今回は、セガの業務用アーケードゲームで発売された
ベルトアクションゲーム
について紹介していきます。
個人的にも大好きなジャンルのベルトアクション。
ダブルドラゴンやファイナルファイトなど、テクノスやカプコンのイメージが強いジャンルですが、
セガからも色々発売されていましたね。
名作からあまり売れなかった微妙な作品まで、セガのベルトアクションゲームに興味のある方は、是非見ていってください。
なお、今回はアーケードゲーム限定なので、ベアナックルなどは入っておりません。
予めご了承願います。
【SEGAレトロアーケードゲーム】ベルトアクション特集
ダイナマイトダックス
発売日:1988年
基板:SYSTEM 16B
アチャチャ大王にさらわれたご主人の女の子ルーシーを救うために、ペットのアヒルが戦うベルトアクションゲーム。
ジャンプと攻撃の2ボタンで戦うシステムで、長押しで強力なぐるぐるアッパーが可能。
パンチの他にも、には爆弾や水鉄砲など、武器も色々あります。
プロデューサーは、ハングオンやアウトラン、バーチャファイターなどでお馴染み、鈴木裕氏。
鈴木裕氏と言えば数々の名作を世に送り出してきた、ヒットメーカーとしてもお馴染みですが、
残念ながら、本作はあまりヒットしなかったようです。
本作を知っている人、遊んだことがある人は、そう多くはいないでしょう。
アメコミのようなポップな見た目で、むしろ海外の方が人気がありそうですね。
ゴールデンアックス
1989年
SYSTEM 16B
当時からゲーセンでも大人気だったセガを代表するベルトアクションゲーム。
セガのベルトアクションと言えば、真っ先に本作を思い浮かべる人は多いでしょう。
獣王記と同じ開発チームの作品で、グラフィックもどことなく似ていますね。
バーバリアン、アマゾン、ドワーフの三人がデスアダーを倒す為に旅立つという設定。
剣と魔法、そして、魔獣の乗り物など当時としてはアクションやギミックも豊富。
王道のファンタジー設定とシンプルな操作性で、個人的にも当時からよく遊んだ名作。
初見では難しいですが、攻略法が分かるとガンガン進めるようになるのも、ベルトアクションの特徴ですね。
その人気の高さから、メガドライブなど様々なゲーム機に移殖。
セガの名作ベルトアクションといば、やはり本作のイメージが強い方は多いはず。
エイリアンストーム
1990年
SYSTEM 18
ゴールデンアックスと同じチームが開発した、エイリアンを討伐するベルトアクションゲーム。
普段はホットドッグ屋を営んでいる主人公達ですが、
エイリアンが現れると、エイリアンバスターとなって撃退に向かいます。
通常のベルトアクションステージの他にも、3Dシューティング面や高速スクロールなど色々なステージがありギミックも豊富。
全体的に飽きにくいよう作られています。
しかし、肝心のベルトアクションゲームとしては爽快感が無く、難易度も高め。
ファイナルファイトなどカプコンのベルトアクションは、敵をまとめてなぎ倒す爽快感がありましたが、
セガは敵を1人ずつ確実に倒していく仕様。
どちらが良いかは好みが分かれますが、世間的にはカプコンの方が人気があったようで、
本作の出荷数はあまり伸びなかったようです。
こちらも後にメガドライブに移植されています。
D.Dクルー
1991年
SYSTEM 18
最大で4人同時プレイが可能だった、セガのベルトアクションゲーム。
当時は2P用と4P用の筐体があり、4P用の方が難しかったらしいです。
ギャング軍団と、刑事、軍人、ボクサー、謎の拳法家が戦うという設定。
パンチとジャンプの他に、ダウンした敵を持ち上げて投げることも可能。
キャラも個性がありグラフィックも良いのですが、敵は1人ずつしか攻撃できないのが難点。
パンチ連打していても普通に敵に反撃されますし、ファイナルファイトと同じように戦うと、あっさり1機失います。
爽快感はなく、またステージも単調というのも飽きやすいですね。
当時のインカムも振るわなかったそうですが、それもよく分かります。
キャラクターは、全員むさ苦しい男というのも残念。
これで薄着の巨乳美女キャラがいたら、また評価は変っていたでしょうね。
スパイダーマン
1991年
SYSTEM 32
アメコミの人気ヒーロー、スパイダーマンとその仲間たちが戦うベルトアクションゲーム。
使用キャラは、スパイダーマンと、ホークアイ、ブラックキャット、そして、サブマリナー。
