セガ対戦格闘ゲーム特集(1990年代)

今回は、主に90年代に稼働していたセガの対戦格闘ゲームについて紹介していきます。

セガの格ゲーと言えばバーチャファイターが有名ですが、実はそれ以外にも色々出ていたことは、若い人は知らないかもしれませんね。

名作と呼ぶにふさわしいものから、まだ発展途中だったもの、正直微妙だったものなどなど。

格ゲー好きの方は、是非観ていってください。

セガ格ゲー特集(90年代)

 

ホロシアム

1992年

立体的に映し出す専用筐体で発売された、セガの対戦格闘ゲーム。

その名前の由来は、ホログラムとコロシアムから来ています。

立体とはいっても可動域は3Dではなく2Dで、あくまで3Dっぽく見えるというだけ。

世間ではストⅡなどの2D対戦格闘ゲームブーム全盛期でしたが、その時代にこのグラフィックはすごいですよね。

内容はともかく、相変わらず技術力だけは非常に高いセガ。

ストⅡなどと違い人間離れした技は無く、パンチやキックなど基本的にはリアルな攻撃のみ。

かなりリアルな動きが特徴の格ゲーで、モータルコンバットにも似ていますね。

しかし、この疑似立体映像に注力し過ぎたせいか、キャラも技も少なく、ストーリー的な要素もありませんん。

技術は凄いですが、ゲームとしてはイマイチ。

また、家庭用ゲーム機への移殖は厳しいようで、未だ移殖はされておりません。

日本では未発売ですが、逆輸入と言う形で一部のゲーセンでは稼働していたようです。

バーニングライバル

1993年7月

ストⅡの影響で、世間は空前の対戦格闘ゲームブームが訪れていたときに発売されたセガの格ゲー。

アニメのような美しいグラフィックとキャラクターの滑らかな動きが特徴で、開発はヒットメーカーのAM2研。

しかし、残念ながら本作の出回りは非常に悪く、存在自体知らない人も多いでしょう。

その知名度の低さから、家庭用ゲーム機にも未だ移殖はされていません。

また、当時は対戦台でインカムを稼ぐのが格ゲーの主流でしたが、本作の対戦台が実在したかどうかも不明。

もし通信対戦台を見たことあると言う人は、ご一報願います。

ゴールデンアックス ザデュエル

1994年

セガの人気ベルトアクションシリーズ「ゴールデンアックス」の格ゲー。

ストⅡと同じく、6ボタンで操作します。

魔法の瓶を貯めてハイパーマジックを使用したりなど、ゴールデンアックスの世界観も踏襲しています。

ギリアスとデスアダーはお馴染みですが、それ以外はほぼ新キャラ。

いかにもとってつけたような設定で、良く言えば無難にまとまっているが、悪く言えば個性が無くバランスも悪い。

あと、CPUの敵キャラが強すぎることで有名ですね。

世間からの評判も高くは無く、続編が発売されることもありませんでした。

後にセガサターンに移植されています。

ダークエッジ

1993年3月

画面に奥行きのある、疑似3Dが特徴の対戦格闘ゲーム。

360°自由に移動できますが、敵との距離感も掴みづらく操作も難しいです。

斬新な設定ではありましたが当時はあまり世間に受け入れられず、人気もイマイチでした。

長らく家庭用ゲームには移植されませんでしたが、アストロシティミニでようやく復刻。

今遊ぶと、逆に新鮮で面白いです。

バーチャファイター

1993年12月

言わずと知れた、セガを代表する3D対戦格闘ゲーム第一弾。

当時はストⅡなどの大ヒットで2D格ゲーが主流でしたが、本作の登場をきっかけに、世は3D格ゲーブームへと移行します。

カプコンやSNKなどは2D格ゲーがヒットしていた為、逆に3D格ゲーブームに乗り遅れることに。

今見ると、いかにもポリゴン!と言ったカクカクしたグラフィックですが、当時はこれでも

Σ(゚Д゚)スゲェ!!

って驚いたものです。

本作がやりたいがために第5世代ゲーム機は、プレステではなくセガサターンを選んだ人も多かったはず。

初期の頃はプレステよりもセガサターンの方が人気でしたが、その理由は本作の影響が大きいでしょうね。

バーチャファイター2

1994年11月

前作の発売から約1年後、続編となる2が登場。

カクカクしたいかにもポリゴンなグラフィックから、わずか1年でここまで進化するものなのか!

