知られざるファミコン後期RPG|埋もれた名作と異色タイトルを厳選

ファミコン

ファミコンの後期になると、ハード性能の限界に挑むような意欲作が数多く登場しました。

特にRPGジャンルでは、大作の陰に隠れながらも、独自の世界観や練られたシステムで高い完成度を持つタイトルがいくつも存在します。

しかし、当時は販売本数や知名度の差から注目されず、現在では“埋もれた名作”となってしまったゲームも少なくありません。

また、1990年11月21日には次世代機のスーパーファミコンが発売され、

それ以降のファミコンソフトは、年々売り上げも落ち出荷本数も減って行きました。

メディアでの広告も減り、そもそも存在自体全く知らなかった・・・という作品も多いはず。

この記事では、そんなファミコン後期に生まれた「隠れた名作RPG」を厳選して紹介します。

ビジュアルこそシンプルながら、遊んでみると驚くほど奥深いタイトルばかり。

今あらためて触れると、新鮮な発見や当時のメーカーの工夫が感じられるはずです。

レトロゲーム好きはもちろん、初めてプレイする人にもおすすめしたい魅力的な作品を見ていきましょう。

ファミコン後期に発売された隠れた名作・良作RPG10選

 

忍者らホイ!

1990/8/8

アスキー

桃太郎伝説シリーズでお馴染みの、さくまあきら氏、土居孝幸氏の和風RPG。

風一族の少年忍者となって、ドクロ将軍を倒しに行く分かりやすい内容です。

パロディやギャグも多く、まさに小学生が好きそうなネタが満載。

術を使えば使うほど強くなるというのも、FF2の熟練度みたいで面白いですね。

見た目や雰囲気も桃太郎伝説によく似ているので、桃太郎伝説が好きな方には特にオススメ。

昔ながらの高いエンカウント率を除けば、今でも十分楽しめるでしょう。

ビックリマンワールド 激闘聖戦士

1990/7/27

ハドソン

男子の間で大ブームだった、ビックリマンシールを題材としたRPG。

80年代後半にチビッ子たちの間で大ブームだったビックリマンシール。

必死に集めていた人も多かったでしょう。

後にアニメや漫画などメディアミックスもされています。

ビックリマンワールドと言えばPCエンジン版が有名で、

ファミコン後期にRPGが出ていたと知らない人も多いでしょう。

本作はアニメの主役、ヤマト王子が主人公で、

スーパーゼウスから次界を探すように言われるところから始まります。

概ねアニメや原作を踏襲する話で、シールの人気キャラ達も多数登場します。

システム的には、ターン性のオーソドックスなRPG。

ビックリマンのRPGならチビッ子たちが喰いつくのでは?

