今回は、当時は衝撃だった
セガのポリゴンゲーム
について紹介していきます。
それまでは2Dが一般的で、3Dは疑似的なものがほとんどでしたが、
3D描画を可能としたセガの新基板MODEL1の開発から、どんどんポリゴンゲームが作られていきましたね。
当時はまだテクスチャが無く、いかにもポリゴンのカクカクしたグラフィックでしたが、
わずか1年で一気にグラフィックも向上し、子供ながらに驚いたことを今でも鮮明に覚えています。
今は10年前のゲームもそれほど大きな違いを感じませんが、当時はわずか1年で凄い進化をしていき、
まさにゲーム業界の日進月歩といった記憶があります。
今回は、そんなセガのポリゴンアーケードゲームについて紹介していきます。
90年代にゲーセンに通っていた人は、きっとプレイしたことがある作品も多いでしょう。
第1章:ポリゴン黎明期(1993~1994)
バーチャレーシング
1992年8月
システム基板:MODEL1
ポリゴンの3D描画機能を搭載した、セガ新基板MODEL1の記念すべき第1作目。
ポリゴンレースの金字塔とも言える存在は、やはり本作「バーチャレーシング」でしょう。
従来のスプライト描画では不可能だった奥行きや立体感を、フルポリゴンで実現。
セガのポリゴン技術はここから始まり、後のアーケードレースゲームに多大な影響を与えました。
バーチャと言えばファイターが有名ですが、実はこちらの方が先。
今見ると、いかにもポリゴンのカクカクした描画ですが、当時はこれでもΣ(゚Д゚)スゲェ!!!っと驚いたものです。
グラフィックもそうですが、視点を自由に切り替えられるのも衝撃でしたね。
また、当時はF-1が大ブームだったこともあり、ゲーセンでもよく友達同士で対戦していました。
最大8人までの同時対戦が可能だったこともあり、友達大勢が集まった時は、よく盛り上がって遊んだものです。
現在はスイッチのSEGAAGESでも復刻しており、今から遊ぶなら断然コチラが安価でオススメです。
今でもたまに遊ぶ、個人的にも大好きな作品。
バーチャファイター
1993年12月
システム基板:MODEL1
今尚シリーズが続く、セガの大ヒット格ゲーの第一弾。
バーチャシリーズの第一作目はバーチャレーシングですが、
本格的にポリゴン描画に注目が集まってきたのは、やはり本作からではないでしょうか。
当初は「ポリゴンの人形が動いている!」という印象でしたが、
すぐに熱狂的なブームとなり、世界中の格闘ゲームに影響を与えることに。
当時の格ゲーと言えば、ストⅡや餓狼伝説2など2D格ゲーが一般的でしたが、
本作の登場から、徐々に3Dの格ゲーも出てきた記憶があります。
また、実際の格闘家のようなリアルな動きも斬新でしたね。
但し、私の田舎では1プレイ200円と高額だったので、ゲーセンではあまりプレイできませんでした。
第2章:成長期+ジャンル拡張(1994)
デイトナUSA
1994年4月
システム基板:MODEL2
MODEL1の翌年には、テクスチャマッピング機能が追加された新基板、MODEL2が開発されます。
そして、そのMODEL2の第1弾作品が本作、デイトナUSA。
北米などで人気のストックカーレーシングを題材とした、SEGAポリゴンレースゲーム第二弾。
テクスチャーマッピング付となり、グラフィックは更にリアルに進化。
こちらも発売と同時に、ゲーセンで話題でしたね。
また、セガのサウンドクリエイターの光吉猛修氏が歌う
デイトナァァァー (๑ˇεˇ๑)!
という歌も印象に残っています。
歌っているのはずっと外人だと思ってましたが、まさか日本人だったとはw
ストックカーレース自体は日本ではあまり知られていませんが、
それでも本作は、当時のゲーセンでも大人気でしたね。
バーチャコップ
1994年
システム基板:MODEL2
MODEL2基板を使った、新感覚のガンシューティングゲーム。
プレイヤーは犯罪都市バーチャシティの警官となり、悪党を銃でガンガン倒していく分かりやすい内容。
ポリゴンになって画面に奥行きが出て、よりリアルな演出となっています。
ガンシューティングゲーム自体は、当時のゲーセンにもよくありましたが、
やはり本作から一気にリアルになりましたね。
こちらもよく友達と一緒にプレイしたものです。
デザートタンク
1994年
システム基板:MODEL2
2本の操縦ハンドルと、前後退のフットペダルの大型筐体で操作する戦車ゲーム。
軍事シミュレーターでも知られる、アメリカのマーティン・マリエッタとの共同開発らしいです。
ゲームというより、戦車のシミュレーターとも呼べるリアルな内容。
操作感覚と緻密なグラフィックで、特にミリタリー好き男子にはたまりません。
内容はシンプルで、制限時間内に敵戦車や施設などを破壊していきます。
ストーリーとしては、最新鋭のタンクで暴走したコンピューター軍を撃破し、各ミサイルの発射を阻止するという設定。
わりと簡単な操作で本格的な戦車戦が楽しめ、特に男子からは好かれそうな内容ですね。
バーチャファイター2
1994年11月
システム基板:MODEL2A
こちらも当時は大ブームだった、バーチャファイター2作目。
前作は、どちらかというと一人プレイが多かった印象ですが、
本作からは、ゲーセンでも本格的に対戦台が盛り上がって来ましたね。
また、グラフィックも大幅に進化し、サラやパイもエロい目で見るようになったものです。
初代は、いかにもポリゴンのカクカクしたグラフィックでしたが、
本作から一気にリアルになり、子供ながらに1年でここまで進化するのか!っと驚いたものです。
