今回は、KOFシリーズなどでお馴染みのゲームメーカー
SNK(新日本企画)
40周年記念に発売された、アニバーサリーコレクションに収録されているゲームについて紹介していきます。
SNKと聞くと最近のゲームメーカーのようなイメージもありますが、実は国内を代表する老舗ゲームメーカーの一つなんですよね。
当時は、新日本企画という社名で、後に頭文字を取ったSNKに変わります。
SNK(新日本企画)の歴史
SNKの歴史は1978年まで遡り、ビデオゲーム黎明期ブロック崩しゲームからスタートします。
当時の会社名は「新日本企画」。
なんかお堅い会社のイメージですね^^;
新日本企画は、元ボクサーの川崎英吉氏が知人から買収した電機会社を元に創業したメーカー。
アーケードゲームの参入は、78年4月に発売されたブロック崩しゲーム「マイコンブロック」。
79年初頭にはタイトーから許諾を得て、スペースインベーダーのライセンス生産も行っていました。
1990年には、会社名の頭文字のイニシャルからSNKに社名を変更。
90年代に入ると、餓狼伝説やサムライスピリッツなどのNEO-GEOゲームが大ヒット。
個人的に、SNKの名前を知ったのはこの頃からでした。
アニバーサリーコレクションに収録されているゲームは、70~80年代に稼働開始したアーケードゲームが収録されています。
24タイトル収録という事ですが、数えたら25タイトルありましたw
これまで中々移植されなかったアーケード完全版も多く、当時遊んでいた人にはきっと懐かしく感じることでしょう。
また、北米版や家庭用移植版なども収録されています。
主に新日本企画80年代のアーケードゲームが好きな方には、特にオススメです。
SNK40周年アニバーサリーコレクション収録ゲーム
本作は、PS4やSTEAMなどでダウンロードすることが出来ます。
switchでもSNK 40th Anniversary Collectionがありますが、北米輸入版なので値段も高く、遊ぶのはちょっと面倒ですね。
オズマウォーズ
1979年
洋名:Ozma Wars
当時、新日本企画がライセンス生産していたスペースインベーダー。
その基板を流用して作られたのが、本作でSNK初のオリジナルゲーム。
いわゆる固定画面のシューティングゲームですが、本作は、残機制ではなくエネルギー性のシステム。
ENERGYがゼロになるとゲームオーバー。
敵キャラも当時としては最多となる12種類登場し、それぞれ異なった動きを見せます。
スペースインベーダーがまだまだ主流の時代、この多彩な敵キャラに驚いた人も多かったはず。
サスケVSコマンダー
1980年
開発:トーセ
洋名:SASUKE vs COMMANDER
トーセが開発し、新日本企画から発売された固定画面のシューティングゲーム。
宇宙船でビームを撃ちながら敵を倒すのが一般的な当時において、
手裏剣で忍者と戦う和風な設定で注目を浴びました。
倒した忍者が落ちてきて、それに当たるとミスになるという設定も珍しかったですね。
ボスキャラも登場し、演出面もかなり凝っていた作品。
有名な作品で、当時としてもそれなりに人気があった作品ですが、意外とアーケード完全版はあまり移植されていません。
ファンタジー
1981年
洋名:Fantasy
異なるゲーム、複数のステージなど、新日本企画の初期ゲームの中でも特に個性的な作品。
さらわれた恋人を助けに行く内容ですが、気球に乗って敵の攻撃を交わしたり、剣で敵と戦ったりなど、ステージごとに色々あります。
よく喋り、全8ステージを8方向レバー1つで操作するというのも、今思うと面白い設定ですね。
今遊んでも普通に楽しい作品ですが、残念ながら当時はあまり注目されなかったそうです。
ヴァンガード
1981年
洋名:Vanguard
コナミのスクランブルから大きな影響を受けたとされる、横スクロールシューティングゲーム。
上下左右の4方向へ攻撃可能で、その為にボタンが4つもありました。
斬新なシステムでしたが、その分コンパネも特殊。
導入には専用のコンパネも必要だった為、オペレーターからは敬遠されました。
それもあってか、残念ながら設置店はあまり増えなかった可哀そうな作品。
ジョイフルロード
1983年
洋名:Munch Mobile
