今回は、みんな大好き!
あのアイレムの名作シューティング
R-TYPE(アールタイプ)
の歴史、シリーズ作品について紹介していきます。
横シューティングの御三家として、個人的に思っているシリーズは、
コナミのグラディウス
タイトーのダライアス
そして、アイレムのR-TYPE
と勝手に思っています。
それくらい横シューティングの代表的な作品ですよね。
80年代後半から90年代にゲーセンに通っていた人は、きっと遊んだことがあるはず。
今回は、そんなR-TYPEシリーズについて紹介していきます。
R-TYPE好きの方は、是非見ていってください。
R-TYPEの歴史
R-TYPE(アーケード)
1987年7月
アイレム
R-TYPEシリーズの記念すべき第一作目。
初代は1987年7月に、業務用アーケードゲームとして発売されています。
同年8月のゲーメストには、表紙裏の広告と共に巻頭カラーでスクープ記事が掲載されており、
業界からも、かなり注目されていたことが分かります。
これまでのアイレムの基盤と言えば、スパルタンXなどのアイレムM62システムを使用していましたが、
本作からは新基板、アイレムM72システムを使用。
グラフィックも緻密になり、敵キャラのデザインも生物的でグロく、かなり個性的。
本作はコナミのグラディウスに大きな影響を受けたとされており、
ステージごとに大きく異なる展開やBGMなどは、まさにグラディスによく似た設定。
しかし、自機をパワーアップさせるグラディウスと違い、
脱着可能のフォースがパワーアップするというのが面白いシステムでしたね。
この攻守に優れたフォースの活用が、本作最大の特徴と言えるでしょう。
また、溜め撃ちが出来るというのも、当時としてはまだまだ珍しかったですね。
溜め撃ちが出来るシューティングゲームとしては、フォーメーションZが最初らしいですが、
R-TYPEで流行った印象があります。
面白いのですが非常に難易度が高い事でも有名で、開発者の話によると、
1面は一般人向け
2面は、少し先に進んでもらう
3面は、先に期待を持たせ
4面で難易度を上げ
5面で違った世界観を見せ
6面で諦めさせる
っと語っています。
1~2面はアドリブプレイも可能ですが、3面からは対処法を知らないと厳しくなり、
6面は完全にパターン化しないとクリアは困難。
難易度も絶妙で、ゲーセンで相当お金をつぎ込んだ人もきっと多かったはず。
その人気の高さから様々なゲーム機にも移植され、現在でも色々復刻。
今でもファンの多い名作で、個人的にもたまによく遊んでいます。
R-TYPE(PCエンジン)
1988/3/25
ハドソン
R-TYPE最初の家庭用ゲーム機への移植は、PCエンジンから始まっています。
当時最新のゲーム機だったPCエンジンということもあり、
グラフィックもゲーム性も、ほぼアーケード版と同じ。
移植はハドソンが行っており、移植度も非常に高いです。
これにはきっとアーケードファンも驚いたはず。
個人的にR-TYPEを知ったのは、PCエンジンからでした。
友人宅で本作を見たときは、こんな面白いゲームがあるのか!
