オッサンゲーマーには馴染み深いゲームメーカー
東亜プラン
の懐かしいアーケードゲームについて紹介していきます。
東亜プランのアーケードゲームが好きだった方は、是非見ていってください。
東亜プランとは
80年代から90年代にゲームセンターに通っていた人にとっては、わりと馴染み深い東亜プラン。
硬派なシューティングゲームが多かった印象で、個人的にもよく遊びました。
wikiによると、元々はゲームメーカーのオルカに在籍していたスタッフが立ち上げたことが始まりとか。
オルカの倒産後にクラックスを設立、そのクラックスも経営難に陥り、一部のスタッフが代理店の東亜企画に移籍。
その後、東亜企画でゲームソフト部門を作ったのが東亜プランの始まりとの事。
まぁ、wikiによる情報は間違っていることもあるので、これが本当かどうかは分かりませんが。。。
当時はマンションの一室でゲームを開発し、タイトーなどを中心にゲームの下請けをしていたそうです。
その後、究極タイガーや飛翔鮫、TATSUJINなどの硬派で高難易度なシューティングゲームが大ヒット。
しかし、その勢いは長くは続かず・・・・。
ご存じ、90年代初期にはストⅡの影響で空前の格ゲーブームが到来します。
シューティングゲームの人気が下火となり、東亜プランは1994年で倒産。
現在は、株式会社TATSUJINが知的財産権を引き継いでいるそうです。
最近は東亜プランの人気作も色々復刻していますが、できれば達人王なども復刻してもらいたいですね。
東亜プランのアーケードゲーム特集その1
パフォーマン
1985年
販売:データイースト
ウルトラセブンのようなキャラが、アイスラッガーのようなものを飛ばしながら戦うアクションゲーム。
東亜プランが開発し、データイーストから発売。
手元の書籍によると、本作が東亜プランのデビュー作とありますが、
一説によると、その前に麻雀のゲームを作っていたという話もあります。
真意は分かりませんが、分かる方は是非ご一報お願い致します。
本作は4方向レバーと2ボタンで操作する内容で、自機は地中に潜ることが可能。
アイスラッガーのようなブーメランで敵を倒していき、
メカストーンに当てて爆発されると、まとめて敵を倒す事ができます。
全ての敵を倒すと、次のステージへ進みます。
個人的には、ゲーセンで実物を見たことはありませんし、
レトロゲームの書籍でも、全く見たことも聞いたこともありませんでした。
今回調べて初めて知った超マイナーな作品。
都内など都会ではあったのかもしれませんが、私の田舎では見たことも聞いたこともありませんでした。
悪くはなさそうですが、ちょっと難しそうですね。
タイガーヘリ
1985年
販売:タイトー
東亜プランと言えば、硬派なシューティングゲームをイメージする方も多いはず。
そんな東亜プランの最初のシューティングゲームが本作。
前年に発売された、ジャイロダインのクラックスからも東亜プランにスタッフが移籍していることもあり、
どことなく雰囲気も似ていますね。
本作は、ショットとボンバーというオーソドックスなシステムで、
ボンバーは、敵弾が自機をかすめても爆発してしまうのが今となっては珍しい設定。
当時から有名な作品でしたが、それと同時に難易度が超高いことでも有名。
自機は遅く当たり判定も大きいことから、超難しいゲームと記憶に残っている方も多いはず。
後にファミコンにも移植され、最近ではswitchやPS4などでも「究極タイガーヘリ」として復刻しています。
ゲットスター
1986年
販売:タイトー
東亜プラン3作目となる、横スクロールのアクションゲーム。
本作の前に雀荘という脱衣麻雀のゲームを開発したという話もありますが、真意は不明。
こちらはオーソドックスな横スクロールアクションゲームで、
ロボットを操作し、パンチとキック、光線銃などで敵を倒していきます。
その見た目や設定から、当時はロボット版のスパルタンXと言われていたとか。
個人的には、そこまでメジャーなタイトルではないのでは?
