ファミコンで発売された
ベルトアクションゲーム
の紹介をしていきます。
ベルトアクションと言えば、
「ゲーセンやスーファミでよく遊んだ!」
という方も多いかもしれませんが、
実はファミコンでも、いくつか発売されていました。
定番の有名ゲームから、ちょっとマイナーな作品まで
ベルトアクション好きの方、ファミコンのベルトアクションゲームに
興味のある方は是非見ていってください。
熱血硬派くにおくん
1987/4/17
テクノス
ゲーセンでも人気だったベルトアクションゲームの元祖
くにおくんのファミコン移植版。
熱血高校に通うくにおが、親友のヒロシを助けに行く王道ヤンキー漫画的な内容。
ちなみに、くにおくんの名前の由来は、当時のテクノスの社長、瀧邦夫氏から来ています。
後にくにおの相棒となるリキも、当初は敵として登場。
圧倒的デカさと強さのスケバンみすずなど、個性的なキャラも多く
アーケード版はもちろん、ファミコン版も人気でした。
難易度は高いですが、何度も遊びたくなる中毒性がありましたね。
まだまだ粗削りな箇所も多いですが、ベルトアクション元祖という事で
本作の功績は、その内容以上に大きいです。
当時はヤンキー漫画も人気で、この頃だとビーパップハイスクールとかでしょうか。
個人的には、中学生の頃にハマった「ろくでなしブルース」世代でした。
ダブルドラゴン
1988/4/8
テクノス
本作もアーケードからの移植された、テクノスのベルトアクションゲーム。
双截拳(そうせつけん)達人の双子の兄弟が、さらわれたマリアンを救うために戦う内容。
ファミコン版は家庭用らしくアレンジして移植されています。
一人プレイ専用ですが、経験値を稼ぐことでレベルアップ。
レベルが上がると、新しい技を覚えることが出来ます。
アーケード版で絶大な強さを誇った肘打ちも、レベル6で使用可能。
ファミコン版も当時から人気で、よく遊んだものです。
現在はアケアカでも復刻しています。
ベルトアクションは世代によって、ダブルドラゴンか
ファイナルファイトで好みが分かれますよね。
マッド・シティ
1988/8/12
コナミ
コナミから発売された、ファミコンオリジナルのベルトアクションゲーム。
元軍人の主人公が、謎の組織にさらわれた恋人を救うために戦います。
全9面あり、大半のステージはベルトアクションですが、
ステージによって、ガンシューティングとレースゲームの要素もあります。
また、ガンシューティングステージは光線銃にも対応。
今見ると面白そうなゲームのような気もしますが、
私の周囲でも持っている子は1人もおらず、当時は見たことも聞いたこともありませんでした。
コナミのゲーム中でも、かなり知名度は低そうですね。
2015年には、Wii U用バーチャルコンソールでも配信されていました。
脱獄
1989/6/30
ケイ・アミューズメントリース
SNKが開発した、アーケード用ベルトアクションゲームのファミコン移植版。
海外版のタイトルは、P.O.W.: Prisoners of War
特殊部隊員バートは、反政府組織「GOD」に潜入するためにわざを捕虜となり収監され、
そこから脱獄し、GODとその幹部たちを倒すという設定。
通常はパンチとキックですが、ナイフや銃での攻撃も可能。
ファミコン版は、二人同時プレイは出来ませんが、回復アイテムが追加され、難易度は下がっています。
敵出現のパターンさえ覚えてしまえば、意外とサクサク進めるはず。
アーケード版は、現在はアケアカでも復刻しています。
ダブルドラゴンⅡ ザ・リベンジ
1989/12/22
テクノス
テクノスの人気ベルトアクションシリーズ2作目で、こちらもアーケードからの移植作品。
前作で助けたヒロインのマリアンがウィリーに射殺されたところから始まり、
本作はマリアンの弔い合戦とも言える内容。
ステージ間の演出も追加され、よりストーリーが分かりやすくなっています。
また、ファミコン移植版にはオリジナルキャラも登場します。
そして、今作からは二人同時プレイも可能。
友達と2人で盛り上がって遊んだ人も多いはず。
ベルトアクションゲームは、やっぱ友達と遊ぶのが一番盛り上がりますよね。
本作は、アーケード、ファミコン版共に評価が高いですよね。
こちらのアーケード版は、現在アケアカでも復刻しています。
T.M.N.Tタートルズ
1990/12/7
コナミ
人気アメコミキャラ、タートルズのベルトアクションゲーム・
1989年に発売された、アーケード版からの移植作品。
正式なタイトルは、
Teenage Mutant Ninja Turtles
長い!
