【ファミコンソフト】ヘクトゲーム特集

今回は、ファミコンで発売された

ヘクト(HECT)

のゲームについて紹介していきます。

ファミコンでヘクトのゲームと聞いて、すぐに何のゲームが思い浮かぶ方は

かなりマニアックな人でしょうねw

子供向けだったファミコンですが、ヘクトは主に大人向けのゲームがメイン。

と言っても、大人でも

これ何が面白いんだ(。´・ω・)?

と言うゲームも多く、迷走感がありました。

恐らく、ヘクトのゲームが好きだった!

という方は、かなり少ないでしょう。

ゲーム開発メーカー「ヘクト」とは

ヘクトとは、かつてあった日本のゲームメーカーです。

wikiによると、元々はジャレコのヒット作、

燃えるプロ野球を開発した関雅行氏が、独立して立ち上げた会社との事。

前述したとおり、大人向けのゲームが多く、囲碁、麻雀、競馬、野球などが多かったです。

また、他にはない個性的なシミュレーションも多く、

大人向けのジャンルのせいか、ソフトの値段もちょっと高い印象。

主にファミコンやスーパーファミコンで、色々ソフトを開発しましたが

中々ヒット作には恵まれず、

残念ながら、2002年には倒産しています。

当時の家庭用ゲーム機のメインターゲットは子供で、

大人はゲームなんてやりませんからね~。

ファミコンではなくPCで発売していたら、もう少し需要はあったかもしれませんが・・・・。

残念ながら、ヘクトのゲームでハマった!と言う人はかなり少ないでしょう。

ファミコンソフト ヘクトゲーム特集

 

将軍

1988/5/27

5800円

ジェームズ・クラベルの時代小説『将軍 SHOGUN』を題材としたシミュレーションRPG。

2024年に様々な賞を受賞したことでも話題だった、真田広之氏主演ドラマの将軍でしたが、

まさかファミコン版が発売されていたとは、最近まで全く知りませんでした。

と言っても、原作と共通しているのは一部の登場人物の名前くらいで、

ストーリー的には全くの別物。

元々は海外PC用ゲームとして発売され、後に日本でもMSXやファミコンへ移植。

タイトルどおり、将軍になるのが目的で、

40人もいる人物の中から主人公を選び、勝負や買収、説得で仲間を集め、

3つの城から巻物を集めるとクリア。

三船敏郎氏が吉井虎長を演じ、北米などでは当時大ヒットしたそうです、

後に真田広之氏主演でリメイク。

2024年に数々の賞を受賞したことにより、国内でも超有名なドラマとなりましたが、

当時の日本でドラマを知っている人は少なかったでしょうね。

アメリカ大統領選挙

1988/10/28

9800円

アメリカの大統領選挙を題材とした、非常に珍しいシミュレーションゲーム。

政党の予備選挙、全国党大会などを勝ち抜き大統領を目指す内容。

スタッフを選び世論調査をして、政策などを有権者にうったえていく、

かなりリアルな設定ですが、

これ何が面白いの(。´・ω・)?