今だったら、2~3年前のゲームでもあまり大きな違いは感じませんが、
当時は、わずか1~2年で凄い進化をしてましたね。
また、操作感覚もだいぶ滑らかになり、前作よりもだいぶ遊びやすくなりました。
プロレスが好きだったので、個人的にはウルフやジェフリーを使うことが多かったです。
けっこうマニアックな技も多く、大技が決まると爽快でしたね。
個人的にもシリーズで最もハマった作品が本作で、特に思い入れも強いです。
ヘタッピなりにも、よく対戦台でプレイしていたものです。
当時はゲーセンも大盛況で、休日などは対戦台なども盛り上がっていました。
バーチャストライカー
1994年
システム基板:MODEL2B
MODEL2基板で発売された、リアルなサッカーゲーム。
基板に関してはあまり詳しくはないのですが、
wikiによると、本作の基板はMODEL2Bという別バージョンとの事。
何が違うのかは分かりませんが、何か進化したんでしょう^^;
こちらもサッカーゲームの歴史を変えるくらい、後に与えた影響は大きかったでしょう。
サッカーゲームだけにとどまらず、スポーツゲームが全体的に、一気に飛躍した印象があります。
当時としては革新的なポリゴン選手のリアルな動きと、シンプルながら奥深い操作性で、
ゲームセンターにサッカーブームを巻き起こしました。
特に当時はJリーグが開幕したばかりという事もあり、サッカーも人気がありましたよね。
簡単操作でカッコいいシュートなどが決まることもあり、サッカーに興味がない人でも十分楽しめるはず。
後にシリーズ化され4まで発売されるので、それだけ人気が高かったという事でしょうね。
第3章:成熟期と多彩な表現(1995~1996)
スカイターゲット
1995年
システム基板:MODEL2A
MODEL2基板で開発された、3Dシューティングゲーム。
アフターバーナーのポリゴン版と言った印象で、こちらも大型筐体で稼働していました。
ロックオンからのミサイル発射は、やはり爽快ですよね。
従来の3Dシューティングには無かった、巨大航空機との戦いは迫力があります。
但し、バーチャやデイトナなどと比べると、そこまで知名度は高くはないかも。
私の田舎のゲーセンでも、当時は見たことがあるような無いようなな・・・、
恐らく、セガ直営の大型ゲーセンなどで稼働していたのでしょう。
後にセガサターンにも移植されますが、これ系のゲームなら
個人的には、プレステのエースコンバットの方がハマって遊んでいた記憶があります。
- バーチャファイター vs 鉄拳
- デイトナUSA vs リッジレーサー
- スカイターゲット vs エースコンバット
どっちが良いかは、好みが分かれるところでしょう。
ナムコとセガは、何かと比べられることが多かったですね^^;
電脳戦機バーチャロン
1995年12月
システム基板:MODEL2B
こちらも当時ゲーセンで大人気だった、ロボットの3D対戦シューティングゲーム。
巨大ロボット「バーチャロイド」を操作し、ダッシュや射撃、格闘、必殺技などを駆使して闘います。
どことなくガンダムに似た印象がありましたが、それもそのはず
本作のメカニックデザインは、ガンダムなどでお馴染みのカトキハジメ氏。
それもあってか、特にガンダムファンが喰いついた印象があります。
ツインスティックで操作するのは、本当にロボットを操作しているようで楽しかったですね~。
大ヒットした本作ですが、実は当初は売れないと言われていたそうです。
っというのも、セガ内ではロボット物は売れないというジンクスがあった為。(っと何かの本に書いてました)
しかし、その予想は良い意味で裏切られ、見事に大ヒット。
後にセガサターンにも移植されますが、本作の為だけにツインスティックを買った人も多かったでしょう。
ダイナマイト刑事
1996年
システム基板:ST-V
こちらも当時ゲーセンで人気だった、ダイハード風のベルトアクションゲーム。
犯罪組織に立ち向かう刑事たちのド派手な活躍を描いており、
家具をぶん投げたりと、自由度の高いアクションが魅力。
海外では「DIE HARD ARCADE」としても有名な作品。
当時最新に見えた本作ですが、実はシステム基板はMODEL2ではなく、
セガサターン互換のアーケード基板「ST-V基板」。
その為、セガサターン移植版も、かなり忠実に再現されており、
家でもゲーセンと同じように楽しめたのは嬉しかったです。
基板名のST-Vは、
「Sega Titan Videogame system」(セガ・タイタン・ビデオゲームシステム)
の略との事。
但しグラフィック的にはまだまだで、特に大統領の娘は
可愛くない(。-`ω´-)
別に助けなくてもいいのでは(。´・ω・)?
など散々な言われようでしたw
ウェーブランナー
1996年10月
システム基板:MODEL2C
水上を駆け抜ける、当時としては斬新な水上の体感レースゲーム。
水上バイク型の大型筐体にまたがり操作するのは、インパクトありますよね。
ハングオンを彷彿とさせる体感ゲームは、まさにセガのお家芸とも言えるでしょう。
また、筐体自体もヤマハ発動機の協力の元開発されており、限りなく実物に近い設計となっています。
この細部までのこだわりが、いかにもセガらしいですね。
ハンドリングや体重移動、豪快なジャンプなど水上ならで独特の操作感覚。
陸上のレースゲームとは、やはり一味違います。
しかし、残念ながら家庭用ゲーム機への移植はされておらず。。。
水上バイクのレースゲームと言えば、任天堂のウェーブレースの方が有名かもしれませんね。