今回は、アーケードゲームで発売された各社の
忍者ゲーム
について紹介していきます。
忍者と言えば、
今も昔も、大人も子供も、日本人も外人も
みんな大好きなキャラクターですよね!
今だったら、むしろ海外の方が人気があるかもしれません。
当時は忍者のアニメも大人気で、
我々おじさん世代は、忍者ハットリくんや、さすがの猿飛などを思い出しますが、
もう少し上の世代は赤影、若い人はナルトなどでしょうか。
そんなみんな大好きな忍者が主人公のアーケードゲームを集めてみました。
今回紹介する作品以外にも、まだまだたくさんありますが、
その中でも、80年代初期から後期に発売された10選を紹介していきます。
忍者ゲームが好きな方は、是非見ていってください。
忍者のゲームって、なぜかどれも難易度がメッチャ高いですよね^^;
忍者のレトロアーケードゲーム特集その1
サスケ vs コマンダ
1980年
新日本企画
新日本企画(後のSNK)から発売された、固定画面のシューティングゲーム。
恐らく、忍者を題材としたゲームは、本作が最初ではないでしょうか。
と言っても、忍者要素は少ないですが^^;
本作は和風ギャラクシアンとも呼べるような内容で、
当時はこの手のスペースインベーダー的なゲームは多かったですね。
迫りくる忍者たちを手裏剣で倒していきますが、倒した敵が落ちてきて、
それに当たってもミスになるのが他との違い。
実は色々と革新的なシステムを生み出したことでも有名なゲームで、
北米の資料によると、ボス戦というコンセプトを生み出したのも、本作が最初と言われています。
また、ストーリーが描かれているのも、当時としてはまだまだ珍しかったです。
新しいシステムなどが色々盛り込まれたゲームで、当時はゲーセンや駄菓子屋さんなどで遊んだ人も多かったはず。
家庭用ゲーム機にはあまり移植されていませんが、ファミコンの「ゲバラ」の隠しコマンドで遊べたり、
現在はアケアカや、SNK40thアニバーサリーコレクションなどで復刻しています。
忍者くん 魔城の冒険
1984年
UPL
UPLが開発し、タイトーから発売された忍者アクションゲーム。
忍者ゲームと聞いて、真っ先に本作を思い浮かべた方は多いでしょう。
任意縦スクロールのアクションゲームで、敵をすべて倒せばクリアというシンプルな内容。
序盤の黒忍者は弱いですが、ダルマなど徐々に敵キャラも強くなってきます。
ジャンプにちょっとクセがあり、ゲームの攻略にはこのジャンプが重要。
通常ステージの他にもボーナスステージなどもあります。
当時のゲームは得点が大事だったので、ハイスコアを目指すにはボーナスステージのパーフェクトは必須でしたね。
後にファミコンにもジャレコから移植されています。
個人的には、アーケード版よりもファミコン版でよく遊んでいました。
それもあって、長らく本作はジャレコのゲームと思っていたファミコン世代は、きっと私だけではないはず。
本作も、現在はアケアカで復刻しています。
忍者プリンセス
1985年
セガ
忍者のお姫様が、奪われた城を取り返しに行くアクションシューティングゲーム。
ミニスカートのお姫様を操作し、手裏剣と忍術で全16ステージを攻略します。
主人公が男性がほとんどだった時代、女性主人公というのは珍しかったでしょう。
縦横の任意スクロールなど、ステージによって色々変化もあり、単調にならず飽きずに楽しめます。
難易度も高いですが、当時からけっこう人気があったようですね。
後にSG-1000やMSXなどに移植されており、
セガマークⅢでは、主人公が男性となった「忍者」というタイトルでアレンジ移植。
現在はアストロシティミニでも、アーケード完全版が復刻しています。
影の伝説
1985年
タイトー
忍者ゲームとして、こちらも有名なタイトーのアクションゲーム。
海外版のタイトルは、そのままThe Legend of Kage
さらわれた姫様を救う内容で、本作を見ると映画の「里見八犬伝」を思い出します。
刀と手裏剣、ハイジャンプと、いかにも忍者らしい内容。
森、城壁、城内とステージも色々変化していくのも面白いですよね。
元々のアーケードオリジナル版は、今となっては雷のフラッシュがキツイのが難点。
ポケモンフラッシュ以前は、フラッシュはあまり気にされませんでしたから、これは仕方ありませんね。
本作も当時から人気で、後にファミコンやMSXにも移植。
現在はイーグレットツー ミニやタイトーマイルストーン2などでもアーケード完全版が復刻しています。
ちなみに、アケアカやイーグレットツー ミニの復刻版は、雷のフラッシュがだいぶ抑えられております。
妖魔忍法帖
1986年
日本物産
日本物産から発売された、かなりマイナーな忍者ゲーム。
キャッチコピーは、
「8種類の忍法と謎のキャラクターが繰り広げる多彩な忍法絵巻」
