今回は、
ハドソン全国キャラバン公式ソフト(85~92)
について紹介していきます。
夏の大イベントと言えば、ハドソンの全国キャラバン!
を思い出す方も多いでしょう。
高橋名人の大ブレイクもあり、当時チビッ子たちの間で大人気でした。
私は田舎に住んでいたのでイベントに参加したことはありませんでしたが、当時は参加できる子が羨ましかったですね~。
このイベントがきっかけで、あの高橋名人VS毛利名人などの映画も生まれました。
個人的には、ハドソンの全国キャラバンと言えばファミコンの頃しか知りませんが、
その後もPCエンジンやスーファミ、セガサターンと続き、97年の第13回まで行われていたそうです。
今回はハドソン全国キャラバン公式ソフト(85~92)について紹介していきますので、興味のある方は是非見ていってください。
ハドソン全国キャラバン認定ソフト(85~92)
スターフォース
1985/6/25
ファミコン 4900円
ハドソン全国キャラバン記念すべき第1回の認定ソフトは、ファミコン初期の大ヒット作スターフォース。
元はテーカンのアーケードゲームですが、ファミコン世代の小学生にも遊びやすいようにアレンジして移植されています。
その為、当時のアーケードファンからは色々言われることもありますが、アーケード版を知らないファミコンキッズには大人気。
シンプルで爽快感抜群の内容は、子供でも遊びやすかったですね。
個人的には、ファミコンのシューティングの中でもトップクラスに好きな作品。
また、高橋名人が一躍大スターになったのも本作から。
16連射でスイカを割る名人に、Σ(゚Д゚)スゲェ!!っと驚いたものです。
以前しくじり先生に登場した高橋名人、実はゲームが苦手だったと聞いたときは衝撃でした。
きっと会社のお偉いさんから言われて、無理矢理やらされていたのでしょう。
理由はどうであれ、我々ファミコン世代にとっては今でも憧れの人です。
ハドソンの全国キャラバンといえば、本作を思い浮かべる方も多いはず。
スターソルジャー
1986/6/13
ファミコン 4900円
全国キャラバン第2回のソフトは、こちらも大ヒットしたファミコンのシューティングゲーム。
私も大好きなゲームで、当時はよく遊んだものです。
この第2回は規模も大きく、40都道府県、65会場で行われました。
きっと当時参加した方も多かったでしょう。
しかし、全国キャラバンのピークはここまでで、ここから年々下がってくることに。
本作も高橋名人は発売前から必死にゲームの特訓をしていたそうです。
我々からしたら「仕事中にゲームができるなんて羨ましい!」と思うでしょうが、ゲームが苦手な高橋名人にとっては、きつかったでしょうね^^;
ヘクター’87
1987/7/16
ファミコン 5000円
第3回は、こちらもキャラバン用に作られたファミコン用シューティングゲーム。
こちらも、2分と5分のスコアアタックモードが付いています。
また、今回はジョイカードの使用もOKだったとか。
きっとソフトだけでなく、ジョイカードも爆売れしたでしょうね。
縦スクロール、横スクロールを交互に繰り返す内容で、ライフ制というのも当時のシューティングでは珍しい設定。
しかし、ヘクター87自体が微妙だったのか、前回ほどは盛り上がらなかったそうです。
好みは分かれるところでしょうが、個人的にはヘクター87はちょっとイマイチでした。
87年に発売されたPCエンジンにスタッフをごっそり持っていかれたのか、この頃のハドソンのファミコンソフトの劣化っぷりが酷かったですね~。
パワーリーグ
1988/6/24
PCエンジン 4900円
第4回のキャラバン認定ソフトは、まさかの野球ゲーム。
前作のヘクター87が不評だったのか、はたまたシューティングゲームに飽きてきたのか、
真意は分かりませんが、第4回は我々の想像の斜め上を行く野球ゲームで競う事に。
分かりやすいように、せめてアクションゲームにすれば良かったのに・・・と思いますよね^^;
パワーリーグは、PCエンジン初期に発売されたリアル系の野球ゲーム。