っと思ていましたが、実は本作のファンは多く、
ゲーム音楽でお馴染みの、あの古代祐三氏も本作の大ファンとか。
特にゲーム開発やクリエイターなどからの評価が高く、本作でゲーム作りの基本を学んだという声も。
これまで家庭用ゲーム機への移植はありませんでしたが、
2021年に、「究極タイガーヘリCS+ゲットスターDLC」でようやく復刻しました。
スラップファイト
1986年
販売:タイトー
東亜プラン開発としては2作目となる縦シューティングゲーム。
本作はグラディウスのように、アイテムを集め任意にパワーアップをしていきます。
スピードアップやミサイル、バリアなどもグラディウスに似ていますね。
こちらも今遊んでも非常に面白く、つい長時間遊んでしまいます。
本作は、東亜プランのシューティングゲームとしては難易度が低い方とされていますが、
シューティング下手の私にとっては、それでも難しい方。
しかし、タイガーヘリなどと比べると、まだ1コインでも長く遊べる方でした。
雑魚敵の弾も多く、一見難しくも感じますが、
実はある程度近づくと、敵は弾を撃ってこなくなるそうです。
この仕様を利用することで、1周クリアも可能。
これを知っているかどうかでも、難易度は大きく変わってきます。
後にメガドライブに移植され、最近ではイーグレット2ミニでも復刻しています。
麻雀シスターズ
1986年
販売:タイトー
東亜プラン開発、タイトーから販売された脱衣麻雀ゲーム。
硬派なシューティングゲームの東亜プランですが、実は脱衣麻雀も作っていたと知らない人も多そうですね。
まぁ、ある意味では男らしいゲームではありますがw
私もゲーセンで実物を見たことはなく、書籍で初めて知りました。
本作は、さゆり、ゆかり、めぐみ、3人の美女を麻雀で脱がしていく内容。
流局になっても聴牌していると、ラストチャンスとして海底ゲームや野球拳があります。
海底ゲームは、当たり牌を当てると海底自摸に、
野球拳は、ジャンケンで勝つと服を1枚脱がすことが出来ます。
設定が緩そうにも感じますが、一度脱がしても相手に上がられるとまた服を着るのが辛いとこ。
当時はこの女の子たちも人気があったそうですが、さすがに今見ると時代を感じるグラフィックですね。
飛翔鮫
1987年
販売:タイトー
東亜プラン初期の大ヒットシューティングとしても有名な作品。
同時期には、ダライアス、アウトランなど数々の名作ゲームが登場しましたが、
当時ゲーセンのインカムとゲーメストの読者投票で、共に1位を獲得したのが本作。
東亜プランのシューティングゲームが一気に華が開いたのが本作!
とも言われています。
ショットとボムという、シンプルで分かりやすい設定がライト層にも受け入れられ、
また、マニアにとっても、ハイスコアなどやり応えのある内容。
この両方から支持を集め大人気となりました。
東亜プランと言えば硬派なシューティングゲーム!
というイメージが出来始めたのも、本作くらいからでしょうか。
こちらも現在は、switchやPS4などで「飛翔鮫 鮫!鮫!鮫!」として復刻しています。
ワードナの森
1987年
販売:タイトー
さらわれた恋人を救うために戦う、サイドビューのアクションゲーム。
ショップでお買い物したりなど、様々なアイテムでパワーアップしていきます。
システム的には、モンスターワールドにも似た感じですね。
後にファミコンディスクシステムでも移植され、メガドライブではワードナの森スペシャルとして移植。
最近では、イーグレットⅡミニの「アーケードメモリーズVol.2」にも収録されています。
究極タイガー
1987年
販売:タイトー
タイガーヘリの続編となる縦シューティングゲーム。
大ヒットした飛翔鮫のゲーム性を受け継いでおり、こちらも当時から大人気。
数種類のショットとボムという、東亜プランシューティングの基礎が本作で固まった印象です。
当時は、まだゲームセンターの主役といえばシューティングゲームだった時代。
本作もマニアからライト層まで幅広く支持され、ゲームセンターでも長期間稼働していました。
前作のタイガーヘリと比べると難易度もマイルドになり、だいぶ遊びやすくなった、という意見も多いですが、
個人的には本作も十分難しく、1面すらクリアできませんでした^^;
こちらもタイガーヘリ同様、「究極タイガーヘリ」として復刻しています。
ダッシュ野郎
1988年
販売:タイトー
トップビューのシンプルなバイクレースゲーム。
アイレム往年の名作ジッピーレースを彷彿とさせる内容で、
ライバル車や障害物を避けながら規定順位以内でゴールすると、次のステージへと進みます。
燃料切れや、ゴールできたとしても規定の順位以外ではゲームオーバー。
レース中は究極タイガーのバトルタイガーが、様々な便利アイテムを落としてくれます。
面白そうにも見えるのですが、当時の人気はそこまで高くはなかったようです。
難易度が非常に高かった!という話も聞いたことがあります。
後にファミコンにも移植され、メガドライブにも移植予定でした。
しかし、残念ながらメガドライブ版は発売中止。
今となっては本作を知っている人は少なそうですね。
TATSUJIN
1988年
販売:タイトー
東亜プランの名作シューティングといえば、本作を真っ先に思い出す方も多いはず。
それくらい当時から非常に評価の高かった人気作品。
達人という挑戦的なタイトルは、
クリアできるものならやってみろ!٩( 💢•̀ з•́)و
という開発の煽りの声も聞こえてくるようです。
タイトル通り非常に難易度は高く、また1ステージも長いです。
1面もクリアできずに、中ボスで終わる人も多かったでしょう。
しかし、何度も遊びたくなる中毒性がありました。
本作には様々な革新的なシステムが搭載されています。
ボス戦後もステージクリア画面には移行せず、そのままスタートしたり、
また、これまでのボムは、敵をまとめて殲滅するときに使用していましたが、
本作から、ピンチの時に使用する緊急回避用として使用するようになりました。
この辺りから、ボムは緊急回避用になった記憶があります。
究極タイガーとTATSUJINで東亜プランシューティングは完成した!
っと書籍でも大絶賛。
その人気の高さから、後にメガドライブやPCエンジンなどにも移植され、
最近では、イーグレットⅡミニやアストロシティミニVなどでも復刻しています。
個人的には、本作よりも後に発売される「達人王」の方が大好きでしたが、
達人王に関しては、また次回紹介したいと思います。