今回は、80~90年代に発売されたコナミゲームの
アーケード版とファミコン版の違い
について紹介していきます。
コナミといえば、特に80年代後期に数々の名作を生み出したメーカー。
今となっては新作ゲームは殆ど作っていないようですが、当時は人気ゲームメーカーの一角を担う存在でした。
後にファミコンにも色々な作品が移植され、むしろ当時の小学生は
ファミコン版で初めて遊んだ!
と言う人も多かったはず、私もそうでした。
当時のコナミ作品が好きだった方、興味のある方は是非見ていってください。
「コナミゲーム」アーケード版とファミコン版の違い
イー・アル・カンフー
アーケード版
1985年1月
1985年に発売された、格闘ゲームの元祖とも言われている作品。
カンフー使いの主人公のウーロンを使用して、1vs1で敵を倒していくシンプルな内容。
当時はまだ対戦台などはなくCPU戦のみですが、敵との距離に応じて技か変化するなど、
後のゲームにも大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。
8方向レバーと2ボタンの操作ですが、技は16種類にも及びます。
現在は、アーケードアーカイブスでも復刻しています。
ファミコン版
1985/4/22
4500円
アーケード版から、かなりアレンジされたファミコン移植版。
システムは大幅に変更されて、主人公の攻撃や敵キャラも変更。
アーケード版の最初の敵が、ファミコン版ではボス扱いとなっています。
アーケード版を遊んできた人には、当時のファミコン版は違和感があったでしょう。
しかし、ファミコンの限られた容量では仕方なかったんでしょうね。
個人的には当時はアーケード版は遊んだことが無かったので、ファミコン版も楽しんで遊んでいました。
私もファミコン初期の頃に購入した(買ってもらった)ゲームなので、個人的にも特に思い入れが強い作品です。
ツインビー
アーケード版
1985年2月
コナミの新基板「バブルシステム」の第一弾ゲーム。
空中と地上のショットを打ち分けるゼビウスタイプですが、ベルによるパワーアップで自機の強化が可能。
雲から出てくるベルを取ってパワーアップしてくシステムは、当時としてもかなり珍しいシステム。
可愛らしい見た目と、このベルによるパワーアップが本作の大きな特徴。
しかし、このベルによるパワーアップが難しく、ベルの色にばかり気を取られていると敵にやられますし、
適当に撃っていても中々パワーアップできないなど当時から苦手だった人は、きっと私だけではないはず。
ファミコン版
1986/1/4 4900円
アーケード版発売の翌年には、ファミコンにも移植されています。
色々省略されている箇所はありますが、それでも当時のファミコンとして良移植だったのではないでしょうか。
二人同時プレイも可能なので、当時は盛り上がって遊んでいた人も多かったはず。
シューティングゲームで二人同時プレイが出来るのは、当時としても珍しかった思い出があります。
しかし、ベルのパワーアップが二人だと奪い合いなどにもなり、逆に揉めた人も多かったでしょう^^;
グラディウス
アーケード版
1985年5月
ご存じ、大ヒット横スクロールシューティングゲーム。
ツインビーの後に発売された、バブルシステム第二弾作品。
当時のキャッチコピーは、
「1.9.8.5宇宙ガ、マルゴト、ヤッテクル」。
カプセルを取って任意にパワーアップ出来るというのが当時としては画期的で、
長く貫通力のあるレーザーや複数のオプションなど、フルパワーアップした時は爽快。
個性的なボスやカッコいいBGMなど、全てにおいて非常に完成度の高い作品。
今なら、コナミアーケードクラシックスなどでも安価に復刻しています。
ファミコン版
1986/4/25
4900円
本作も翌年にファミコンに移植されています。
当時のファミコンの性能上、レーザーは短くなり、オプションも2個とだいぶ劣化しましたが、
それでもファミコン版も大ヒット。
アーケード版を遊んでいた人はガッカリだったでしょうが、当時ファミコンから入った多くの小学生は、ハマって遊んでいました。
難易度もそこまで高くはなく、小学生でもクリアできました。
また、各種裏技やボーナス得点、1UPなども多く、裏技ブームの当時は大人気でしたね。
後にコナミコマンドと呼ばれる有名な裏技も、スタートは本作からだったはず。
こちらも当時持っていたお気に入りのゲームだったので、何度も遊びました。
個人的に、シューティングゲームでまともにクリアできるのは本作くらいでしたw
沙羅曼蛇
アーケード版
1986年7月
こちらも当時から人気だったグラディウスの続編。
続編と言っても、タイトルも新たにシステムも大幅に改良されています。
共通点は、レーザーやオプション、地を這うミサイルくらいで、それ以外はほぼ別ゲーム。
パワーアップ方式も異なり、横スクロールと縦スクロールが交互にあります。
また、二人同時プレイ可能なのも、シリーズでは本作くらい。
前作はボス戦がビックコアの使いまわしが多かったですが、今回は各ステージ固有のボスが登場。
本作もシリーズファンから非常に評価の高い名作。
ファミコン版
1987/9/25 4900円
ファミコン移植版もアーケード版同様、縦横スクロールがあります。