演出も面白く野球ゲームとしては十分楽しいのですが、これで競うのは中々シンドイですよね。
そもそも、判定が難しいのでは?と思ってしまいます^^;
Xのフォロワーさんに当時実際に参加された方がおり、その方の話によると、
予選は3回まで点が入らなければ、ヒット数で勝負が決まっていたそうです。
何か微妙なルールですよね^^;
高橋名人の話によると、パワーリーグの時はイベントの管理などが本当に大変だったらしいです。
また、当時はまだPCエンジンを持っている子も少なく、イベント自体あまり盛り上がらなかったとか。
いずれにせよ時間もかかり、高橋名人の言う通り想像するだけで色々大変そうですね。
ガンヘッド
1989/7/7
PCエンジン 5800円
第5回認定ソフトは、PCエンジンで発売されたシューティングゲーム「ガンヘッド」。
前回のパワーリーグで懲りたのか、今回からまた原点に戻りシューティングゲームとなっています。
全国キャラバンと言うと、やはりシューティングゲームのイメージが強いですよね。
ガンヘッド自体よく出来たシューティングゲームで、個人的にも好きな作品ですが、
しかし、この頃はまだまだ家庭用ゲーム機と言えばファミコンが主流の時代。
大人やお金持ちの子以外は、PCエンジンを持っている子も少なく、やはり盛り上がりもイマイチだったそうです。
実際前回から参加人数も大幅に減少し、規模も縮小しています。
ハドソンとしてはPCエンジンに力を入れている時期ですから、PCエンジンのソフトでやりたいのは分かりますが、
参加者としては無難なファミコンソフトで競いたかったでしょうね。
ちなみに本作はPCエンジンミニでも復刻しています。
スーパースターソルジャー
1990/7/6
PCエンジン 6500円
第6回のキャラバン認定ソフトは、ファミコンで大ヒットしたスターソルジャーの続編。
スターソルジャーの頃の大盛況をもう一度!というハドソンの強い思いが伝わってきます。
本作も予選2分、決勝5分のスコアアタックで競います。
今回から日本国内だけでなく香港や台湾など海外でも開催し、参加人数は最大の11万人。
だいぶPCエンジンのシェアも広まってきたようで、かつての活気を取り戻してきたようです。
シューティングゲームとしても面白く、オーソドックスで分かりやすいシステムなので、初めてでも説明書を見ずに遊べます。
やっぱこの手の大会は、分かりやすいのが一番ですよね。
こちらも、現在はPCエンジンミニでも復刻しています。
ファイナルソルジャー
1991/7/5
PCエンジン 6500円
第7回の認定ソフトも、ソルジャーシリーズの続編。
この辺りになると、キャラバンのソフトはソルジャーシリーズといった印象。
本作も比較的オーソドックスなシューティングで、初めてでも分かりやすいです。
但し、他と比べてあまり復刻はされておらず、知名度はそこまで高くはないかもしれませんね。
また、この時期は既にスーファミが発売されているので、スーファミに夢中だった子も多かったはず。
ちなみに、スーファミの91年発売ソフトと言えば、FFⅣやゼルダの伝説神々のトライフォースなど名作揃い。
前回同様海外でも開催しましたが、参加人数は減りました。
ソルジャーブレイド
1992/7/10
PCエンジン 6500円
第8回となるキャラバン認定ソフトで、実質的には我々が想像するキャラバン認定ソフト最後の作品といってもよいでしょう。
本作も2分と5分のスコアアタックが用意されています。
演出面なども強化され爽快感などもアップし、シューティングゲームとしても普通に面白いのですが、
やはりライバルだったスーファミ大ヒットの影響か、参加人数も低下。
残念ながら、この頃にもなると全国キャラバンの話もほとんど聞かなくなりました。
スーファミソフトで開催していれば、もう少し注目されたのでしょうが。
ハドソンの全国キャラバン自体はこの後も続きますが、93年からはハドソンスーパーキャラバンに名前を変更。
95年にはゲーム大会のイベントも終了。
我々が想像する全国キャラバンは、実質92年で終わっていたのかもしれませんね。