セガのアーケードゲームといえば、
バーチャファイターやデイトナUSA、バーチャロンなど、
今でも語り継がれる名作を思い浮かべる人も多いと思います。
でも、セガのアーケードには、誰もが認める名作ばかりではなく、
「これはちょっと……」
と評価が分かれたゲームや、当時はそれほどヒットしなかったゲームも、実はたくさん存在します。
ところが、そんなゲームに限って、なぜか妙に記憶に残っている・・・という作品も多いですよね。
ゲーセンで見かけた筐体、独特なゲームシステム、今思えばちょっと変わった演出……。
当時は賛否両論だったけれど、今になって振り返ると「もう一度遊んでみたい」と思えてしまう。
今回はそんな、セガアーケードゲームの中から、賛否はありながらも印象に残っている作品を8本選んでみました。
「あったあった!」と思うゲームが、ひょっとしたら見つかるかもしれませんよ。
【セガアーケードゲーム】評価は分かれたけど記憶に残るゲーム8選
ラストブロンクス -東京番外地
1996年
MODEL2B
ギャング同士の抗争を描いた、武器で戦う3D対戦格闘ゲーム。
架空の東京を舞台に、ストリートギャングたちが1vs1で闘います。
基板はバーチャファイター2と同じMODEL2。
本作を実写化したVシネマも作られ、後にセガサターンやPS2などにも移植。
当時はけっこう人気もあり、知名度もそれなりに高かったとは思いますが、
残念ながら、その後、続編が出る事はありませんでした。
技も出しやすく、個人的にはけっこう好きな作品でしたが、
バーチャファイターやファイティングバイパーズほどは、対戦も盛り上がらなかった記憶があります。
一部ではファンも多いのですが、やはり、そこまでインカムが伸びなかったのかもしれませんね。
それでも、セガらしい独特の世界観と武器を使った対戦は魅力的で、印象に残っている人も多いはず。
アラビアンファイト
1992年3月
セガ・システム32
アラビアンな世界を舞台にした、セガのベルトスクロールアクションゲーム。
プレイヤーは4人のキャラクターから1人を選び、さらわれた王女を救うために戦います。
画面手前から敵が現れたりなど、派手な演出が本作最大の魅力。
印象的なのが、魔法使用時キャラがアップになる演出。
特にラマーヤを使用した時のお胸のアップは圧巻。
これで14歳というから驚きです!
それもあってか、使用者のほとんどがラマーヤを使用していた記憶があります(*’ω’*)
グラフィックも美しく、アラビアンな雰囲気を活かした背景やキャラクターも魅力的です。
しかし、演出やグラフィックなどは見事ですが、肝心のベルトアクションゲームとしては微妙な出来。
敵をガンガン倒していく爽快感はなく、敵との距離感も掴みにくいです。
敵を1人ずつ確実に倒していく仕様はセガらしいですが、カプコンのベルトアクションと比べると、物足りなく感じる部分もあります。
見た目は面白そうなのでゲーセンでも何度か遊びましたが、そこまでハマることはありませんでした。
インカムも振るわなかったのか、その後、家庭用ゲーム機に移植されることもなく、長らく人々の記憶からも消えていましたが、
しかし、最近になってようやくアストロシティミニで復刻。
今遊んでみると、これはこれでけっこう楽しい作品ですね。
ゴールデンアックス ザ・デュエル
1994年
ST-V
セガの人気ベルトスクロールアクション、「ゴールデンアックス」を対戦格闘ゲームにした作品。
セガサターン互換基板である「ST-V」のデビュー作でもあります。
時代設定としては、「ゴールデンアックス デスアダーの復讐」から80年後との事。
ゴールデンアックスといえば、剣や魔法を使って敵を倒しながら進んでいくアクションゲームですが、
本作では一対一で戦う、対戦格闘ゲームへと大きく方向転換しています。
登場するキャラクターも個性的で、ゴールデンアックスらしいファンタジーの世界観を残しつつ、迫力のある対戦を楽しめます。
さらに、相手を吹き飛ばしたり、魔法を使ったりと、前作を思わせる豪快な演出も魅力。