っと当時の子供はもちろん、大人でも思ったでしょう。

それでこの値段ですから、当時一体どれくらい売れたのか疑問です。

政策や環境・差別問題、外交などもかなりリアルで、

本作を進めるには、ある程度の知識も必要でしょう。

アメリカ大統領は、日本国内の経済などにも大きな影響を与えるため、

最近では日本でも大統領選に興味を持つ人は多いでしょうが、

当時、このゲームタイトルに惹かれるのは、大人でも少なかったはず。

まして、子供が興味をひかれることは皆無でしょうね。

株式道場 実践編

1989/5/2

9800円

ゲームを通じて株式投資が学べるソフト。

オーソドックスなシステムで、ゲームと言うよりは株式シミュレーション。

規定日数内に、手持ちのお金を増やすシンプルな内容。

株取引を繰り返し、目標金額に達するとステージクリア。

チャートやデータを分析する力は付くのかも・・・・知らんけど。

ソフトの価格も高額ですが、これで本当に儲けることができれば安いものでしょう。

あくまで儲けることが出来ればの話ですが。

一部の投資家や金融関係のお仕事についている方は興味を示したかもしれませんね、知らんけど。

囲碁指南

1989/7/14

5800円

囲碁の観戦や棋力判定などを行う、囲碁シミュレーションゲーム。

自分でプレイするのではなく、あくまで見るだけ。

古典、現代、置碁から棋譜を選択し、対局を観戦します。

棋力判定は初級、中級、上級まであります。

初心者モードやルール解説などはなく、ある程度囲碁の知識がある人向け。

一般の人からすると、人が打っているのを見るだけで何が楽しいんだ・・・

っと思いそうですが、好きな人は見るだけでも楽しいのでしょう。

それなりに定評があったのか、この後も91~94年版シリーズが続きます。

囲碁対局などを見たい方、棋譜を覚えたい方など、

古典や現代の棋譜が知りたい方には良いのかも。

一時期、週刊少年ジャンプでヒカルの碁が流行った時、

囲碁を覚えようと思って挑戦しましたが、難しすぎてすぐ断念しました。

囲碁は分かりませんので、本作が良いのか悪いのか判断に困りますね。

エモやんの10倍プロ野球

1989/12/19

9700円

元プロ野球選手で、引退後は野球解説などでも人気だった江本孟紀氏監修の野球ゲーム。

タイトルは、江本孟紀氏の著書「プロ野球を10倍楽しく見る方法」から来ています。

リアルさを追求した野球ゲームで、投手なら投げる前に球種を決め、

打者は投球コースを予測し、タイミングを決めてバットを振ります。

その為、ファミスタのように何となく適当に投げて、適当に打って

というわけにはいかないシビアな内容。

後にこのシステムを取り入れた野球ゲームも発売され、

先進性のあった野球ゲームでしたが、当時のファミコンでは容量の関係上、

CPUがそこまで賢くはなく、パターンを掴めば簡単に勝てるゲームだったそうです。

残念ながら、当時の人気はイマイチだったようですね。

また、一人プレイ専用というのも厳しいとこ。

これで二人対戦が出来たら、また評価は変っていたかもしれません。

野球好きの方は面白いのかもしれませんが、野球ゲームとしては一般人には厳しい設定。

本作はセ・リーグのみで、後にパ・リーグ編も発売される予定でしたが、

残念ながら、途中で開発中止となりました。

キャデラック

1990/2/2

4900円

87年にジャレコが発売したアーケードゲーム「ガンディーラー」のファミコン移植作。

テクモと共同で販売されたそうで、開発も元々はヘクト。

ポーカーとパズルを融合させたようなシステムです。

落ち物パズルゲームのような内容で、5×5のマスにトランプを並べ

縦横にポーカーのような役を作ってカードを消していきます。

53枚のカードを全て消すとステージクリア。

簡単そうに見えて、これが結構難しいです。

適当に並べていては、全部消すことは出来ず難易度も高いです。

ヘクトにしては珍しく、それなりに遊べるゲームでした。

山村美紗サスペンス 京都財テク殺人事件

1990/11/2

8500円

人気作家、山村美紗氏がシナリオを担当した推理アドベンチャーゲーム。

開発はドラクエやFFなど、様々な有名ゲーム開発にも携わってきたトーセ。

山村美紗サスペンスシリーズは、これまではタイトーから発売されていましたが、

本作だけはヘクトから発売。

待ち合わせをしていた友人の死から、事件はスタートします。

システム的にはファミコンらしいオーソドックスなアドベンチャーゲームですが、

さすがに脚本の評価は高く、詰まることなく物語もサクサク進めます。

演出やBGMの評価も高く、ファミコンのミステリーゲームとしても良作。

ヘクトのファミコン作品で、最も評価が高いゲームかも知れませんね。

