セガサターンといえば、
『バーチャファイター』
『サクラ大戦』
などの大ヒット作を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、当時のゲーム市場に埋もれてしまった
“隠れた名作”
が数多く存在するのをご存じでしょうか?
今回は、マニアの間で今なお語り継がれるセガサターンの
名作ソフトを10本を厳選して紹介します。
戦略シミュレーションから心温まるアクションRPG、サスペンス要素満載のアドベンチャーまで、ジャンルも実に多彩。
「こんなゲームがあったのか!」と思えるラインナップで、セガサターンの奥深さを再発見してみてください。
【セガサターン】隠れた名作ソフト10選|マニア必見の良作RPG&アドベンチャー
テラファンタスティカ
1996/12/27
セガ
セガが放った壮大なウォーシミュレーションRPG。
中世ヨーロッパの世界観に神話伝承を加えた内容で、知名度はあまり高くはないかもしれませんが、
実は知る人ぞ知る傑作。
プレイヤーは複数の部隊を率いて広大なマップを攻略していきます。
特徴的なのは、シンプルながら戦略性の高いシステムと
美しいグラフィックの演出。
また、戦闘前の評定で、主人公のパラメーターも変化します。
派手さは少ないものの、じっくり遊び込むほどに奥深さを実感できる作品で、
サターンの隠れた名作シミュレーションとして今もファンに語られています。
後にサタコレでも再販されておりますが、
その後、移植も復刻も続編も無いのがちょっと残念。
プリンセスクラウン
1997/12/11
アトラス
セガとアトラス共同開発で誕生した、2DアクションRPGの傑作。
絵本のような世界観、美しいドットアニメーション、
そして緻密なアクション性が融合しています。
主人公グラドリエルの冒険を中心に、複数のキャラクター視点で物語が展開されるのも大きな特徴。
攻撃や防御、回避に使用するパワーゲージ、消耗品として使う魔法など、
アクションゲームのように、快適に操作が可能。
あと、女の子が皆可愛くセクシーなのも見どころです。
後の『オーディンスフィア』や『ドラゴンズクラウン』につながる源流とも言える作品で、
アトラス&ヴァニラウェアファンなら外せない一本です。
クロス探偵物語 もつれた7つのラビリンス
1998/6/25
ワークジャム
本格的な推理アドベンチャーとして、コアな人気を持つタイトル。
父の死の真相を知るために探偵事務所に弟子入りした主人公が、7つの事件を追います。
キャラクター同士の人間ドラマが丁寧に描かれており、シナリオの重厚さは他のサターンADVと一線を画す存在。
推理ゲームとしてももちろん面白いのですが、なにより脚本が素晴らしく
徐々に明らかになる真相にドキドキするのは、まさに推理小説のよう。
サスペンス色が強く、じっくり読み進めたいプレイヤーにおすすめの一本です。
個人的にも大好きな作品でしたが、その後シリーズが続かなかったのが残念。
ファーランドサーガ
1998/1/29
TGL
TGLの人気シリーズ「ファーランドサーガ」のサターン版。
PC用ゲーム「ファーランドストーリー」の流れをくむ作品で、
3つの国と、人間、魔族の争いを描いた内容です。
ファンタジーRPGとしては王道ながらも、仲間との絆やドラマチックな展開が魅力。
シミュレーション要素もあり、戦略性と物語の両方を楽しめます。
美しいビジュアルとともに、当時のユーザーを夢中にさせた意欲作です。
シリーズも多く、一部では人気の作品ですが、一般的にはそこまで知名度は高くはないでしょう。
ディープフィアー
1998/7/16
セガ
深海を舞台としたサバイバルホラーゲーム。
未知のウィルスに侵された海底基地を舞台とした内容で、
設定からゲームシステム、操作方法なども見た目通り、ほぼ初期のバイオハザード。
本作は海底基地という舞台から、酸素残量が非常に重要となります。
このエアゲージを気にしながら敵と戦わなければ行けないのが、本作の大きな特徴。
『バイオハザード』に似てますが、水圧や限られた空間を活かした恐怖演出は唯一無二。
ちなみに、クリーチャーデザインは、仮面ライダーシリーズなどにも携わっていた韮澤靖氏
当時はあまり注目された記憶はありませんが、
今は国内外でコレクターズアイテムとしても人気が高い作品のようです。
バイオハザードのパクリじゃん!っという先入観が無ければ、今でも十分楽しめるでしょう。
ガーディアンフォース
1998/8/6
サクセス
アーケードから移植された、戦車のシューティングゲーム。
全方向にスクロールしていくため、を状況に応じて砲塔を回転させて進んでいきます。
完全な覚えゲー的なところもあり、最初は非常に難しいですが、
何度もやり、敵の出現位置などを覚えることで少しずつ進めるようになっていきます。
そこから本作の面白さが分かってきますね。
