【セガ名作シューティング】スペースハリアー特集

これまで数々の名作アーケードゲームを生み出してきたSEGA

その中でも、80年代中期から後期にゲームセンターに通っていた人にとって

当時衝撃を受けた!

といえば、やはりスペースハリアーを挙げる人は多いはず。

セガの名作と言っても、その世代によって色々好きな作品は異なるでしょう。

90年代は、やはりバーチャファイターのイメージが強そうですね。

80年代にゲームセンターに通っていた人にとっては、ハングオン、スペースハリアーなどの体感ゲームは欠かせないはず。

当時としては画期的だったスピード感ある迫力の疑似3Dシューティング

疑似3Dと言えば、当時はレースゲームが一般的でした。

ナムコのポールポジション

アイレムのジッピーレース

そして、セガのハングオンなどなど。

そんな疑似3Dをシューティングゲームとして仕上げたのがスペースハリアー。

色鮮やかな背景に、スピード感あるスクロール、軽快なBGM、

しかも、ムービング筐体で操縦桿を握り操作するのですから、当時は度肝を抜かれた人も多いはず。

まるで本当に自分がゲームの中に入っているような感覚になったでしょうね。

このクオリティで、稼働開始が1985年12月というから驚きです。

スペースハリアーは、この迫力あるグラフィックやスピード感あるスクロール、操作性を実現するために、16ビットCPUを2つ搭載していました。

当時は8ビットCPUが普通だった為、かなり贅沢なつくり。

従来の疑似3Dよりも画面に奥行きがあり、奥から迫ってくる敵キャラはまさに大迫力。

また、地面の市松模様も、遠近感を上手く表現しています。

この当時としては圧倒的な高スペックにより大人気を博しましたが、その分、筐体のお値段も高め。

更に設置スペースも取るため、それなりの規模のゲームセンターにしか置けませんでした。

そこで登場したのが、非可動のシットダウン筐体。

こちらは比較的安価で、設置スペースもあまり取りません。

 

