本ですね。
ダライアス外伝
発売:1996年9月20日
メーカー:タイトー
タイトーを代表する横スクロールシューティング『ダライアス』シリーズの中でも、特に人気の高い作品。
前作の1.2は横長画面でしたが、今作から通常のゲームと同じサイズとなっています。
魚や海洋生物をモチーフにした個性的なボスが次々と登場し、その迫力あるデザインは当時のゲーセンでもかなり印象に残りましたよね。
パワーアップシステムやステージ分岐など、シリーズならではの戦略性もしっかり楽しめます。
アーケード版の雰囲気をしっかり再現しており、家庭でも本格的な『ダライアス外伝』を楽しめるのが嬉しいところ。
当時は「このゲームが家で遊べるのか!」と思った人も多かったのではないでしょうか。
もちろんアーケード版と完全に同じというわけではありませんが、
家庭用ゲーム機でここまで楽しめるようになったこと自体が、当時としては大きな進歩。
今では移植版や復刻版で気軽に遊べる作品も増えましたが、当時のサターンユーザーにとっては、ゲーセンで人気だった作品を自宅で楽しめることに大きな魅力がありました。
個人的にもセガサターンのアーケード移植を語るなら、ぜひ入れておきたい一本ですね。
レイヤーセクション
発売:1995年11月24日
メーカー:タイトー
アーケードで人気を集めた縦スクロールシューティング『レイフォース』のセガサターン移植版。
サターン版ではタイトルが『レイヤーセクション』に変更されています。
ちなみに私は、ちょっと前までずっと「レイヤーセレクション」と呼んでいて、視聴者さんからツッコまれて初めて間違いに気づきましたm(__)m
本作の大きな特徴といえば、やはり「ロックオンレーザー」。
画面上にいる複数の敵をロックオンして、一気にレーザーを発射するという独特のシステムで、一般的なシューティングとは違った爽快感を味わえます。
対地対空を打ち分けるタイプと言えば、往年の名作ゼビウスを彷彿とさせますが、
本作は、まさにその進化系と言えるでしょう。
敵をまとめてロックオンして一斉に倒したときの気持ち良さは、クセになる面白さ。
また、近未来的な世界観や美しいグラフィック、ステージを進むにつれて盛り上がっていく演出、
そして、何より音楽が超カッコいいです!
セガサターン移植版には、当時としては珍しい縦画面モードが用意されており、
モニターを90度回転させることで、ゲーセンと同じ画面構成で楽しめました。
しかし、当時のモニターは、まだまだブラウン管が多く、実際に縦モードで遊んだ人は少なそうですね。
こちらも良移植作品で、ほぼゲーセンと同じように遊べます。
ゲーセンで遊んでいた人にとっても嬉しい移植でした。
ガンバード
1995年12月15日
アトラス
こちらも当時ゲーセンで人気だった、彩京の縦スクロールシューティング。
セガサターン移植版はアトラスから発売されています。
魔法使いや忍者、ロボットなど、個性的なキャラクターたちが登場するコミカルな世界観が特徴。
特に悪役3人組の声は、我々オジサン世代は懐かしく感じますよね。
一見すると明るく楽しい雰囲気ですが、ゲーム自体はかなり本格的なシューティングになっています。
特に印象的なのが、彩京らしいスピード感のあるゲーム展開。
そのテンポの良さと爽快感がクセになり、何度もプレイしたくなる作品。
また、シューティングゲームのわりに、ストーリーが面白いというのも本作の特徴。
各キャラクターにそれぞれストーリーやエンディングが用意されており、特にロリコンのアッシュのエンディングには、
お前!それはないだろう!っとツッコんだ人も多いはず。
シューティングもストーリーも楽しい名作でした。
海底大戦争
発売:1995年12月15日
メーカー:イマジニア
アイレムがアーケード向けに開発した、横スクロールシューティングゲーム。
プレイヤーが操るのは戦闘機ではなく、なんと潜水艦。
南極海域や海面上昇によって水没した都市、さらに海底や超古代文明の遺跡など、海の中を舞台に戦っていきます。
普通の横スクロールSTGとは違い、海中を潜水艦で進んでいくという設定そのものが非常に個性的。
そして、このゲームの大きな特徴が、いわゆる強制スクロールではないこと。
自機を上下左右に動かしながら、海中を自由に進んでいくような感覚になっており、
