【SEGA名作3Dシューティングゲーム】「G-LOC」特集

今回は、1990年に発売された業務用アーケードゲーム

G-LOC

について紹介していきます。

正式名称は、G-LOC:AIR BATTLE

サブタイトルには、

Loss of Consciousness by G Force

直訳すると、Gフォースによる意識喪失らしいですね。

G-LOCとは、戦闘機などで急加速や急旋回などでパイロットに負荷がかかり、一時的に意識喪失を起こす症状を英語で表した表記とのこと。

本作は360°回転することで当時話題だった業務用アーケードゲーム筐体「R360」としても有名なゲーム。

それくらい激しく動くムービング筐体なので、タイトにはその意味も込められているのかもしれませんね。

私はR360を実際にプレイしたことが無く、R360のゲームがG-LOCだっとつい最近まで知りませんでした^^;

G-LOCとは

セガの3Dシューティングゲームと言えば、大ヒットしたアフターバーナーⅡが有名ですよね。

本作は、そのアフターバーナーⅡに次ぐ熱いドッグファイトが繰り広げられるゲーム。

アフターバーナーⅡと最も大きな違いは、コックピット視点という事でしょう。

アフターバーナーは、自機の後ろから見たTPS視点でしたが、本作はいわゆるFPS。

但し、バックを取られた時のみ、戦闘機の背後からの視点に変ります。

ステージクリア型のアフターバーナーⅡと違い、本作は様々なミッションをクリアしていく内容で、

ミッション達成するとまた次のミッションがスタートするシステムとなっています。

一定時間内に敵機を何機撃墜する、地上兵器をいくつ壊せなどなど。

難易度は、初級、中級、上級の3種類あり、ミッション数はそれぞれ9.13.17となっています。

武装は、連射可能なバルカンと、ロックオンしてから発射するミサイル。

スロットルレバーで急加速、操縦桿を大きく振ることでロールシザースも可能。

コックピットからのリアルな視点で、実際に戦闘機を操縦しているような演出をしたかったのでしょう。

アフターバーナーⅡと比べて本作は、よりリアルなドッグファイトを楽しめるのが大きな特徴です。

アーケードゲーム筐体

G-LOCのアーケードゲームは、複数の筐体で稼働していました。

最も有名なのは、360°回転することで話題だったゲーム筐体「R360」でしょう。

ゲーム云々というよりも、この360°回転するゲーム筐体が当時は大きな話題となりました。

しかし、R360の筐体価格は(wikiによると1800万円)非常に高額。

また、設置スペースも取り、案内役のオペレーターも必要と一般的なゲームセンターにはとても置けず、

セガ直営店や、広いゲームコーナーがあるデパートなどにしか置けませんでした。

私の地域では、イトーヨーカドーのゲームコーナーに設置されていました。

その為、G-LOCはR360の他に通常のゲーム筐体もありました。

通常タイプは、可動機構が付いた「デラックスタイプ」と可動機構の無い「コックピットタイプ」、

また、海外向けのアップライト筐体があったそうです。

一般的なゲーセンであれば、コチラの方が多かったかもしれませんね。

家庭用ゲーム機への移植

G-LOCは、残念ながらアフターバーナーⅡほどの人気・知名度は出ず、家庭用ゲーム機への移植も少ないです。

アフターバーナーⅡのヒットは、当時としては衝撃的だった3Dシューティングというだけでなく、

映画「トップガン」が大ヒットしたということも大きな影響でしょう。

G-LOCも決して悪くはないのですが、アフターバーナーと比べると時代背景的にもインパクトは少なかったのかもしれませんね。

G-LOCの家庭用ゲーム機への移植は、1990年12月当時のセガの携帯ゲーム機、ゲームギアから始まっています。

さすがに本家と比べると大分劣りますが、当時の携帯ゲーム機としては頑張っている方でしょう。

難易度もしっかり選べますし、ステージ間では武装のお買い物も可能。

ショップの音楽がファンタジーゾーンというのもファンには嬉しい演出です。

その後、1992年にはマスターシステムでも発売。

グラフィックは劣りますが、しっかりG-LOCしています。

こちらも面白そうな内容ですが、販売は欧州版のみ。

残念ながら、国内では発売されませんでした。

1993年2月には、メガドライブにも移植されています。

さすがはメガドライブ、ゲームギアやマスターシステムよりも断然グラフィックが良いです。

基本はアーケード版同様コックピットからの視点ですが、ステージによってはアフターバーナーのように自機後方からの視点もあります。

こちらは全4ステージ、30ミッションをクリアしていく内容。

本作も決して悪くはないのですが、アフターバーナーⅡほど人気・知名度は上がりませんでした。

現在は、この他にも、

ニンテンドー3DS(ゲームギア版の移植)やswitch版SEGAAGESでも復刻しています。

今からG-LOCを家で遊ぶなら

アーケード版のG-LOCを家で遊ぶなら、今ならswitchのセガエイジス版が最もオススメです。

SEGA AGES版のG-LOCは、2020年3月26日にニンテンドーswitchで配信がスタートしたダウンロード専用タイトルです。

画面モードや難易度など、設定も色々変更可能です。

アーケード版の完全移植はもちろん、新たにエイジスモードも追加されています。

999円なので、安価で購入しやすいのも有難いですね。

また、switchのSEGA AGES版は、お好みに合わせて色々な画面でゲームをすることが可能です。

当時ゲーセンで遊んだ体感ゲームを疑似体験したい方はムービング筐体がオススメです。

稼働するムービング筐体に座り込んで遊べる、当時のデラックスタイプの視点を採用しており、画面が左右に揺れるよう再現されています。

更にリアルな視点なら、コックピット画面。

昔懐かしい画面ならヴィンテージ。

大画面でゲームに集中したい方は、

ゲーム画面も、コックピットやムービング筐体画面など色々選べるのも面白いですね。

また、新たに追加されたエイジスモードは、ロックオンカーソルのスピードもアップし、

大量の敵をドンドン撃墜しまくる、爽快感抜群のモード。

当時ゲーセンで遊んだ人も初めての人も、きっと楽しめるはず。

G-LOCを今から遊ぶなら、switchのSEGAAGES版がオススメですよ。

興味のある方は、是非一度SEGAAGES版を試してみて下さい。