
今回は、
ちょっとマイナーなアーケードシューティングゲーム
について紹介していきます。
都会や一部地域では、けっこうメジャーな作品もあるかもしれませんが、
私の田舎では、当時は見たことも聞いたこともありませんでした。
アーケード作品は、まだまだ知らないゲームがたくさんありますね。
主に80年代後半に発売された、ちょっとマイナーなシューティングゲーム
に興味のある方は、是非見ていってください。
ちょっとマイナーなシューティングゲーム(80年代後半)
バルトリック
1986年
開発:日本マイコン開発(NMK)
販売:ジャレコ
NMKが開発しジャレコから発売された、難易度が高い玄人好みのシューティングゲーム。
任意スクロールのシューティングゲームで、
直射砲と曲射砲、2種類のショットが使用可能。
正面に発射する直射砲は、雑魚敵などの殲滅に有効、
そして、曲射砲は敵砲台などを破壊するのに効果的。
1つのボタンで二つの攻撃ができ、もう一つのボタンはジャンプ。
ジャンプ中は敵弾を避けれますが、回数制限があります。
敵砲台を倒した後に出現するアイテムを取ることで自機のパワーアップが可能。
自機が地上を走行する為、地上の障害物なども中々厄介。
NMKの作品らしく非常に難易度が高く、1面から敵の激しい攻撃に遭います。
個人的には全く見たことも聞いたこともありませんでしたが、
硬派なシューティングとして、一部ではそれなりに人気だったそうです。
同時期に発売されたアーガスは、ファミコンなどにも移植され、知名度は割と高い方でしたが、
本作は移移植も少なく、世間的にはあまり知名度は高くは無さそうですね。
UFOロボ ダンガー
1986年
日本物産
日本物産お得意の、合体系シューティングゲーム。
見た目通り、同社のテラクレスタのロボット版と言った印象。
テラクレスタとマグマックスを合わせたような感じでしょうか。
テラクレスタ同様、通常はロボット状態ですが
一定時間バラバラになり、フォーメーションアタックも可能。
更にパーツを取得することで、UFOロボに変形できます。
昭和のロボットアニメ好きには刺さりそうな設定ですが、
知名度はあまり高くは無さそうですね。
実際にプレイした人の感想も、イマイチハマれなかったというコメントが多かったです。
移植も無く、今となっては名前すら忘れていた人も多いでしょう。
アケアカなどで配信してほしんですが、名前的にも色々厳しいのかもしれませんね。
ワンダープラネット
1987年
データイースト
データイーストにしては珍しい、ポップで可愛い見た目のシューティングゲーム。
ショップでお買い物して、自機を強化してい行きます。
対地対空を撃ち分けるタイプで、分かりやすく言うと、
ゼビウス + ファンタジーゾーン
メインショットやミサイル、エンジン、バリアなどパワーアップアイテムをお店で購入します。
お店は爆弾でこじ開けないと入れないので、店側からしたらきっと嫌な客でしょう。
見た目は可愛らしいですが、難易度は非常に高いです。
私は当時は見たことはありませんでしたが、プレイした人の話では
やはり難しくて、あまりハマらなかったとか。
しかし、キャラも個性的で、システム面もしっかりしており、
もう少し難易度を抑えて、しっかりバランス調整されていたら
もっと人気が出ていたのでは?
という声も多いです。
ラビオレプス
1987年
ビデオシステム
ビデオシステムのアーケードゲーム参入作品第一弾。
ビデオシステムの脱衣麻雀「ファイナルロマンス」には、当時かなりお世話になりました。
ビデオシステムは、ビスコから独立して創設された京都のゲームメーカー。
後に数々の脱衣麻雀ゲームを発売しますが、
まさか初参入作品がシューティングゲームとは知りませんでした。
システム的にはシンプルな横シューティングで、
メインショットとミサイルを撃ち分けていきます。
ミサイルは威力が高いですが、弾数制限があるので連発は出来ません。
また、敵との距離が近いと、威力の高いパンチ攻撃が可能。
残機制ではなくエネルギー性で、ゲージを1つ失うごとに自機がダウンします。
但し、ゲージは人参で回復可能。
同社のシューティングゲームは、後にソニックウィングスなどが人気となりますが、
本作も完成度が高く、当時から人気だったようです。
と言っても私の田舎では、本作も見たことも聞いたこともありませんでしたが。
ウサギの国のお姫様がバニーガールなど、ちょっとお色気要素があるのが
いかにもビデオシステムらしいですね。
ジェミニウィング
1987年
テクモ
5種類のサブウェポン「ガンボール」が特徴のテクモの縦シューティング。
テクモのシューティングとしては、スターフォース以来の久々の作品。
本作はガンボールと呼ばれるアイテムを使用することで様々な特殊攻撃が可能。
ガンボールは自機の後ろにオプションのようにくっつき、使用すると消えて行きます。
しかし、メインショットのパワーアップはありません
このガンボールを使いこなすのが、本作最大の特徴。
それほど難しくはないようで、初心者でも序盤はサクサク進めるそうですが、