ゴルフグランドスラム

1991/1/31

9700円

グリップや足の位置など、非常に細かく設定できるゴルフのシミュレーションゲーム。

アメリカの名門コース「オーガスタ」で、ゴルフの理論を実践する事が出来ます。

あの中嶋常幸選手が苦戦した「魔の13ホール」も忠実に再現・・・らしいです。

私はゴルフは全く分からないのですが、ゴルフ好きにはたまらないのでしょう。

クラブの選択からグリップ、ショットまでこだわりを感じます。

ゴルフ好きには良いのかも。

麻雀倶楽部永田町・総裁戦

1991/4/25

9700円

麻雀で総理大臣を目指す4人打ち麻雀ゲーム。

実在の政治家に似たキャラから選び、麻雀で勝負していきます。

総裁選と勝ち抜き戦の2つのモードがあります。

総裁選は雀荘ではなく、料亭の部屋を選択するのも面白い設定。

たしかに政治家といえば、料亭のイメージがありますよね。

また、合成音で声を収録されているのも大きな特徴。

麻雀のゲームとして、普通に楽しめます。

囲碁指南’91

1991/7/5

6800円

囲碁指南の91年バージョン。

前作とは異なる110の棋譜を収録。

基本的には前作と同じですが、今作では新たに近代の棋譜が追加されています。

しかし、代わりに判定の初級は削除。

より玄人向けとなった印象ですね。

本作はこの後も、94年までシリーズが続き、

過去の棋士の棋譜などもどんどん増えていきます。

当時は一定の需要があったみたいですね。

グレートディール

1991/10/25

6800円

トランプを使った落ち物パズルゲームで、キャデラックの続編的な作品。

キャデラックは、役が縦横のみでしたが、

本作は斜めでも役が成立するようになっています。

また、落ちてくるカードを変えることも可能。

今作では52枚全て消さなくても、条件を達成できればクリア。

キャデラックから比べるとだいぶ遊びやすくなっています。

ビジネスウォーズ 最強企業戦略M&A

1992/1/24

9700円

航空機業界の企業買収を描いたアドベンチャーゲーム。

プレイヤーは全米3位の航空機メーカーCEOとなり、業界トップを目指します。

交渉などを行い企業を成長させていく内容で、

ビジネスや株取引などに使われる用語も多く登場します。

また、オッサン向けのせいか、字も大きくて読みやすいです。

誰がやるんだ・・・とも思いましたが、そこまで評価は悪くはないようですね。

内容はともかく、ファミコン後期作品だけあり出荷本数も少なく、

中古も高値で取引されています。

将棋名鑑’92

1992/1/30

6800円

日本将棋連盟が監修した将棋シミュレーションゲーム。

タイトル通り、囲碁名鑑の将棋版。

本作も将棋を自分で差すゲームではなく、あくまで見るだけ。

今作では90年度のタイトル戦や女流戦、順位戦などを見ることが出来ます。

その他にも、古典譜や駒落戦などもあります。

観戦と解説の2つモードがあり、解説モードは、次にどこに差すかの質問と解説が
あります。

同じ年の11月には93年度版も発売されこちらも一部からは支持が高そうですね。

好みは分かれるでしょうが、将棋好きにとっては今でも貴重なソフトでしょう。

プロジェクトQ キューティープロジェクト&バトル10000

1992/5/29

6800円

様々なジャンルの問題が収録されたクイズゲーム。

政治やスポーツ、文学など、1万問以上の問題が収録されています。

本作にはキューティープロジェクトと、バトル10000の2つのモードがあります。

キューティプロジェクトは、クイズが得意なアイドル「クイドル」を目指すストーリーモード。

バトル10000は、パーティタップで2~6人で対戦できる早押しクイズ。

バトル10000は、ルールを設定して対戦も可能。

クイズ好きや複数人で遊ぶと盛り上がりそうですね。

しかし、ファミコン後期作品で、しかもヘクトのゲームなので

当時遊んだことがある人は少ないでしょう。

ムーンクリスタル

1992/8/28

7800円

ヘクトにしては珍しい、オーソドックスなアクションゲーム。

ムーンクリスタルを狙ってくる伯爵と戦う内容で、

アイテムなどでパワーアップして進んでいきます。

さすがファミコン後期作品だけに、グラフィックも綺麗で字も大きくて見やすいです。

動きも滑らかで、豊富なステージ、多彩なギミックなども面白いですね。

ファミコン後期の隠れた良作とも言われています。

ちょっと癖のある操作は、どことなくプリンスオブペルシャにも似た印象。

しかし、ファミコン後期作品だけに知名度はかなり低いでしょう。

出荷本数もかなり少なかったようで、今となっては中古価格も高額な希少なソフト。