っと、まさに度肝を抜かれたものです。
当時はまだまだファミコンが主流だったので、PCエンジンほしー!っとなりましたが、
我が家では「ファミコンあるでしょ(#゚Д゚)!!」っと、親に一蹴されたことを覚えていますw
当時の親からしたら、ファミコンもメガドライブもPCエンジンも、
全部ひっくるめて、ゲーム機はまとめて全部ファミコンでしたよねw
内容的にはアーケード版と大差はないのですが、メディアの容量から全てのステージは収録できず、
前半4ステージを、R-TYPEⅠ
後半4ステージを、R-TYPEⅡとして発売。
ソフトは二つに分かれることになりましたが、その分ゲーム性はアーケード版と遜色ありません。
この二つに分けたことに関しては意見が割れるでしょうが、
個人的には、これはハドソンの英断だったと思います。
R-TYPE(セガマークⅢ・マスターシステム)
1988/10/1
セガ
同年10月にセガから発売された、セガマークⅢ・マスターシステムの移植版。
さすがにグラフィックはチョット落ちますが、ゲーム性は損なわれておりません。
4Mという大容量ROMを使用しており、PCエンジン版ですら1.2分けて発売されたのに
なんと、本作は全てのステージが収録。
更にオリジナルの隠しステージも追加され、セガの本気度が窺えます。
ボス戦の背景グラフィックなどは省略されていますが、それ以外は見事に移植されています。
これにはアーケードファンも驚いたでしょうね。
ちなみに、セガマークⅢで4メガのソフトは、本作とアフターバーナー、ファンタシースター、孔雀王のみ。
そして、当時主流だったファミコンには、結局R-TYPEは移植されず。
このあたりで、ファミコンもそろそろ限界か・・・・
っと思ったチビッ子も多かったはず。
R-TYPEⅡ(アーケード)
1989年
アイレム
初代から約2年後に発売された、アーケード版のシリーズ2作目。
今作の機体は前作R-9の強化型で後継機となるR-9改。
基本システムは前作同様ですが、今作には新たに拡散波動砲が追加。
また、フォースの兵装も増加し、更に下段攻撃用の対地ミサイルも追加されています。
ステージ数は前作よりも減っていますが、その分、難易度も上がっています。
前作でも十分高難易度でしたが、今作は更に難しなっており、
一般ユーザーには、かなり厳しい内容。
難易度が高すぎたせいか、残念ながら前作ほどは盛り上がらなかったようです。
一部のコアゲーマー向けにゲームを作ると、
その他大勢の一般ユーザーが離れてしまうのは、現在もよくありますよね。
R-TYPE(ゲームボーイ)
1991/3/19
アイレム
ゲームボーイに移植されたR-TYPE。
ファミコンでも移植は無理だったのに、ゲームボーイなんて無理だろ!
っと思っていた人は、きっと私だけではないはず。
しかし、ゲームボーイとはいえ、しっかりとR-TYPEしているのが凄いです。
波動砲やフォースの脱着などもしっかりと再現。
残念ながらステージ4.5はカットされ自機の装備も変更されていますが、
当時のゲームボーイでも見事に移植されています。
この後も、R-TYPEⅡ、R-TYPE DXなど、ゲームボーイでもシリーズが続いていきます。
まさかゲームボーイでも、ココまでできるとは思っていませんでしたね。
スーパーR-TYPE(スーファミ)
1991/7/13
アイレム
スーパーファミコンで発売された、R-TYPEⅡのアレンジ移植作品。
本作は不評だったⅡの一部ステージを入れ替えて、更にバランスも調整されています。
また、初代のパワーアップシステムを引き継ぎつつ、溜め撃ちショットも強化。
フルオートの連射も付き、だいぶ遊びやすく改善されています。
難易度が高すぎたアーケード版のⅡを、一般ユーザーでも遊びやすいよう調整されており、
結果、非常に評価の高い作品となりました。
スーファミ世代もハマって遊んだ人も多いはず。
現在は、switchオンラインのスーファミでも配信されています。
R-TYPE LEO(アーケード)
1992年11月
開発:ナナオ
発売:アイレム
R-TYPEの外伝的な作品で、開発は主にモニターなどを制作していたアイレムの子会社ナナオ
キャッチコピーは、
その名はレオ。アノ地球(ホシ)ヲ、コワスタメ。
意味わからんん!