さすがに最終面だけは、鬼畜の難易度だったとか。
個人的には全く見たことがない作品でしたが、
フォロワーさんの話によると、西の方ではけっこう置いていたお店も多かったようです。
地域によっては、そこまでマイナーではないのかもしれませんね。
但し、移植自体は非常に少ないです。
ファミコンなどの家庭用ゲーム機には移植されず、
当時移植されたのは、唯一X68000にだけ。
また、最近ではアケアカでも復刻しており、ファンからはこちらも評判が良いようですね。
エクスターミネーション
1987年
タイトー
ちょっと珍しい、ライフ制の縦シューティングゲーム。
敵を倒したときに出るアイテムで、ライフを少しずつ回復することが出来ます。
また、岩を破壊して地下に入ると、パワーアップアイテムなども入手可能。
タイトーらしいシンプルで分かりやすい設定ではありますが、
こちらも家庭用には移植されておらず、続編も出ていません。
初心者は序盤ですぐにゲームオーバーになり、
上手くなるとライフが増えすぎて中々終わらないなど、
バランスはあまりよくない・・・という意見が多いです。
当時の人気はイマイチだったんでしょうね。
本作も私の田舎では全く見たことがありませんでしたが、フォロワーさんの話によると、
タイトー直営のゲーセンでは、けっこう置いていたとの事。
しかし、それ以外のゲーセンではあまり見かけず、
かなり知名度が低いマイナー作品と言えるでしょう。
PS2で同名タイトルのゲームが出ていますが、そちらとは全く関係がないようです。
本作も長らく移植されませんでしたが、現在は
イーグレットツーミニの「アーケードメモリーズVol.3」
で復刻しています。
スカイソルジャー
1988年
開発:アルファ電子
販売:SNK
アルファ電子が開発しSNKから発売された、オーソドックスタイプの縦シューティングゲーム。
メインショットとサブウェポンで戦う内容で、
サブウエポンはステージの最初に選択可能です。
自機は未来風の戦闘機ですが、敵は第二次世界大戦中の古風なデザイン。
未来のスーパーコンピューターがタイムマシンを開発し、人類の歴史を変えようと企てた為、
それを阻止するために、主人公が過去へを送り込まれるという設定。
ちょっとターミネーターっぽいストーリーですね。
キャッチコピーは、
時空を超えろ今、亜空間への加速が始まる。
戦え!!時空戦士。
しかし、シューティングゲームは、設定やストーリーよりも、
やはりゲームの中身が最も重要ですよね。
パッと見は面白そうですが、やはりこれと言った特筆すべきものが無かったのか、
当時の出荷台数も多くはなく、家庭用にも移植されていません。
知っている人も少なそうですね。
アサルト
1988年
ナムコ
2本のレバーと1ボタンで戦車を操作する、全方向任意スクロールのシューティングゲーム。
2本のスティックでキャタピラを操作する内容で、レバーの組み合わせで様々な動きが可能。
特に当時の男子は、ロボットアニメのマシンを操作しているようで好きだったはず。
メカデザインは、ガンダムやタイムボカンシリーズでもお馴染みの、あの大河原邦男氏。
リアルな操作系で面白そうですが、しかし、その操作方法は慣れるまでかなり難しいです。
元々は、ナムコの新基板「SYSTEMⅡ」のデモンストレーション的な作品で、
回転、拡大、縮小機能を、存分に活かした内容となっています。
しかし、操作方法が特殊過ぎて多くのプレイヤーが馴染めず、
数か月後にはイージーモードが選べる「アサルトプラス」が発売されました。
基板のデモンストレーションなので、都内など都会のゲーセンでは置いていたかもしれませんが、
私の田舎では、本作も全く見たことも聞いたこともありませんでした。
アトミックロボキッド
1988年
UPL
忍者くんでお馴染みのUPLが開発した、ロボットの横シューティングゲーム
アイテムを取ることで、4種類の武装にいつでも変更可能。
テクノソフトのサンダーフォース的なシステムと言えば、
シューティング好きなら分かりやすいはず。
強制スクロールではなく任意スクロールで
自機は大きいですが、壁などに当たってもミスにはなりません。
本作はアーケードゲームにしては珍しくパスワードの再開も可能。
ゲームオーバー時に表示されるコードを入力することで、
そこからまた再スタートが可能です。
後にPCエンジンやメガドライブ、X68000にも移植。
私は全く知りませんでしたが、意外と知名度は高いのかも。
現在はアケアカでも復刻しています。
天聖龍
1989年
開発:日本マイコン開発(NMK)
販売:ジャレコ
ドラゴンが主人公の個性的な横シューティングゲーム。
8方向レバーとレバー1ボタンというシンプルな操作方法です。
母龍を助けるために、子供の龍が戦うという内容。
自機は長いですが、当たり判定は頭のみで胴体は無敵。
胴体を上手く使って敵弾もガード可能。
同時期に発売された、アイレムのドラゴンブリードにもよく似ていますね。
但し、NMKという事もあり難易度は高め。
本作も後にPCエンジンに移植され、現在はアケアカでも復刻しています。