2本のレバーで操作する、カーアクションゲーム。
左レバーで自機の操作をし、右レバーで落ちているアイテムを拾うことが出来ます。
落ちている食べ物拾って食べて、食べた後のゴミをゴミ箱に入れると更に高得点。
面白そうな設定ですが、2本のレバーでそれぞれ異なる動きをするのはかなり大変。
自機の操作に集中しすぎるとアイテムが取れませんし、アイテムに気を取られ過ぎると自機がコースアウトします。
ジェダイかニュータイプじゃないと、かなり難しいです^^;
その為、当時は二人で操作して遊んでいた!という意見もよく聞きます。
人類にはチョット早すぎたゲームでした。
T・A・N・K
1985年
洋名:TNK III
8方向のダイヤル式レバーと2ボタンで操作するアクションシューティング。
主砲と機関銃で進軍し、敵を倒していく分かりやすい内容。
本作は八角形のループレバーが大きな特徴で、傾ける方向でキャラを移動させ、レバーを回転させることで撃つ方向を変更することが出来ます。
これにより、後ろに下がりながら撃つことなども可能。
このループレバーを使いこなすことが、本作を攻略するには必須。
本作アニバーサリーコレクション版は、パッドでも操作しやすいよう左スティックで自機の移動、右スティックで砲台の回転、L・Rで主砲と副砲を撃つことが出来ます。
いわゆる、今風のFPSのような操作性になっていますが、
しかし、これが中々操作が難しく、頭が混乱しやすいですね^^;
初期の頃のSNKは、このループレバー系のゲームが得意だった印象があります。
後に怒やゲバラなど、似たようなシステムのゲームが多く登場するキッカケとなった作品かも知れませんね。
ASO
1985年
洋名:Alpha Mission
対地対空ショットを撃ち分けタイプの縦スクロールシューティングゲーム。
アルファベットのアイテムを取得することで、自機がパワーアップ。
また、アーマーの装着も可能で、3つのパーツを集めることでストックできます。
ストックされたアーマーはいつでも使用可能で、特にボス戦などには重宝しますね。
戦略的なシューティングゲームで、ハマる人はハマる良作品でしたが、ちょっと分かりにくいのが難点。
ちなみに、後に餓狼伝説など大ヒットゲームを発売するSNKですが、この頃はヒット作にも恵まれませんでした。
経営も非常に厳しく、開発スタッフは12人しかいなかったとか。
アテナ
1986年
洋名:Athena
ビキニのお姫様が、様々な武器で敵を撲殺・惨殺していくアクションゲーム。
道中、様々な武器や防具などを装備し自機をパワーアップさせていくので、アクションRPGっぽい内容でもあります。
陸や空、海など、色々なステージがあり飽きずに楽しめますが、その難易度は高め。
後にファミコンにも移植され、本作にも収録されています。
KOFシリーズなどにも登場する同名キャラアクターですが、本作はそのアテナのご先祖様という設定らしいです。
怒
1986年
洋名:Ikari Warriors
銃と手榴弾で戦っていく、アクションシューティングゲーム。
分かりやすく言うと、タイトー往年の名作フロントラインと似たようなシステム。
アーケード版は、T・A・N・K と同じループレバーを使用して操作します。
本作もT・A・N・K 同様、左スティックで自機の移動、右スティックで撃つ方向を変えることが可能。
本作のループレバーの作品は、全てこの操作方法は採用されています。
後にファミコンにも移植され、本作にもファミコン版が収録されています。
但し、ファミコン版の評価は低かったですね~。
本作はランボー怒りの脱出をモデルとしており、主人公の見た目もそっくりでした。
怒号層圏
1986年
洋名:Ikari Warriors II: Victory Road
怒りシリーズの続編的な作品ですが、その設定は前作とはだいぶ異なる中々ぶっ飛んだ内容。
前作の主人公が休暇中に突如異世界に引きずりこまれ、異世界で魔物たちと戦うという設定。
キャッチコピーは
「選ばれし者達よ、その手で闇を打ち砕け!」
前作のリアルな世界観から、一気にファンタジーになった内容で、もはや何でもありですねw
まぁ、ストーリーはアレですが、アクションシューティングとしてはエイリアンシンドロームのようで、普通に面白いです。
現在は、アケアカでも復刻しています。