っと子供ながらに驚いたことをよく覚えています。

初代は一人プレイが多かったですが、2から対戦台が主流となります。

毎日のようにゲーセンに通って、ひたすらバーチャ2ばっかやっている友人とかいましたね~。

バーチャファイター2の当時のインカムは、きっと凄かったことでしょう。

本作も後にセガサターンに移植されています。

この頃は、プレステよりもセガサターンの方が勢いがありました。

ファイティングバイパーズ

1995年11月

バーチャシリーズの次に発売された3D対戦格闘ゲーム。

マーヴェルヒーローたちとも同等に戦う、ちょっと人間離れしたストⅡなどの格闘家と違い、リアルな格闘家同士の戦いがウリのバーチャーシリーズでしたが、

本作は漫画やアニメのような、何でもありの設定となっています。

上下にアーマーを着ていたり金網を破壊して吹っ飛ばしたりなど、ドラゴンボールのような派手な演出が特徴。

本作も、当時はバーチャファイターと同じくらい人気がありました。

こちらも定期的に大会が開かれるなど人気ゲームでしたが、バーチャファイターほど長くは続きませんでした。

後にセガサターンに移植されています。

ラストブロンクス  東京番外地

1996年

武器で戦う対戦格闘ゲームで、セガ版の闘神伝やソウルキャリバー的な作品。

架空の東京が舞台で、ギャング同士の争いという設定。

実際の背景をポリゴンで表現したりと固有の世界観はありましたが、ゲーム自体はよくある内容。

悪くはありませんが、これと言ったインパクトはなく、また続編が作られることもありませんでしたので、ひっそりと皆の記憶から消えていきました。

本作の実写映画がVシネマであったとは、最近まで知りませんでした^^;

ファイターズメガミックス

1996年12月21日

サターン

バーチャファイターとファイティングバイパーズのキャラが共演する、オールスター的な3D格ゲー。

他セガゲームの隠しキャラなども多く登場し、やり応えもあります。

また、軸ずらしのエスケープボタンが追加されるなど新要素もあります。

前作よりも、相手との読み合いや駆け引きも多くなりましたね。

本作はセガサターン専用タイトルで、こちらも当時から大人気でした。

電脳戦機バーチャロン

1996年1月

ツインスティックの専用筐体で操作する対戦型のロボットゲーム。

これまでありそうでなかったロボット同士が戦う格ゲーで、ロボット好きにはたまらない設定。

また、ロボットのデザインも、あのカトキハジメ氏が担当。

これのよりゲームファンだけでなく、ガンダムファンも大いに喰いつきました。

セガ内では、従来から

ロボットゲームは売れない!

というジンクスがあり、実は本作も新入社員に失敗経験を積ませるために、開発されたという経緯があります。

しかし、その予想は大きく外れ、ゲーセンでも大ヒット。

今となっては、ロボット型対戦ゲームの草分け的な存在となっています。

セガサターンに移植され、ツインスティックも発売。

後にスーパーロボット対戦にも参戦しています。

バーチャファイター3

1996年9月

大人気シリーズ3作目で、当時の最新3DCGアーケード基板「MODEL3」の使用によりグラフィックは更に向上し、よりリアルな闘いが可能となりました。

1年後には、チームで戦う団体戦が可能となったtb(チームバトル)が登場。

海外でも高い評価を得ました。

しかし、この辺りで徐々にシリーズの人気も低迷していった気がします。

本作がと言うよりは、ゲームセンター自体が徐々に下火になり始めます。

私もこの頃はもうゲームセンターには足を運ばなくなってました。

さすがの人気シリーズも、時代の流れには抗えなかった印象ですね。

後にドリームキャストにも移植されますが、対戦が出来ないなど不満もありましたね。

電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム

1998年3月

新キャラや新システム新ステージなど、色々追加されたバーチャロンの2作目。

前作はまだまだ粗削りなとこもありましたが、今作で完成したと言っても良いでしょう。

この後もシリーズは続きますが、個人的に本シリーズで遊んだのはココまででした。

後にドリキャスに移植されています。