R-TYPEのタイトルが付いていますが、システム的にはほぼ別ゲーム。
資料によると、本編とは別の世界のお話という設定らしいです。
設定にはだいぶ後付け感がありますが、それもそのはず、
元々はR-TYPEシリーズとは、全く別のゲームとして開発されていたそうです。
しかし、セールス的にイマイチ特徴が無かったという事で、
当時のアイレム担当者から急遽、R-TYPEの冠を与えられたのだとか。
本作にはシリーズお馴染みのフォースは無く、代わりにサイビットと呼ばれるファンネル的な武装があります。
これを上手く活用することで、倒しにくい敵を攻撃したりなど面白い戦闘が可能。
また、高難易度だったR-TYPEシリーズと比べると、難易度もだいぶマイルドになっています。
R-TYPEとしてみるとシリーズファンからは賛否ありそうですが、
シューティングゲームとしては非常に面白く、個人的にも当時ゲーセンでよく遊んでいました。
これまで移植されていないのが残念で、いずれはアケアカなどで復刻してほしいですね。
R-TYPE III:THE THIRD LIGHTNING(スーファミ)
1993/12/10
開発:アイレム
発売:ジャレコ
スーファミのR-TYPEシリーズ2作目で、今作はジャレコから発売。
家庭用オリジナルの内容で、旧アイレムとしては最後に発売されたR-TYPEシリーズ。
本作の自機は、最新鋭のR-9Ø(スラッシュ・ゼロ)
フォースも3種類から選択可能で、波動砲も2段階まで溜めが可能。
演出面などにも力が入っており、敵の登場やステージギミックなども面白いです。
しかし、難易度は高く、クリアするにはステージをよく把握し何度もプレイする必要があるでしょう。
本作も非常に評価の高い作品で、北米や欧州ではゲームボーイアドバンスにも移植されたようです。
長らく人気シリーズだったR-TYPEも、本作をもって一旦の区切りとなっています。
R-TYPE Δ(PS1)
1998/11/19
アイレムソフトウェアエンジニアリング
R-TYPEシリーズ久々の続編で、初のプレステ作品。
開発は、子会社のアイレムソフトウェアエンジニアリング
ストーリー的には、初代から1年後の世界が舞台との事。
プレステらしいポリゴンを駆使したグラフィックで、リアルで奥行きもあります。
また、自機も3機から選ぶことが出来、特定の条件を満たすことで最大4機から選択可能。
機体ごとに波動砲・フォース・ミサイルなども異なります。
4機目となるPOW ARMOR(パウアーマー)は、
難易度HUMAN以上でゲームをクリアするか、100回以上出撃すると使用可能に。
プレステのだいぶ後期作品なので、知名度はそこまで高くは無いかもしれません。
こちらも評価の高い作品なので、switchなどで復刻してほしいですね。
R-Type Dimensions EX(switch・PS4・STEAM)
2018/11/29
Tozai Games
アーケード版のR-TYPEⅠとIIが収録され、3Dグラフィックスとなったリメイク作品。
昔ながら2D画面にすることもでき、ボタン一つでいつでも変更可能。
また、残機無限・その場復活、ステージセレクトもできる新システム「インフィニティモード」も搭載。
シューティングが苦手な人でも、頑張ればきっとエンディングまでたどり着けるでしょう。
シリーズファンはもちろん、初心者でも気軽に楽しめる内容です。
個人的にも、今でもよくswitchで遊んでいます。
R-TYPE1~2は、これ一本あれば十分でしょう。
お値段も安いので、R-TYPE好きの方には、特にオススメですよ。
R-TYPE.FINAL2(switch・PS4・STEAM・XBOXなど)
2021/4/29
グランゼーラ
R-TYPEシリーズ久々の新作で、開発はグランゼーラ。
R-TYPE.FINALから、実に18年ぶりとなる新作。
PS2のR-TYPE.FINALで、シリーズ最終作と謳われていましたが、まさかの続編。
人気が出ると、そこからまた続編が発売されるのはあるあるですよねw
クラウドファンディングで開発費を集めて作られた作品で、それだけファンも期待してのでしょう。
聞くところによると、1億円以上も資金が集まったとか。
発売直後は色々トラブルも多かったそうですが、現在は改善されています。
流石にグラフィックは凄く、今風のゲームって感じですね。
こちらも評価の高い作品ですが、お値段もそれなりに高いのが痛いとこ。
無料体験版もありますので興味のある方は、まずは体験版で試してみて下さい。
この後もPS5でシリーズ最新作の、R-TYPE FINAL 3 EVOLVEDが発売されますが、
私はPS5を持っていないので、紹介はココまでとさせていただきました。
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