1983年に登場した「セガシステム1」は、後のシステム16やMODEL1へと繋がる、セガアーケード黄金期の礎となった基板です。
システム基板とは、簡単に言うとROMの入れ替えによって簡単にゲームを交換できる基板です。
当時の基板としては値段は高めですが、その後はROMの入れ替えだけで安価に新しいゲームと交換できるという利点がありました。
それ以前は、ゲームごとに毎回基板を作っていたので。
家庭用ゲーム機で例えると、ファミコンやメガドライブの本体といった印象でしょうか。
システム1は当時のゲームセンターでは、多彩なジャンルのゲームが次々と登場し、多くのプレイヤーを魅了。
『フリッキー』や『ワンダーボーイ』といった有名作品はもちろん、『スタージャッカー』や『アップンダウン』など、
今ではあまり語られることのない名作も、数多く存在します。
今回は、そんなセガシステム1で稼働したゲームの中から、特におすすめしたい名作10作品をご紹介します。
懐かしさを感じる方も、初めて知る方も、ぜひ最後までご覧ください。
セガ・システム1 名作ゲーム
スタージャッカー
1983年
セガ初のシステム基板「SYSTEM1」の記念すべき第一弾作品。
最初は3機編隊で進み、最大で4機まで増やすことが出来ます。
被弾することに1機失っていき、自機がそのまま残機になっています。
自機の数が多いほど攻撃力は高いですが、被弾しやすいというデメリットも。
ゼビウスで大人気となった縦スクロール、対地対空を撃ち分けるタイプで、こちらも当時から人気だったようですね。
後に、SG-1000にも移植され、そちらで遊んだ人も多かったはず。
ミスターバイキング
1984年
バイキングの少年が大魔王城を目指す、コミカルな雰囲気の縦シューティングゲーム。
ゆっくりと進む縦スクロールで、通常攻撃は8方向に撃てる弓矢。
基本的には矢を撃って敵を倒していきますが、爆弾やナイフなどのサブウエポンを拾う事で多彩な攻撃が可能になります。
この特殊武器は2つまで持つことができ、爆弾でしか破壊できない物など、使いどころが重要。
けっこう面白い作品とは思いますが、残念ながらその後家庭用に移植されることはありませんでした。
スタージャッカーと比べると、知名度はそこまで高くはないでしょう。
マイナー作品ですがBGMが特徴的で、音楽を覚えている人は多いかもしれませんね。
アップンダウン
1983年
こちらもシステム1初期に発売された、カーアクションゲーム。
見た目はレースゲームっぽいですが、本作の目的は順位を競うことではありません。
自機は起伏のあるコースを走り、全色の旗を取るとステージクリア。
敵車はジャンプで押しつぶしたり、スピード調整して避けていきます。
地形に起伏があり慣性もついているので、坂道は勢いをつけないと登れません。
敵の車に当たったり、ジャンプしてコースアウトするとミス。
慣れないうちは、序盤でもけっこう難しいです。
中々家庭用ゲーム機には移植されませんでしたが、セガサターンの
SEGAAGES メモリアルセレクション Vol.1
でようやく移植されました。
青春スキャンダル
1985年
昭和らしい、青春熱血ドラマのようなアクションゲーム。
さらわれた恋人を助けるため、街を駆け抜けながら敵たちと戦っていきます。
見た目は現代風ですが、中身は無法者たちが跋扈する世紀末のように荒廃した街中です。
パンチやキックを駆使して、進むオーソドックスな内容で、
捕まっている仲間を救出することで、一緒に戦ってくれます。
そして、ステージラストではボスとの1対1で戦い、勝つと夕日に向かって一緒に泣くという、まさに昭和の青春ドラマ。
後にセガマークⅢに移植されましたが、ステージは大幅に削られ、ガッカリした人も多かったでしょう。
長らくアーケード完全版は移植されませんでしたが、アストロシティミニでようやく復刻しました。
忍者プリンセス
1985年
こちらもシステム1を代表する有名なアクションシューティングゲーム。
プレイヤーが操作するのは、くノ一で姫様の「くるみ姫」。
奪われた城を取り戻す為に、姫自ら敵忍者軍団と戦っていきます。
本作も後にSG-1000に移植され、セガマークⅢでは主人公が男になった「忍者」というタイトルでアレンジ移植されています。
こちらも当時から人気だった作品で、遊んだ事がある人も多いはず。
本作も現在は、アストロシティミニで復刻しています。
チョップリフター
1985年