グラフィックも美しく、システム32の性能を活かしたキャラクターの動きや派手な演出は、当時としてはかなり印象的でした。
しかし、いくらセガ人気タイトルの格ゲーとは言え、中身が伴わなければ厳しいです。
CPUが強い、システムが分かりにくい、バランスが悪いなど、格ゲーとしての評価は決して高くありません。
また当時は、次から次へと新しい格ゲーが登場した、まさに格ゲー激戦時代。
その中で、ゴールデンアックスのキャラクターを使った対戦格闘ゲームというだけでは、なかなか大きなブームにはつながりませんでした。
「ゴールデンアックスで対戦格闘」という発想自体は面白かっただけに、シリーズファンには残念ですね。
後にセガサターンに移植されましたが、
残念ながら、その後、続編や復刻もされていません。
クールライダーズ
1995年4月
H1
かなり個性的なライダーたちが各地を駆け抜ける、わりとオーソドックスなバイクレースゲーム。
通信対戦に対応しており、個性的なライダーたちが、それぞれ特徴のあるバイクで対戦レースを繰り広げます。
分かりやすく言うと、アウトランナーズのバイク版でしょうか。
本作で特に印象的なのが、その独特な世界観とキャラクターたち。
一般的なバイクレースとは違い、キャラクターやバイクのデザインがかなり個性的。
ツッコミどころ満載で、見た目からして強烈なインパクトがあります。
そんなマシンで200km/h以上出せるのかよ!
そもそも風圧に耐えられないだろ!
と思わずツッコんだ人は多いはずw
ジャンプ台から大きく飛び出したり、コース上の障害物を避けたりと、
派手な演出も多く、見ているだけでも楽しそうなゲームでした。
しかし、3Dポリゴンが主流になりつつある時代で、この2Dテイストはちょっと古臭く、
また、キャラのコマ数が少ないこともあり、よけいにおバカゲームにも見えますね。
デイトナやセガラリーなど、硬派なレースゲーム好きにとっては微妙に映ったかもしれません。
クールライダーズはどうしても、それらの作品と比べられてしまいましたね。
見た目のインパクトは抜群でしたが、ゲームセンターで大きな人気を獲得するまでには至らなかった印象があります。
個人的には、こういうちょっと変わったレースゲームは嫌いではなかったのですが、何度も遊びたくなるタイプのゲームではありませんでした。
それでもあの独特なキャラクターやバイクのデザインは、今でもけっこう印象に残っています。
家庭用には移植されませんでしたが、一部では今でも復刻を望む声はあります。
個人的にも、もしSEGA AGESなどで復刻したら即購入しますね!
バーニングライバル
1993年
セガ・システム32
セガがバーチャファイターの前にセガ開発した、オーソドックスな2D対戦格闘ゲーム。
セガの格ゲーと言えばバーチャファイターが超有名ですが、
実はその前にもスト2的な2D格ゲーを作っていました、それが本作。
登場するキャラクターは、格闘家や軍人、プロレスラーなど個性的なメンバーが揃っています。
セガらしい見事なグラフィックと操作性の良さで、当時の格ゲーとしては十分な完成度ではありましたが、
しかし、それだけでは生き残れないのが、当時の格ゲー世界の厳しいとこ。
悪くはありませんが、かといってこれといった大きな特徴もありません。
出荷数もかなり少なかったようで、実際にゲーセンで見たことある人も少ないでしょう。
格ゲーは1作目は大味でバランスもイマイチな作品が多く、2作目で調整されて面白くなる!という作品も多い中、
本作はインカムも振るわなかったのか、1作で終了。
その後バーチャファイターが大ヒットとなった事もあり、すっかり忘れられた存在となってしまいました。
ゲームとしても独特のクセがあり、バーチャファイターのような洗練された対戦格闘ゲームとは、また違った内容ですが、
しかし、一部では、またやりたいという声も。
当時は微妙でしたが、いまやるとまた違った印象かもしれませんね。