一般的な横スクロールシューティングとは、少し違ったプレイ感覚になっています。
しかし、難易度が非常に高いことでも有名で、1面でゲームオーバーになることも。
ゲーセンでもよく遊びましたが、せいぜい進めても2面止まりでしたね~。
個人的にも大好きな作品で、セガサターン版にもお世話になりました。
BATSUGUN
発売:1996年10月25日
メーカー:バンプレスト
東亜プランが1993年にアーケード向けに発売した、縦スクロールシューティング。
東亜プランといえば、『飛翔鮫』や『究極タイガー』など、数々の硬派なシューティングを生み出したメーカー。
その東亜プランが手掛けた最後のタイトルとなったのが、この『BATSUGUN』です。
本作の大きな特徴は、敵味方から大量の弾が飛び交う派手なゲーム展開。
現在の「弾幕シューティング」に通じる要素をいち早く取り入れており、後の弾幕系STGを予感させる作品としても知られています。
さらに、ただ敵を撃っていくだけではありません。
3種類の機体から自機を選択し、敵を倒して経験値を稼ぐことでレベルアップ。
レベルが上がるとショットが強化されていくという、RPGのような成長要素も取り入れられています。
そしてサターン版の大きな魅力が、アーケード版だけでなく「Special Version」も収録されていること。
このSpecial Versionは、アーケードで正式稼働することなく終わったバージョンで、
敵弾の調整や自機の当たり判定の変更など、さまざまな改良が加えられています。
つまりサターン版は、単純にアーケード版を家庭用に移植しただけではなく、『BATSUGUN』をより深く楽しめる内容になっています。
しかも、この移植を担当したのは、東亜プランの元スタッフが設立したガゼル。
そのため移植度も高く、サターンでアーケード版の雰囲気をしっかり楽しめる一本になっています。
大量の敵弾が飛び交う派手さと、経験値によって自機が強くなっていくシステムの組み合わせが面白く、
単なる「避けるだけのシューティング」とは、また違った魅力がある作品。
『BATSUGUN』は、東亜プラン最後のSTGという意味でも、後の弾幕シューティングにつながる作品という意味でも、かなり印象に残る一本。
こうした個性的なアーケードSTGまで家庭で遊べたというのは、当時のセガサターンの大きな魅力でした。
バトルガレッガ
発売:1998年2月26日
メーカー:エレクトロニック・アーツ
ライジングがアーケード向けに開発した、縦スクロールシューティングの移植作品。
硬派な世界観と独特のメカデザインが特徴で、後に開発者が、
タイトーのガンフロンティアから大きな影響を受けた
と語っています。
そして、このゲームを語るうえで外せないのが、非常に独特な「ランクシステム」です。
プレイヤーのスコアやプレイ内容によってゲームの難易度が変化していき、上手くプレイするほど敵の攻撃が激しくなっていきます。
普通のシューティングなら「上手くなれば楽になる」というところですが、『バトルガレッガ』は上達するほど厳しい戦いになっていきます。
その為クリアを目指すなら、ただ敵を倒して高得点を狙うだけではなく、
あえてスコアを抑えたり、パワーアップのタイミングを考えたりする必要があります。
これを知らない発売初期の頃は、クリア不可能では?と言われたほど。
この独特のゲームシステムによって、単純な「撃って避ける」だけではない、非常に奥深いシューティングになっています。
さらに、並木学氏によるテクノサウンドも大きな魅力。
硬派なグラフィックとスピード感のあるゲーム展開に、印象的なBGMが組み合わさり、独特の世界観を作り上げています。
当時のシューティングゲームファンをも唸らせた、まさに通好みなシステム。
サターン版はアーケード版を忠実に移植した内容で、開発元のエイティング自身が「待望の完全移植」と紹介しているほど。
さらに、BGMはアレンジ版とオリジナル版を選択できました。
『BATSUGUN』などと比べても、かなり硬派で難易度の高い作品ですが、その難しさの中にある独特の攻略性が、このゲームの大きな魅力。
シューティングゲームが得意な人、好きな人にこそプレイしてもらいたい傑作。