ファミコンのタートルズゲームとしては激亀忍者伝に次ぐ2作目。
原作に忠実な内容で、4人のキャラから選び宿敵シュレッダー一味を倒す内容。
個性的なキャラやアクションなど、本作もアーケード版から人気でしたね。
移植の際に、ファミコンのオリジナルステージも追加。
当時のファミコンとしては、かなり良移植作品です。
最近では、
Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection
でも復刻しています。
このシリーズは、タイトルが長いのが難点ですよね^^;
ダブルドラゴンⅢ ザ・ロゼッタストーン
1991/2/22
テクノス
こちらもアーケードから移植された、ダブルドラゴンシリーズ3作目。
3作目となっていますが、時系列的には1と2の間という設定らしいです。
好評だった2と比べ、本作はシリーズの中でもかなり異端扱いされています。
アーケード版の開発はイーストテクノロジーという外注でしたが、
当時から色々言われていたせいか、ファミコン版はテクノスが移植しています。
今作では、リー兄弟だけでなく、他の兄弟も使用可能。
アーケード版は最初からキャラ選択可能でしたが、
ファミコン版は一部のステージボスを倒す事で、その後、使用可能となります。
アーケード版からだいぶアレンジされており、ステージ構成も変更されています。
色んなキャラが使えて、個人的には好きな作品でしたが、
シリーズファンにとっては賛否ある内容だったみたいですね。
ダウブルドラゴンシリーズのアーケード版は、現在は
ダブルドラゴンコレクション
として復刻しています。
こちらは、
- リターン・オブ・ダブルドラゴン
- ダブルドラゴン アドバンス
- DOUBLE DRAGON(英語版)
- DOUBLE DRAGON Ⅱ: The Revenge(英語版)
- DOUBLE DRAGON Ⅲ: The Sacred Stones(英語版)
- ダブルドラゴンⅣ
のシリーズ6タイトルが1本
但し、1~3は英語版となっていますので、ご注意ください。
T.M.N.T ザ・マンハッタンプロジェクト
1991/12/13
コナミ
T.M.N.Tベルトアクションシリーズの2作目で、今作はファミコンオリジナル作品。
基本的には前作同様のベルトアクションですが、
ファミコン後期という事もあり、色々改善されています。
グラフィックや演出も向上し、敵の登場パターンも色々あって楽しいです。
特にオープニングのアニメに驚いたチビッ子も多かったはず。
前作では4人のキャラクターの誰を選んでもそこまで大きな違いはありませんでしたが、
今作からは、各キャラにも必殺技も追加されそれぞれ個性があります。
また、ベルトアクションステージだけでなく、高速スクロールの水上ステージなど、
ステージも色々あった楽しいですね。
ファミコン後期作品だけに、あまり知名度は高くは無いかもしれませんが
本作も非常に評価の高い作品でした。
こちらも現在は
Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection
で復刻しています。
バトルトード
1991/12/20
メサイヤ
知る人ぞ知る、難易度は高いが超面白い名作ベルトアクション。
英レア社が開発した事でも有名なゲーム。
レア社と言えば、後にスーファミ版のスーパードンキーを開発したことでもお馴染みの会社ですね。
パッと見タートルズにも似ていますが、こちらの主人公はカエル。
アクションやリアクション、演出も面白く、
また、横だけでなく、上下の移動や高速スクロールなど、ステージにも個性があります。
しかし、難易度はかなり高く、初見殺しのトラップも多いです。
死んで覚えろ!的なギミックも多々あります。
どんどん残機を失っていきますが、1UPしやすいのは有難いです。
何度でも遊びたくなる中毒性がありますね。
ファミコン以外にも、メガドライブやゲームボーイ、ゲームギアにも移植されています。
ファミコン後期作品の名作は、非常に中古価格が高騰する傾向にありますが、
本作もまさに同様で、今となっては中古価格もかなり高いです。
以前、ゲームセンターCXでも課長が挑戦されており、
かなり苦労していましたが「面白い!」と絶賛でしたね。
この回もかなり面白いので、機会があったら是非見てみて下さい。
マイティファイナルファイト
1993/6/11
カプコン
ゲーセンやスーファミでも大人気だった、カプコンの名作
ファイナルファイトのファミコン版。
アーケード版は、まさにベルトアクションブームの火付け役とも言われる名作。
そのファイナルファイトが、まさかファミコンでも出ていたとは、
知らなかった人も、きっと多いはず。
ファミコン晩年の作品なので、知名度が低いのも無理はありませんね。
さすがにアーケード版のようなデカキャラは無理なので、
デフォルメされた、小っちゃく可愛いキャラとなっています。
システム的にはダブルドラゴンにもチョット似ており、
敵を倒して経験値を貯めることで、新しい技を覚えていきます。
スーファミ版と違い、こちらは3人使用可能。
但し、二人同時プレイは出来ず、一人用のみ。
基本的にはアーケード版同様進みますがパロディ要素もあり、本編を知っている人は
くすっと笑える要素も多いです。
しかし、ファミコン後期とはいえスペックに限界があるせいか、
雑魚敵も一度に登場できるキャラも2人まで。
まとめて敵をなぎ倒す爽快感は薄れています。
こちらもファミコンにしてはかなり頑張っている作りで、評価も高いです。
以前は、3DSやWii Uのバーチャルコンソールでも配信されていました。
全シリーズが収録された、ファイナルファイトコレクションとか、出てほしいですね。
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