米ブローダーバンド社が開発した、人気パソコンゲームのアーケード版。
ヘリで敵基地に侵入し、敵の猛攻をかわしながら仲間を救出してきます。
通常ショットと爆弾で敵を倒し、仲間を助けたら方向転換し基地に戻ってきます。
慣性のある独特の操作が特徴で、慣れるまでは中々大変。
このちょっとクセのあるヘリコプターの挙動が、リアルで面白いですよね。
仲間を20人救出でステージクリアとなります。
仲間を1人もやられずにクリアすると、5万点ボーナスが入り、更にくるみ姫が登場します。
しかし、仲間はすぐにやられるので、パーフェクトは難しいですね。
後にファミコンにも移植されているので、知名度は高い方でしょう。
wikiによると、本作はシステム1とシステム2版があるそうです。
テディーボーイ・ブルース
1985年
システム1を代表するアクションゲームといえば、本作も忘れてはいけませんね。
石野陽子氏とのタイアップゲームとしても有名で、ゲーム内にも氏が登場します。
デビューシングルが、そのままゲームタイトルとなっています。
ゲーム内容は、わりとシンプルなアクションゲームで、ミクロ銃で敵を小さくし、全員捕まえるとステージクリア。
こちらも後にセガマークⅢに移植されていますが、そちらには残念ながら石野陽子氏は登場しません。
肖像権など芸能人関係は、復刻は難しいでしょうね。
ピットフォールII:Lost Caverns
1985年
アクティビジョン
北米のゲーム開発会社、アクティビジョンがATARI向けに開発したアクションゲームのセガ版。
セガがアクティビジョンからピットフォールの名称ライセンスを取得し開発したのが本作。
古代の遺跡に隠された秘宝を探す為に、主人公のハリーが冒険に向かいます。
本作はピットフォールとピットフォールⅡの両方の要素を組み合わせた内容で、
雷や火山岩など、独自の障害物も色々追加されています。
ピットフォールと言えば、スーパーマリオブラザーズが出るまでは、世界で最も売れたアクションゲームだったので、
本作も北米での売り上げに大きな期待が寄せられましたが、
海外サイトによると、残念ながらセガUSAでは大きなヒットとはいかなかったそうです。
その後、日本ではSG-1000に移殖されています。
フリッキー
1984年
こちらもシステム1を代表する、セガ初期の人気タイトル。
青い小鳥のフリッキーを操作し、家の中に散らばったヒヨコたちを集めながら出口まで連れていくことが目的。
ヒヨコを集めるだけなら簡単そうに見えますが、ステージには猫のタイガーやトカゲのイギーといった敵キャラクターが登場。
ヒヨコたちを狙って執拗に追いかけてくるため、常に周囲へ気を配りながら行動しなければなりません。
まとめて連れ戻すと高得点ですが、列が長くなるとネコにも当たりやすく難易度も上がります。
当時のゲームセンターでは、ハイスコアを目指して繰り返しプレイするユーザーも少なくありませんでした。
可愛らしい見た目とは裏腹に、プレイヤーの判断力やテクニックが求められ、国内外で高い評価を獲得。
後にさまざまな家庭用ゲーム機へ移植されるなど、長く愛される人気作品となりました。
また、主人公のフリッキーは後のセガ作品にもたびたび登場しており、セガファンにはおなじみのキャラクターとして知られています。
特にソニック作品には、よく登場していますね。
それだけセガにとっても、大切なキャラクターなのでしょう。
シンプルなルールと奥深いゲーム性を兼ね備えた『フリッキー』は、今なお色あせることのない、セガシステム1屈指の名作です。
ワンダーボーイ
1986年
こちらも当時大人気だった、エスケイプ開発のアクションゲーム。
快適な操作性と軽快なBGM、巧妙に配置されたトラップなど、当時のゲーマーをも唸らせた傑作。
1~2面はサクサク進みますが、それは初心者用の練習ステージのようなもの。
数面進むと、徐々にその鬼難易度の片鱗を見せてきます。
中盤以降は、まさに鬼畜な難易度でしたね。
後に様々なゲーム機に移植されており、特にファミコン版のアレンジ移植、高橋名人の冒険島は100万本を超える大ヒットとなりました。
本作はもっと後の基板だと思っていたので、システム1だったとは意外でした。
ここまで表現できるのは凄いですよね。
システム1の作品の中でも、人気・知名度はトップクラスでしょう。
1985年には、新基板システム16が開発されているので、システム1後期作品と言えるでしょう。