その為、セガ直営の大型アミューズメント施設などでは大型のムービング筐体、

一般的なゲームセンターやデパートの屋上などに設置されていたのは、シットダウン筐体だった印象があります。

そういえば当時の一般的なゲーセンは、今のコンビニくらいの広さでしたよね。

そのスペックの高さゆえ家庭用移植は困難

ファミコンの登場から、家庭用ゲームの需要もドンドン高まっていきます。

人気ゲームはどんどんファミコンやSG-1000などのゲーム機に移植されていきますが、

スペースハリアーはそのスペックの高さから、家庭用ゲーム機への移植は困難でした。

当時は業務用のアーケード基板と家庭用のスペックには圧倒的な差があったので、開発陣も移植には相当頭を悩ませたはず。

そんな中、開発者は試行錯誤し何とか家庭用へ移植をしますが、

本作のアーケード完全版を家で遊ぶには、約10年待つことに。。。

家庭用ゲーム機の移植第一弾はセガマークⅢから始まっています。

その後、国内未発売ですが海外ではパソコン版も発売されているようですね。

スペースハリアー移植作品

次は、スペースハリアーの移植作品について紹介していきます。

アーケードからの劣化感は否めませんが、それでも当時の子供たちは大いに喜んで遊んでいました。

セガマークⅢ版 スペースハリアー

1986年12月21日

5500円 2M ROM

スペースハリアーの家庭用ゲーム第一弾は、セガマークⅢから始まっています。

さすがにスクロールが苦手なSG-1000では無理だったようですね。

大容量ゴールドカートリッジ初の2メガビットロムを採用し、アーケード版同様のデカキャラで迫力もあります。

同時期のファミコンソフトと比べても、マークⅢのスペックの高さが分かるはず。

しかし、いくら当時最新のSEGAマークⅢといえど、さすがにスペースハリアーのアーケード版完全移植とは行きませんでした。

キャラクターの重ね合わせ処理なども厳しかったようで、素人目からでもこれが精一杯というのが伝わります。

今見ると色々粗さも目立ちますが、それでも当時は大人気。

家で何度でもスペースハリアーが遊べる!と当時の子供達も喜んだことでしょう。

本作の移植により、きっとファミコンユーザーも

「マークⅢ欲しいー!」

っと思った子も多かったはず。

我が家でも親にセガマークⅢをねだりましたが、

「ファミコンあるでしょ!」

と一蹴されました( ノД`)シクシク…

PCエンジン版 スペースハリアー

1988年12月9日

6700円  4M Huカード

セガ以外のハードで最初に移植されたのが、ご存じPCエンジン。

PCエンジンのわりと初期の頃に4メガHuカードで発売されています。

さすが当時最新のゲーム機だけあって、アーケード版同様迫力のあるスクロールやスピード感を堪能できます。

アーケードの稼働開始から3年経って、ようやくアーケード版に近づいてきましたが、

それでもまだ完全版とは言えませんでした。

改めてアーケード版のスペースハリアーのスペックの高さは、当時としては恐ろしいですよね。

メガドライブ版 スペースハリアーⅡ

1988年10月29日

5800円 4M ROM

メガドライブのローンチタイトルとして「スペースハリアーⅡ」が発売。

当時セガの最新ゲーム機メガドライブを以ってしても、やはりアーケード版は厳しかったようで、オリジナルタイトルの本作が発売。

見た目は似ていますが、ステージやボスキャラなども変更されています。

しかし、初めから別物と割り切った為かゲームとしては普通に面白く、本編同様の迫力あるスピード感を堪能できます。

無理に不完全なものを作るよりは、別ゲームとして新たに開発するというのは、今思えば英断だったかもしれませんね。

ファミコン版 スペースハリアー

1989年1月6日

5500円 1M ROM

実は、当時のセガのライバル「ファミコン」にもスペースハリアーは移植されました。

ファミコンのわりと後期なので、知名度はあまり高くはありませんが。

タカラから発売されているという事もあり、アーケード版とはほぼ別もの。

キャラは小さく、スクロールも遅く、スピード感は皆無。

もちろんファミコンにしては、かなり頑張っている方だとは思いますが。

これなら他社の飛び出せ大作戦や、アタックアニマル学園の方がよほどスペースハリアーしていました。

そもそもファミコンで出すというのが、やはり無理があったのでしょう。

しかし、アーケード版が当たり前となった今の時代では、むしろ逆に新鮮かもしれませんね。

SUPER32X版 スペースハリアー

1994年12月3日

4980円

アーケード完全移植と呼べるようになったのは、スーパー32X版からでしょう。

スーパー32Xのローンチタイトルとして発売された本作は、グラフィック、サウンド、操作性を見事アーケード版を再現しております。

これまでの移植では、なくなくカットされた箇所も見事に再現。

これには当時のファンもきっと感動したはず。

アーケード稼働開始から約10年、ようやく家庭用ゲーム機にも完全移植されます。

逆に言うと、それほどスペースハリアーのスペックは高かったという事でしょう。

念願のスペースハリアーの完全版ですが、

残念な事にスーパー32Xがメーカーも引くぐらい売れなかったのが可哀そうなとこ。。。

1996年8/9にはセガサターンでも、SEGAAGES版スペースハリアーが発売。

スーパー32X版は知名度は低かったでしょうから、むしろこちらを遊んでいた方の方が多そうですね。

これ以降の移植は、ほぼアーケード版の完全移植となっています。

シェンムーのゲームセンター

シェンムー 1章 横須賀

1999年12月29日

6800円

個人的に、非常に面白い演出!

とお気に入りなのが、シェンムーのゲームセンターで遊ぶスペースハリアー。

完全移植すら厳しかった本作が、後にミニゲームとして遊べるようになるとは凄いですよね!

当時のゲームセンターの雰囲気で遊びたい方は、ドリームキャストのシェンムーがオススメです。

シュンムーの商店街にあるゲームセンターに行って、お金を入れることでスペースハリアーが楽しめます。

また、これ以外にもハングオンも遊べたり、ガチャガチャなどもできます。

やはり体感ゲームは、ゲームセンターのムービング筐体で遊ぶのが醍醐味。

この世界観は懐かしいですね~。

出来る事なら、もう一度ゲームセンターで遊びたいものです。

今から遊ぶならSEGAAGES版 スペースハリアー

2019年6月27日

999円

この他にも様々なゲーム機で移植されていますが、

今から遊ぶならswitchのSEGAAGES版のスペースハリアーがオススメです。

価格も安いですし、どこでもセーブやコマイヌバリアアタックなどのモードもあるので、

当時クリアできなかった方もきっとクリアできるはず。

ジョイコンを使用して、当時の操縦桿のように操作できるのも面白いですね。

また、switch以外でも、メガドラミニ2でも復刻しています。

こちらもかなりオススメです。

当時のようにスペースハリアーをもうお一度遊びたい!

という方は、switch版を是非試してみて下さい。