サブマリナーはアベンジャーズなどの映画には登場せず、日本での知名度はかなり低いですが、
マーベルヒーローの中でも初期の頃から登場する、実は古参のメンバー。
最近では、マーヴェルライバルズでネイモアとして登場しています。
各キャラそれぞれ固有の技もあり、中々面白い仕様。
通常は一般的なベルトアクションステージで進みますが、
敵が巨大化したりなど、他には無い面白い演出なども本作の大きな特徴でしょう。
確か立って遊ぶ4人用の筐体だったと思うのですが、友達と何度か遊んだ記憶があります。
演出は色々面白いですが、敵との戦闘は単調でちょっと飽きやすいのが難点。
版権物のせいか、移植が少ないのが残念です。
本作とデータイーストのアベンジャーズも、いずれは復刻してほしいですね。
ゴールデンアックス デスアダーの復讐
1992年
SYSTEM 32
アーケード版ゴールデンアックスシリーズの2作目。
メガドライブでは続編のⅡが出ていましたが、アーケード用としての続編は久々。
タイトル通り、前作で倒したラスボスのデスアダーが復活した為、再度討伐に向かう内容ですが、
初代から数十年か数百年後の世界が舞台の為、使用キャラは一新。
ドワーフのギリウスだけは、ゴアの背中に乗って登場します。
攻撃と魔法という基本的な戦闘は前作を踏襲していますが、
基板も新しくなったこともあり、グラフィックも演出も大幅にパワーアップしています。
個人的にも大好きな作品で、当時はゲーセンに行く度に1回は遊んでいたものです。
長らく家庭用ゲーム機には移植されなかった作品でしたが、最近になって、ようやくアストロシティミニで復刻。
これがやりたいがために、アストロシティミニを買ったものです。
アラビアンファイト
1992年
SYSTEM 32
アラビアンナイトをモチーフとした、ベルトアクションゲーム。
さらわれた姫を救うために、4人のキャラから選択していきますが、
美少女枠のラマーヤが、ダントツで一番人気でしたね。
必殺技を使ったときのアップや敵が手前から登場するなど、これまでにはない演出が大きな特徴。
演出や技術力は凄いのですが、肝心のベルトアクションゲームとしては、いまいちでしたね。
敵との距離感も掴みづらく動きも硬く、総じて難易度も高め。
当時のゲーセンでもあまり評判は良くなく、すぐ消えて行った記憶があります。
技術力は凄いけど、肝心のゲーム性はイマイチ・・・というのは、当時のセガではよくありましたね。
家庭用ゲーム機にも移植されず、長らく忘れられた存在でしたが、
こちらも最近になって、ようやくアストロシティミニで復刻しました。
ダイナマイト刑事
1996年
ST-V
こちらも当時から人気だった、3Dベルトスクロールアクションゲーム。
(画像はセガサターン版)
ダイハード風の設定で、海外版のタイトルはそのまま、Die Hard Arcade
テロリストにさらわれた大統領の娘を救う内容で、
銃やロケットランチャー、モップやブラシ、胡椒などなど、
その場にあるものを何でも使用して、敵を倒していく爽快なゲーム。
イベントシーンでは、一定時間内に画面の指示通りにボタンを押すことで、敵を倒したり回避したりなどができます。
こちらも当時からゲーセンで大人気で、個人的にもよく遊んでいたものです。
セガサターンと互換性のあるST-V基板で作られたこともあり、
セガサターン移植版も、アーケード版とほぼ同じように楽しめます。
ベルトアクションと呼んでいいのか分かりませんが、wikiなどでは3Dベルトアクションと出ていたので紹介しておきました。
後にPS2でも発売されておりますが、こちらも1と2セットで現行機で復刻してもらいたいですね。
スパイクアウト
1998年
基板:MODEL3 Step2.1
最大4人まで通信協力プレイが可能だった3Dアクションゲーム。
仮想都市を自由に走り回りながら、現れる敵達をガンガンなぎ倒していき、
最後に現れるボスを倒し、ステージクリア。
やっていることは従来通りですが、自由度も高く技も多く爽快感も抜群。
リアルな街並みやグラフィックの進化で、次世代って感じがしますね。
しかし、当時の人気はそこまで高くはなく、出荷台数は少なかったそうです。
知名度は、そこまで高くはなさそうですね。
これまで家庭用ゲーム機には移植されなかった希少な作品ですが、
現在は、「龍が如く8」のゲームセンターで遊ぶことが出来ます。
もはやベルトアクションとは呼べないのでしょうが、
今回はネタも少なかったので、いちおう入れておきました