バミューダトライアングル
1987年
洋名:Bermuda Triangle
怒やTANK同様、ループレバーを使用した縦スクロールシューティング。
本作も右スティックで、ショットの方向を変えることが出来ます。
分かりやすく言うと、怒やTANKのシューティング版。
また、小型機を付けることが出来、この小型機のフォーメーションを色々変更し、バリア代わりにすることが可能。
珍しい設定のゲームでしたが当時の人気はイマイチで、長らく家庭用ゲーム機には移植されてきませんでした。
今となってはかなり希少なゲーム。
ゲバラ
1987年
洋名:Guerrilla War
キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラをタイトルにしたアクションシューティング。
「怒」などと同様ループレバーで操作する内容で、本作の操作方法も他作品と同じ。
銃と手榴弾で戦い、戦車に乗ることも出来ます。
怒シリーズとよく似た内容で、当時はループレバーを使用したゲームが多かったですね。
後にファミコンにも移植されており、本作にも収録されています。
サイコソルジャー
1987年
洋名:Psycho Soldier
アテナの続編的な作品ですが、本作の主人公は前作アテナの子孫で女子高生の麻宮アテナ。
麻宮アテナは超能力が使用でき、更に歌う事でその能力が高まるという設定らしいです。
本作もボーカル付きのゲーム音楽が流れることで、当時は話題でした。
ちなみに歌っているのは、某浜の大魔神の元奥様、清水香織氏。
ゲームシステム的は、カプコンのソンソンにもよく似た設定で、上下移動しながら進行していきます。
本作には北米版も収録されており、こちらは英語で歌います。
しかし、音が小っちゃすぎるのが難点。。。
バトルフィールド
1987年
洋名:Time Soldiers
こちらもループレバーを使用して操作するアクションシューティング。
過去や未来に行って、囚われた仲間を救う内容。
左スティックでキャラの移動、右スティックで撃つ方向を変更可能。
内容も怒シリーズとよく似ています。
悪くはないのですが、ループレバー以外はあまり特徴のない印象。
ワールドウォーズ
1987年
洋名:World Wars
こちらもかなりマイナーなシューティングゲーム。
バミューダトライアングルの続編とも言われており、前作の直後にリリースされています。
使用されている楽曲も同じ。
また、バミューダトライアングルや怒シリーズ同様、本作もループレバーで操作します。
これにより、自機の移動を行いながらショットの方向も変えることが可能。
これまで移植も復刻もされておらず、今となってはかなり希少な作品。
航空騎兵物語
1988年
洋名:Chopper I
こちらもかなりマイナーな縦シューティングゲーム。
8方向レバーとショットとボンバーの2ボタンという、オーソドックスな操作方法。
4種類のパワーアップアイテムで、機銃の攻撃力、バルカン砲、射程距離の延長、誘導ミサイルなどが追加されます。
また、この他にも3つの特殊武器があるなど、攻撃は多彩。
但し、一度でも被弾すると、全てのパワーを失ってしまうのが厳しいとこ。
敵が放つネットに捕まると、メインショットが撃てなくなります。
悪くはありませんが、これと言った大きな特徴もありません。
やはり、当時の出荷台数はよくはありませんでした。
但し、BGMの評価は高いようです。
GREAT TANK
1988年
洋名:IRON TANK
T・A・N・Kに分岐要素を加えた、ファミコンのアレンジ移植作品。
舞台は第二次世界大戦、ドイツ軍の最終兵器を破壊するために単身でノルマンディーに上陸から物語はスタート。
主砲と副砲の2種類の武器で、進軍していきます。
マップが分岐し、武器選択画面も追加されたので、戦略の幅も広がっています。
但し、アーケード版のようなループレバーを使用できない為、操作がちょっとやりにくいのが難点。
複数のシナリオや隠しエリアなど、家庭用ゲームらしくやり応えもアップしています。
パドルマニア
1988年
洋名:Paddle Mania
テニスとエアホッケーを合わせたような対戦ゲーム。
レバーと2ボタンで操作し、フォアハンドとバックハンドを2つのボタンで打ち分けます。