硬派な難易度ながらも爽快感抜群で、アーケード移植の完成度も高い一本。
セガサターンの後期作品の為、知名度はあまり高くはないかもしれませんが、
こちらも“知る人ぞ知る名作”と評価されています。
現在は、スイッチでもガーディアンフォース サターントリビュートとして復刻しています。
リンクル・リバー・ストーリー
1995/3/15
セガ
可愛い獣人の女の子が主人公のアクションRPG。
ほのぼのとした世界観と可愛らしいキャラ、爽快なアクションが大きな魅力。
ゼルダや聖剣伝説にも近い操作感覚で、聞くところによると
メガドライブ後期に発売された、「新創世記ラグナセンティ」の後継作品との事。
但し、ストーリー上の繋がりがあるかどうかは不明ですが。
動物族の主人公が不思議な生き物たちと触れ合いながら冒険を進めていきます。
戦闘はシンプルながら、会話やイベントの温かみが心に残る作品。
また、武器栽培システムで、武器を自分で作るというのも珍しい設定。
あまり知名度は高くはありませんが、サターンならではの「隠れた佳作」として根強い人気を誇ります。
Mr.Bones
1997/6/27
セガ
当時、コンビニ限定で発売された個性的なアクションゲーム。
世界を悪で支配しようとする不老不死のダ・ゴーリアンを止めるために、
主人公のボーンズが立ち向かうという設定ですが、要はちょっと豪華なミニゲーム集。
音楽面ではギタリスト、ロニー・モントローズが全面協力しています。
北米メーカーで作られた作品で、好き嫌いがハッキリ分かれそうな
かなりクセの強い内容。
様々なミニゲームがあり、作中ではギター演奏をするライブステージもあります。
また、その他にも、ジョークで笑わせるステージなどかなり個性的なゲームです。
名作か?と言われると微妙な気もしますが、
開発者の熱い思いは伝わってくるゲームでした。
羅媚斗RABBIT
1997/6/27
Electronic Arts
獣神を召喚して戦うアーケードから移植された2D格闘ゲーム。
ジョジョの格ゲーのようなシステムで、背後霊のような獣神を活用して戦います。
アーケードゲームからの移植らしいですが、ゲーセンでも全く見たことも聞いたこともありませんでした。
それもそのはず、アーケード版は国内では、ほとんど流通していなかったそうです。
ゲーム内容は、兎や鷹、虎など、アジアっぽい動物の獣神を召喚し、各キャラクターと一緒に戦ってくれます。
また、倒した相手の獣神珠を奪う事も可能。
カートゥーンぽいアニメのようなグラフィックも面白く、
知名度は低いですが、格ゲーとしても普通に楽しい良作品。
ガチ格ゲーマーの評価は分かりませんが、比較的ライト層でも遊びやすい内容です。
シャドウズ・オブ・ザ・タスク
1998/5/21
ハドソン
5×5マスの戦場で好きなユニットを編成して戦うシミュレーションゲーム。
暗い世界観と独特のキャラクターデザインが特徴的で、日本国内ではあまり知られていないレアタイトルです。
チェスや将棋のような、テーブルゲームに近い印象もありますね。
ストーリーや操作感にクセはあるものの、その異色さがマニア心をくすぐります。
コレクターの間では「サターンの異端児」とも呼ばれている(らしい)一本です。
ヴァンダルハーツ 失われた古代文明
1997/11/27
コナミ
戦略性と戦術、奥深いストーリーが特徴のシミュレーションRPG。
360度の視点変更可能なので、画面を回転させて相手との距離を把握し、
有利な位置で戦うのが、本作の戦闘では何より肝要。
システム的には、タクティクスオウガと非常によく似ていますね。
濃密な戦略バトルとシリアスなストーリーを堪能できます。
グリッド上での戦闘や血しぶきなど、ハードな世界観が魅力。
サターンユーザーにとっては「知る人ぞ知る名作SRPG」です。
VIRUS
1997/8/22
ハドソン
CGとアニメを活用したハイブリッドビジュアルのアドベンチャーゲーム。
ハドソンとセガ、そして、エイベックスの三社が共同して開発した作品。
また、クリーチャーデザインは、仮面ライダーなどでお馴染みの韮沢靖氏。
舞台は22世紀、突如現れた謎のウィルスを追う電脳犯罪捜査官の物語を描いています。
攻殻機動隊にも、ちょっと近い雰囲気ですね。
90年代ならではの演出や絵柄で、オジサン世代には懐かしく感じますね。
また、パッドでも遊びやすいよう、各ボタンにショートカットが割り当てられています。
移動など、ちょっと煩わしい点もありますが、ストーリーは面白いです。
声優陣なども豪華で、色々お金がかかってそうですね。
セガサターンの多様性を示す一本といえるでしょう。
当時はそこまで注目はされませんでしたが、改めて今遊ぶと楽しそうですね。
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