【レトロアーケードゲーム紹介】テーカン(テクモ)ゲーム特集その1

今回は、懐かしい

テーカン(後のテクモ)

初期のレトロアーケードゲームについて紹介していきます。

現在はコーエーテクモゲームスとしてお馴染みのテーカンですが、

元々は1964年に創業された「帝国管財」という会社。

恐らく、この社名を略して「帝管」→「テーカン」としたんでしょうね。

当初はビルのメンテナンスや管理を行っていました。

その後、1969年頃からアミューズメント機器の販売を手掛けるようになり、

そして、1981年に発売されたプレアデスから本格的にビデオゲームに参入。

1986年にはテーカンからテクモに社名を変更。

ファミコン世代には、テクモの方が馴染みのある名前でしょう。

2010年にはコーエーと合併し、現在のコーエーテクモゲームスとなっています。

しかし、今となってはコーエーのゲームがメインで、テクモの新作は皆無なのが残念ですね。

テーカン(テクモ)レトロアーケードゲーム特集その1

 

プレアデス

1981年

テーカンの処女作品となるシューティングゲーム。

スペースインベーダーの大ヒットにより、当時は各社から様々な亜流作品が発売されましたが、

本作はそれらとは一線を画す、かなり個性的なゲーム。

基本的には固定画面ですが、地上や宇宙、敵巨大戦艦、地上への着艦など、

異なる4つのステージが用意されています。

これにより単調にならず、飽きずに楽しめます。

さすがに今見ると古臭くも感じますが、当時としては凄かったはず。

また、シューティングゲームにしっかりとストーリーも設定されていたのも、当時としてはまだまだ珍しかったようです。

処女作の割には完成度が高い!

と当時から注目されていたとか、さすがテーカン!

スイマー

1982年

障害物を避けながら川を泳ぐアクションゲーム。

潜って敵や丸太を回避し進んでいきます。

自機は攻撃ができないので、避けるしかありません。

しかし、アイテムを取ることで一定時間、敵を倒せるようになります。

最終目的は、泳いで宝島に辿り着くという事。

かなりマイナーな作品で、これまで見たことも聞いたこともありませんでした。

家庭用ゲーム機にも移植されてませんでしたが、最近になってアケアカで復刻。

当時遊んだ人や、ファンにとっては嬉しい復刻ですね。

ガズラー

1983年

ステージ上に点在する火種を消火していく、固定画面のアクションゲーム。

水を吐いて火を消したり敵を倒したりが可能ですが、水の量には限りがあります。

満タン状態でも3回水を吐くと空になる為、小まめに水たまりなどで補給しなければなりません。

ここが本作の肝となる点でしょう。

後に、ツクダオリジナルのオセロマルチビジョンに移植されています。

オセロマルチビジョンとはセガのSG-1000互換機で、

本体に最初からオセロが内蔵されているのが特徴でした。

しかし、持っていた人はもちろん、名前を知っている人もかなり少ないでしょうね。

本作も全く見たことも聞いたこともありませんでした。

マイナーな作品とは思うのですが、最近になってアケアカで復刻しています。

センジョウ

1983年

当時としては珍しい、3D視点のシューティングゲーム。

砲台を移動させ照準を合わせ、攻めてくる敵を撃退していきます。

ハードウェアも新しくなり、2chステレオサウンドと

テーカンとしてはかなりの自信作だったようですが、

残念ながらゲームセンターでの人気はイマイチでした。

「3D視点というのが時代的に早すぎために壮絶にコケた」

と、後に当時テーカンの取締役だった原尾宏次氏がコメントをしています。

そして、この余ったセンジョウの基板を何とか使用できないかと急遽作られたのが、

あの大ヒット作スターフォース。

もしセンジョウがこけていなかったら、スターフォースは生まれなかったでしょう。

一時の失敗が後の大ヒット作を生む結果となるのは、よく聞く話ですね。

こちらも現在はアケアカで復刻しています。

ボンジャック

1984年

フィールド上の爆弾を取っていくシンプルな固定画面アクションゲーム。

基本的に自機にはジャンプしかありませんが、ジャンプボタンの押す長さでジャンプ力が変ります。

このジャンプを活かした立ち回りが何より肝要。

初期テーカン作品の中でも、特に知名度が高い作品。

ファミコン世代には本作のアレンジ移植「マイティボンジャック」というタイトルの方が有名かもしれませんね。

ファミコン版も面白いですがアーケード世代からは、やはりオリジナル版の方が好きという意見が多いようです。

こちらも現在はアケアカで復刻していますが、

アーケードオリジナル版は、アニメ「スプーンおばさん」のエンディング曲

「リンゴの森の子猫たち」が使用されていました。

しかし、残念ながらアケアカ版は、ファミコン版のBGMに変更されています。

スターフォース

1984年

初期テーカンの出世作となった大ヒットゲーム。

前述したとおり、元々はセンジョウの基板を再利用するために急遽作られた作品。

当時は対地対空を撃ち分けるゼビウスタイプのシューティングが流行っていましたが、

本作は開発期間が短かったこともあり、この要素は排除。

空中と地上の敵も、1つのショットでまとめて倒せる仕様となっています。

これにより従来のシューティングゲームには無い爽快感が生まれ、ゲーセンでも大人気でした。

シューティングゲームの歴史を変えた名作と言えるでしょう。

アーケード版ももちろん有名ですが、本作の名を一機に広めたのは

やはりハドソンが移植したファミコン版でしょう。

高橋名人ブームもあり、チビッ子たちの間でも一躍連射ブームが起きます。

スターフォースはハドソンのゲーム、と思っていたファミコン世代も多かったはず。

ピンボールアクション

1985年

4つの顔を持つビデオピンボールゲーム。

緑、青、赤のドロップターゲットを落とすことでワープホールゲートが開き

別のステージへと移行することが出来ます。

また、shakeボタンで実際のピンボール台のように揺らすことが可能。

こちらも個人的には見たことも聞いたこともないタイトル。

当時は各ゲーセンにも、よくピンボール台が置いてましたよね~。

大きくて場所をとるので、小さなゲーセンに実機を置くのは大変でしたが、

ビデオゲームなら他と同じように置くことが出来ます。

がっつり遊ぶというよりは、ちょっとした息抜きにピンボールゲームは良いですよね。

テーカン・ワールドカップ

1986年

トラックボールの専用筐体でプレイするサッカーゲーム。

レバーではなく、トラックボールで選手を動かすため操作も快適。

また、ボタンを押す長さで蹴るボールの高さが変わります。

これによりボタン一つで、シュートからロングパスヘディングも可能。

シンプルな操作で、特に友達と2人で対戦すると白熱します。

この直感的な操作が当時から大人気。

当時のサッカーゲームとしては、かなり完成度が高いです。

但し、トラックボールに手の皮を挟み、負傷する子も多かったとか。