相手側の穴に入れると得点が入ります。
また、テニスプレーヤーだけでなく、バレーボールや相撲など他のスポーツ選手との対戦もあります。
テニスプレイヤーとシンクロスイマー選手との戦いなど、面白い対戦も可能。
二人で対戦すると、盛り上がりそうですね。
脱獄
1988年
洋名:P.O.W.: Prisoners of War
ダブルドラゴン的なベルトスクロールアクションゲーム。
80年代に流行った脱獄映画がモデル。
タイトル通り収容所から脱獄する内容で、8方向レバーと3つのボタンで操作します。
最初はパンチとキックしかありませんが、敵が落とすナイフやマシンガンを装備することも可能。
ファミコンにも移植されており、本作にも収録。
ビーストバスターズ
1989年
洋名:Beast Busters
最大で3人同時プレイが可能だった、ゾンビを倒していくガンシューティングゲーム。
マシンガンや手榴弾を使用して、迫りくるゾンビたちを倒していく爽快な内容
業界初のゾンビ系ガンシューティングとして、当時は人気だったそうです。
80~90年代は、こういったガンシューティングゲームも人気でしたね~。
本作は左スティックで照準を合わせるのですが、これがかなり難しく操作難易度は高いです。
マウスで操作出来れば良かったんですけどね~。
怒III
1989年
洋名:Ikari Warriors III: The Rescue
怒シリーズの3作目にして、最後となる作品。
ループレバーの操作は同じですが、前作までとは違い素手で戦うベルトアクション的な内容となっています。
道中に落ちている様々な武器も使用可能で、銃などもありますが今回はかなり希少。
これまでの怒りシリーズとは異なるので、従来ファンからは賛否ありそうですね。
こちらも後にファミコンに移植され、本作にも収録されています。
原始島
1989年
洋名:Prehistoric Isle
かなり個性的な横スクロールシューティングゲーム。
バハマ沖で原因不明の遭難事件が多発し、その調査の為に謎の島に向かうという内容。
そこは1億年前の原始林に覆われ、原始人や恐竜たちが住んでいるという映画の髑髏島のような設定。
自機の周りのオプションの位置を変えることで、5つの特殊武器の仕様が可能。
ジャンプして飛び乗って来る原始人に捕まると、自機の高度が落ちてくるなど、他には無い面白い設定ですが、難易度はかなり高め。
本作もかなりマイナーな作品で、これまで移植はされてきませんでした。
やはり当時の人気はイマイチだったんでしょうね。
SAR サーチアンドレスキュー
1989年
洋名:S.A.R. – Search and Rescue
「怒」系のアクションシューティングゲーム。
コントローラーは、お馴染みのループレバーと2つのボタン。
攻撃と緊急回避で進んでいく内容で、セガのエイリアンシンドロームによく似た印象。
消息を絶った宇宙船を調査するために乗込む内容ですが、ちょっとホラー要素もあり面白いのですが、
一発即死なのが辛いとこ。
これでパワー制だったら、もう少し遊びやすかったでしょうね。
本作は、SNK最後のループレバー作品と言われています。
ストリートスマート
1989年
洋名:Street Smart
SNKの元祖格ゲーと言われている作品。
空手家かレスラーを選び、格闘技のトーナメントで勝ち抜いていく内容。
ステージには奥行きがあり、敵との距離によってパンチやキックに変化します。
まだこの頃は必殺技などはなく、パンチとキックで戦っていきます。
今やるとちょっと単調ですが、当時はまだストⅡも発売されていないので斬新でした。
後にメガドライブに移植されていますが、残念ながら本作にはメガドライブ版は収録されていません。
ゴッド・スレイヤー はるか天空のソナタ
1990年
洋名:Crystalis
ファミコン後期に発売されたアクションRPG。
ゼルダ的な内容で、武器やアイテムを集め謎を解いて進んでいきます。
剣、盾、鎧を装備しアイテムを活用しレベルを上げ、強力な敵と戦っていくクラシックな内容。
知名度はあまり高くはありませんが、実は一部では非常に評価の高い隠れた名作。
特に、ゼルダ的なアクションRPGが好きな方にはオススメです。
現在は、switchのファミコンでも配信されています。