また、こちらも二人同時プレイが可能。
但し、ファミコン版のパワーアップ方式は前作のグラディウス同様、カプセルを取ってパワーアップしていくシステムとなっています。
アーケードファンからは、ちょっと違和感があったかもしれませんが、
当時のファミコンキッズからは、やはり大人気でした。
また、スケルトンのカセットもカッコ良かったですね~。
こちらも当時から持っており、お気に入りのゲームでした。
悪魔城ドラキュラ
アーケード版
1988年2月
ファミコンディスクシステムで大人気だった悪魔城ドラキュラのアーケード版。
家庭用からの逆移植でしたが、アーケード版の人気はそこまで高くはなく、また知名度も低いです。
当時のコナミにしては動きがモッサリしており、単調で操作性もイマイチでしたね。
その為、人気も出ず出荷台数も伸びませんでした。
BGMの評価は相変わらず高いですが、肝心のゲーム内容は微妙。
アーケード版のシリーズも本作だけなので、やはり当時からあまり評判は良くなかったようです。
ファミコン版
ディスク版 1986/9/26 2980円
ROM版 1993年2/5 3900円
ディスクシステムで大ヒットした、人気シリーズの第一作目。
悪魔城ドラキュラと言えば、やはりこちらをイメージする方が多いでしょう。
メイン武器の鞭とサブ武器で戦うシンプルな内容で、子供にはちょっとホラー感もありましたね。
硬派な設定と重厚な音楽が当時から話題で、難易度は高いですが多くの子供たちがハマって遊んでいました。
ファミコン後期にはROM版が発売され、こちらにはイージーモードが追加。
ダメージを受けてもノックバックしないので、ちょっと簡単になっています。
グラディウス2 ゴーファーの野望
アーケード版
1988年3月
大人気シューティングの2作目。
今回からはパワーアップゲームが4種類から選べるようになり、沙羅曼蛇ではサブ武器扱いだったリップルレーザーがメイン武器へと昇格。
個人的には、下段2つのパワーアップゲージが好きでした。
当時のアーケード版はやったことがありませんが、書籍などを読むと1988年のアーケードゲーム業界の話題はグラディウスⅡ一色だったそうです。
ゲーム関係者だけでなく、メディア、オペレーター、シリーズファンもかなり衝撃を受けたとの事。
本作は88年のAOUのショーまで一切秘匿されており、初めて存在が明らかになった時は、コナミブースには人が溢れかえっていたそうです。
残念ながら私は当時の状況は知りませんが、それくらい話題だったようですね。
個性的なステージやボスなど前作を越える完成度で、多くのファンを魅了した名作。
ファミコン版
1988/12/16 5900円
アーケード版が発売された年末にはファミコン版も発売。
こちらもファミコンにしては良移植で、多少ステージの構造は変っていますが、ほぼアーケード版を踏襲。
合成音声で喋るのも、当時としては凄かったですね。
但し、ファミコン版はアーケード版のサブタイトル「ゴーファーの野望」がカットされています。
アーケード版よりはマイルドになっているとはいえ、やはり当時のファミコンシューティングゲームでは難易度は高め。
また慣れていても、ちょっとしたミスでやられることもしばしば。
本作は学校が終わった後、友人と一緒に発売日に買った記憶があります。
パロディウスだ! 神話からお笑いへ
アーケード版
1990年4月
それまで硬派なシューティングの代名詞だったグラディウスシリーズが、一気にパロディ化したのが本作。
元々はMSXからスタートし、後に業務用アーケードで発売。
グラディウスⅡの好きなパワーアップゲージを選べるのを、キャラクターごと選択できるようにしたのは画期的でしたね。
ビックバイパーの他にも、ツインビー、タコ、ペン太郎から選択出来ますが、タコやペン太郎が人気だった記憶があります。
逆に、ビックバイパーを選ぶ人は少なかったですね。
当時ゲーセンでの人気もすさまじく、私も行きつけのゲーセンでよく遊んでいました。
初めてチチビンタリカを見たときは、ちょっと興奮したものですw
最初は対応が分からず、きっとお股弱点だ!とアソコを狙っていた子も多かったはず。
前年に発売されたグラディウスシリーズの正当な続編Ⅲよりも、本作の方がが人気だったことは、コナミにとっては微妙な心境だったかもしれませんね。
ファミコン版
1990/11/30
5800円
本作も後にファミコンに移植されています。
合成音声などはカットされていますが、こちらも中々の良移植。
但し、こちらもアーケード版のサブタイトル「神話からお笑いへ」はカットされています。
ゲーム内容的には申し分ないのですが、唯一ガッカリしたのがチチビンタリカがリストラされ、
代わりに露出度の低いミス・ミシタリーナに変更されたこと。
露出が高くチョットエロいチチビンタリカが、訳の分からんキャラクターに差し替えられたのはちょっとがっかり。
しかし、後に「ミシタリーナ」の名前の由来は、「見したりーな」から来ているという事を知り、スタッフにとっても辛いリストラだったようですね。
ファミコンだけでなく、ゲームボーイ、PCエンジン、スーファミなど様々なゲーム機に移植され、この後もシリーズが続く人気作となりました。