スパイダーマン ザ・ビデオゲーム
1991年
セガ・システム32
人気アメコミヒーロー、スパイダーマンと、その仲間たちが戦うベルトアクションゲーム。
スパイダーマンとホークアイ、サブマリナー(ネイモア)、ブラックキャットと共に「賢者の石」を追うという設定。
黒幕は、今映画でも何かと話題のドクター・ドゥーム
1レバーと2ボタンというオーソドックスなコンパネで、初めてでも、すぐに馴染める分かりやすいシステム。
本作はベルトアクションと横スクロールステージが交互に繰り返されるのが大きな特徴で、
セガのベルトアクションとしては、わりと遊びやすい設定でしょう。
しかし、同じことの繰り返しで、ちょっと単調なのが難点。
本作も個人的には好きな作品なのですが、版権タイトルということもあってか、これまで家庭用には移植されず。
本作も個人的には、復刻を望むセガ作品の一つでした。
ダークエッジ
1993年
セガ・システム32
こちらも知る人ぞ知る、かなり個性的な3D対戦格闘ゲーム。
スプライト機能ベースでの疑似3D機能を使った3D格ゲーで、前後左右に激しく動き回りながら闘います。
この他にはない独特のシステムで、見た目もかなりインパクトがありました。
しかし、アイディアや技術は面白いが、肝心のゲームとしてはイマイチ・・・というのも、いかにもセガ。
ゲーム性にはかなりクセがあり、操作感も独特。
技も出しにくく、一般的な対戦格闘ゲームとは違うため、最初はかなり戸惑います。
また、同じ時期にはバーチャファイターや鉄拳など、3D対戦格闘ゲームの人気作品が次々と登場していました。
その中で、ダークエッジは独自路線を貫いた作品でしたが、誰もが遊びやすいゲームというわけではありませんでした。
そして、いつの間にかゲーセンからも消えて行きましたね。
こちらも長らく家庭用に移植されることはありませんでしたが、
最近になって、アストロシティミニでようやく復刻。
今改めて遊んでみると、これはこれでけっこう楽しいゲーム。
個人的には、こういう「他のゲームとはちょっと違う」作品に、セガらしさを感じます。
当時はクセの強さが気になったとしても、今になって振り返ると、なかなか面白いゲームだったと思います。
ずんずん教の野望
1995年
セガ・システム32
宗教団体を思わせる怪しげな集団と戦う、セガのシューティングゲーム。
今回の企画のメインともいえる作品、ずんずん教の野望。
タイトルからしてかなり強烈ですが、ゲーム内容も負けていません。
昔懐かしいギャラガのようなシューティングゲームスタイルで、
この時期としては、けっこう古臭い印象があります。
しかし、その世界観やキャラクターのせいか、強烈なインパクトを残しました。
この雰囲気に、バブリーな時代を思い出す方もきっと多いはず。
私が中~高校生くらいまでは、まさにこんなイメージでしたね。
本作で何より印象に残るのが、独特すぎる世界観。
敵キャラクターのデザインや演出がかなり個性的で、初めて見た人なら「なんだ、このゲームは!?」と思ってしまうようなインパクトがあります。
敵は2発当てないと倒せないこともあり、けっこう硬く感じますし、
爽快感は少なく、ゲームシステムは古臭く、当時ですら、どこか時代遅れ感はありましたが、
なぜか、強烈なインパクトを残した作品でもありました。
ただ、あまりにも独特なゲームだったため、万人受けする作品ではなかったです。
また、当時は格ゲーが大ブームで、シューティングゲーム自体、下火の時期。
ゲーセンでもいつの間にかヒッソリと消えて行きましたが、強烈なインパクトを残したことは間違いないでしょう。
一部のセガ直営店などでしか見かけず、決して出荷数も多くなさそうですが、
なぜか知っている人が多いのも、そのインパクトの大きさからではないでしょうか。
一度見たら忘れにくい、その強烈な個性が本作最大の魅力だと思います。
好き嫌いは分かれると思いますが、だからこそ今でも妙に記憶に残っている。
まさに今回のテーマにピッタリの、セガらしい怪作です。