っと思いますが、90年代に入るとビックリマンブームは、もうとっくに終わっていました。

ビックリマンシールを集めていた子も、この頃ともなると中学生になっているので、

今更シールを集めている人は、ほとんどいなかったでしょうね。

これであと数年早く発売されていたら、大人気だったかもしれませんが。

ムサシの冒険

1990/12/22

シグマ商事

剣豪、宮本武蔵の二代目が主人公の和風RPG。

ギャルたちにモテる為に、蘇った佐々木小次郎と妖魔軍団と戦っていきます。

オーソドックスなシステムのRPGなので、初見でも分かりやすいでしょう。

昔ながらの高いエンカウント率で、今のRPGと比べると中々大変ですが、

ファミコン後期作品らしく、綺麗にまとまっています。

シグマ商事と言えば後にスーファミで発売される問題作、摩訶摩訶を思い出しますが、

本作は比較的、誰でも無難に楽しめる良作RPGでした。

ダークロード

1991/2/8

キャラクターを作成し、王や住人達の依頼をこなしていく、データイーストのRPG。

様々なクエストをこなしていき、最終的に闇の神の復活を阻止するという流れ。

キャラの育成、シナリオクリアなど、どことなくソーサリアンに似た雰囲気があります。

戦闘はタクティカルRPG風のターン制で、キャラを敵の位置に移動させて攻撃していきます。

キャラクターは組合で様々な職業に付くことができ、長くその職業に就いていると固有のスキルを覚えていきます。

データーイーストらしい硬派なシステムで、好きな人はハマる内容。

後期作品で知名度は低いですが、一部では評価の高い作品。

カオスワールド

1991/10/25

ナツメ

ファミコン後期に発売された、わりとオーソドックスなシステムのRPG。

7つ職業から選択し、男女どちらかを選んで冒険が始まります。

様々な職業の仲間を加え、ギルドのクエストをこなしていきます。

戦闘はオートだったりなど、ファミコン後期らしくだいぶ遊びやすいシステム。

また、音楽の評価も高いです。

知名度は低いですが、こちらも知る人ぞ知る良作品。

JRPGの王道設定が好きな方にはオススメの一品。

モンスターメーカー 7つの秘宝

1991/12/20

ソフエル

ファンタジーTRPGをモチーフとしたカードゲームRPGの第二弾。

元はカードゲームで、90年にゲームボーイ版モンスターメーカーが発売。

ゲームボーイ版は賛否ある内容でしたが、本作はだいぶ遊びやすくなっています。

ダンジョンなども、一面に敷かれたカードをめくって行く個性的なシステム。

また、戦闘ではなく、クエスト達成によってレベルが上がって行きます。

全編通してカード風のデザインが特徴で、古典RPG的な雰囲気も。

好みは分かれそうですが、こちらも好きな人はハマる作品でした。

麻雀対戦

1992/5/20

日本物産

麻雀で敵と戦っていく、ニチブツらしい個性的なRPG。

ニチブツと言えば脱衣麻雀でお馴染みですが、さすがにファミコンなのでエロ要素は無し。

普通に麻雀で対戦する実戦麻雀モードもありますが、メインはRPG。

悪しき雀力を用いて宇宙を支配する雀士軍団、ジャンカーと戦っていく内容です。

主人公は、ジャンカーから銀河を守る警備隊的な立ち位置。

RPGの戦闘が麻雀と聞くと大変そうですが、意外とテンポよくサクサク進みます。

また、麻雀初心者にも配慮した内容で、実戦麻雀モードで練習も可能。

ストーリーに関しては色々ツッコミどころが多いですが、麻雀好きには面白い設定です。

しかし、麻雀に興味がない人には微妙でしょうね。

ナムコプリズムゾーン ドリームマスター

1992/9/22

ナムコ

剣と魔法のファンタジー世界で、悪夢を操るブラックマスターを倒す個性的なRPG。

ブラックドリームへと引き込まれたお姫様を救出する為に、

プレイヤーは若きドリームマスターとして夢の世界へ救出へと向かいます。

後期作品だけにグラフィックも良く、女の子も普通に可愛いです(*’ω’*)

ダンジョンも探索するごとに地形が明らかになっていくシステムで、

戦闘は、通常、牽制、突撃を使い分け、相手の弱点を狙います。

ファミコン後期作品だけにグラフィックも良く、特に登場する女性陣は皆可愛いです。

本作も知る人ぞ知る良作品ですが、92年と言えば

スーファミでは、ロマンシングサガやドラクエⅤ、真女神転生などが発売された年。

さすがにこの年で、ファミコンのRPGに注目している人は少ないでしょう。

これがスーファミ発売前に発売されていたら、もっと注目されていたかもしれませんね。

ダブルムーン伝説

1992/10/30

メサイヤ

当時、某ゲーム雑誌で行われていた、読者参加型ゲームを基としたRPG。

魔神にさらわれた、双子の妹を探すという内容。

タイトルは、この世界には二つの月が世界の為。

主人公の職業は、戦士、聖戦士、魔法戦士から選択可能です。

戦闘システムは、通常攻撃の戦うの他にも相手の部位を攻撃する「ねらう」があります。

この「ねらう」がかなり重要で、これで相手の手を攻撃して攻撃力を下げ、

足を狙って動きを遅くし、頭を狙って混乱させるなどで有利に戦っていくシステム。

これを上手く活用しなければ、雑魚戦でも厳しいです。

その為、普通のRPGの様に戦う一辺倒では、最初の戦闘でゲームオーバーになることも。

最初はちょっとクセがありますが、慣れてくるとこれはこれで面白いシステム。

戦闘は特殊ですが、ストーリーなどはわりとオーソドックス。

こちらも知る人ぞ知る、ファミコン後期の良作RPGでした。

甲竜伝説ヴィルガスト外伝

1993/7/30

エンジェル

ガシャポン発のメディアミックス企画、

「甲竜伝説ヴィルガスト」から派生したオリジナルRPG。

漫画、OVA、スーファミ版の「甲竜伝説ヴィルガスト 消えた少女」と発売され、

その後、外伝としてファミコン版が発売。

主人公はワーウルフ族のムロボで、勇者を手伝い並行世界ヴィルガストを救いに行きます。

戦闘はコマンドではなく、横視点のアクションバトルというのが特徴。

本作もファミコン晩年の作品なので、存在自体知らない人も多そうですね。

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