闇に閉ざされた世界を救うために、若き忍者が悪霊軍団と戦っていくという設定。
当時の人気映画、「里見八犬伝」をオマージュして制作されたとの事。
当時のポスターを見ると、里見八犬伝と赤影にソックリですね。
多彩なステージと様々な忍術が特徴で、1面は雲に乗ったシューティングゲームで、
2面は、アクションシューティングになります。
個性的で、けっこう面白いゲームとは思うのですが、当時の出荷数は少なかったようです。
個人的にも、これまで実物はもちろん、書籍などでも見たことも聞いたこともありませんでした。
家庭用ゲーム機にも移植されていないところを見ると、人気もイマイチだったみたいですね。
長らく移植はされませんでしたが、最近はアケアカでも復刻しています。
快傑ヤンチャ丸
1986年
アイレム
アイレムから発売された、わりとオーソドックスなジャンプアクションゲーム。
何者かによってさらわれた風鈴城のくるみ姫を救うために、忍者の少年ヤンチャ丸が向かうという内容。
道中を進みステージ最後のボスを倒し、次のステージに向かいます。
後にファミコンにも移植されたので、遊んだことがある人も多いでしょう。
コミカルなグラフィックは、ゲーセン世代よりもファミコンの世代の方がピッタリ。
むしろアーケード版よりも、ファミコン版の方が有名かもしれませんね。
本作も移植は少ないですが、現在はアケアカで復刻しています。
忍 - Shinobi –
1987年
セガ
セガの有名な忍者クションゲームシリーズ第一弾。
全く忍んでいない事でもお馴染み、ジョー・ムサシが闇の犯罪集団と戦っていく内容。
忍者なのに正面から堂々と侵入したり、逆にその衣装は目立つだろ!という服装で敵陣地に乗り込むなど、
もしかしたら外人に間違った忍者像を植え付けてしまった、罪深いゲームかも知れませんねw
こちらもわりとオーソドックスなジャンプアクションですが、
遠距離は手裏剣、近距離は刀、そして、ボム的な忍術と、当時としてはアクションは多彩。
個性的なステージやボスキャラ、ボーナス面など、変化に富んだ内容で飽きずに楽しめます。
最初は難しく感じますが、しっかりと攻略法があり、徐々に先に進めるようになる絶妙な難易度。
本作は特に北米で大人気となり、後にセガマークⅢやPCエンジンにも移植され、
メガドライブでも、続編となる「ザ・スーパー忍」が発売されています。
現在は、SEGA AGESやアストロシティミニでも復刻しています。
忍者龍剣伝
1988年
テクモ
ご存じ、テクモの高難易度アクションゲームのアーケード版。
本作はファミコン版が有名ですが、元はアーケードゲームだったと知らない人も多そうですね。
スターフォースやアルゴスの戦士と同じ開発チームとの事。
ファミコン版は横スクロールのアクションゲームでしたが、
アーケード版は、奥行きのあるベルトアクションとなっています。
本作のアーケード版は北米では人気だったようですが、
国内では出荷台数はあまり伸びず、そこまで人気は出なかったようですね。
特に地方では全く見たことがなかったです。
ちなみに、海外タイトルは、NINJA GAIDEN
難易度の高さは相変わらずで、いかにもアメリカ人が好きそうな忍者のイメージ。
本作と忍で、アメリカ人に間違った忍者のイメージを植え付けたのでは?っとも思ってしまいますw
アーケード版の移植はあまり多くはありませんが、現在はアケアカで復刻しています。
最後の忍道
1988年
アイレム
アイレムから発売された、こちらも比較的有名な忍者アクションゲーム。
4種類の武器と分身などの忍術で戦っていくシステムで、
復讐と自身の生い立ちの調べるために、抜け忍となって戦うという設定。
それぞれの武器にも特徴があり、状況に応じて使い分けるのが何より肝要。
また、アイテムを取ることで、武器もどんどんパワーアップしていきます。
R-TYPEと同じシステム基板「アイレムM72システム」なので、グラフィックも綺麗ですね。
本作は、後にPCエンジンやゲームボーイなどにも移植。
こちらも現在は、アケアカでも復刻しています。
伊賀忍術伝 五神の書
1988年
ジャレコ
ジャレコから発売された、かなりマイナーな忍者アクションゲーム。
奪われた密書「五神の書」を取り戻すために、忍者カザンが世界各地を周るという設定。
基本的には刀を使ったシンプルなジャンプアクションゲームですが、
ボタン長押しで、飛び技の火炎玉が使用可能。
老人から武器を貰うたびに、手裏剣、鎖鎌、くないと武器がパワーアップしていきます。
また、ステージを進むごとに使用出来る忍術も増えていき、タメ時間が長いほど、強力な忍法を使用出来ます。
ちょっと単調だったのが難点か出荷台数はかなり少なく、知名度も低いでしょう。
これまで家庭用ゲーム機にも一切移植されておらず、本作を知っている人は少なそうですね。
現在は、ようやくアケアカで復刻しました。