今回は、ファミコンソフトの
名作アドベンチャーゲーム
について紹介していきます。
アドベンチャー(adventure)を訳すと冒険という意味ですが、
日本では、話す、調べる、場所移動など、コマンドを選択しストーリーを進めていくゲームをこう呼びますね。
なぜだか知りませんが、物心ついたときから雑誌などではこのように紹介されていました。
当時は主に殺人事件や推理系のゲームが多かった印象があります。
私はアクションやシューティング、レースゲームなどはヘタッピだったので、どちらかというとRPGやシミュレーション、
そして、アドベンチャーゲームの方が好きでした。
どれも難易度が高かったですが、クリアした時は1冊の小説を読み終えた気分で、充実感がありましたね~。
当時はネットもないので、友達同士で情報を交換しながら進めていたものです。
その中でも、当時大好きだった、ハマったファミコンのアドベンチャーゲームについて紹介していきます。
あくまで個人的な意見ですが、ファミコンの名作アドベンチャーゲームに興味のある方は、是非見ていってください。
ファミコン名作アドベンチャーゲーム
ポートピア連続殺人事件
1985/11/29
エニックス 5500円
堀井雄二氏の原作でお馴染みの推理ドベンチャーゲーム。
ファミコン初の本格推理ベンチャーゲームで、元々はPC用ゲーム。
チュンソフトが移植し、エニックスから発売されています。
プレイヤーは刑事となって、部下のヤスと共に犯人を捕まえる内容。
個人的に初めて遊んだ推理アドベンチャーゲームなので特に思い入れも強く、当時は友達に聞きながら進めていました。
やはり難易度は高く、特に屋敷の地下迷宮で迷った人は多かったでしょう。
攻略本などがないと厳しいですよね。
また、犯人の名前が最も有名な作品でもあります。
しかし、犯人の名前を知っていても、そこまで追い詰めるのは中々大変。
ファミコン初期の作品なので、ストーリーはそれほど長くはありません。
今なら攻略サイトを見ながら進めれば、サクッとクリアできるでしょう。
さんまの名探偵
1987/4/2
ナムコ 4900円
当時の吉本興業所属タレントが多数登場する、推理アドベンチャーゲーム。
タイトル通り明石家さんま氏が探偵となって、殺された文珍氏の事件をプレイヤーと共に捜査していきます。
当時のタレントゲームはクソゲーが多い中、本作はかなりよく出来たゲームで、今でも非常に評価が高いです。
ストーリーも面白く、ギャグあり、エロありと、子供にも分かりやすい内容で人気でした。
また、重要な情報を聞き出すとマップが増える設定も面白く、新しい場所に行くときはドキドキしたものです。
しかし、さんま氏をはじめ登場するタレントも、当時は自分が出演しているとは知らなかったようです。
出演タレントの許可なしに吉本が勝手に許可し、更にギャラも未払いという事から、後に芸人さんたちと揉めたようです。
ゲーム好きとしてもお馴染みの、よゐ子有野氏が以前に自身のCXゲーム番組で、さんまの名探偵を扱っていいかどうかさんま氏に直接確認をとったところ、
「あれだけはアカンねん・・・」
と、普段よほどのことがない限り断らないさんまさんが断った。。。
っと言っていたので、復刻はおろかテレビでもその話題に触れることすらNGらしいです。
そうとう闇が深そうですね。
唯一、文珍師匠だけは、
「ワシ殺されるらしいですな、ほな香典料まらいましょか」
っと香典料としてギャラをもらったとか。
北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆ
1987/6/27
アスキー 5800円
堀井雄二氏の脚本の推理アドベンチャーゲームのファミコン第二弾。
本作もPCから移植された作品。
東京湾で発見された遺体から、捜査は北海道へと向かいます。
こちらも当時から人気で、推理アドベンチャーゲーム好きの方は一度は遊んだことがあるでしょう。
ちょっと小学生には難しいかもしれませんが、やはり脚本は抜群に面白いです。
また、男子が大好きなご褒美画像もあり、さすが堀井さん!分かってらしゃる!
めぐみさんの脱衣シーンを見る為だけに、当時は必死にプレイしたものです。
エロ目的で始めましたが、話が面白く結局最後までクリアしました。
ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島
【前編】1987/9/4 任天堂 2600円
【後編】1987/9/30 任天堂 2500円
ディスクシステムで発売された、日本の昔話をモチーフとしたアドベンチャーゲーム。
ディスク2枚組で発売され、前編の約1か月後に後編が発売されました。
当時は後編が発売されるのが待ち遠しかったですね~。
序盤は、桃太郎やかぐや姫など、お馴染みの昔話で進みますが、
中盤からシリアスな展開に変り、子供の頃はちょっと怖かった思い出があります。
ハラハラドキドキするシーンや、感動、笑い、涙などストーリー、演出も抜群。
日本人なら、是非とも一度は遊んでもらいたい名作。
ディスクのオリジナル版は、今となっては遊ぶハードルが高いですが、
後に、スーファミやゲームボーイアドバンスでも復刻しています。
今から遊ぶなら、そちらの方が遊びやすいでしょう
ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者
【前編】1988/4/27 任天堂 2600円
【後編】1988/6/14 任天堂 2600円
こちらも前編と後編が発売された、ファミコン探偵倶楽部の第1弾作品。
記憶喪失の少年から始まるところなど、いきなりストーリーに引き込まれる見事な導入。
その後も先が気になる展開の応酬で、どんどん話に没入していきます。
まるで小説を読んでいるようで脚本も抜群です。
本作もある事件を追う内容ですが、ゲームをクリアするというよりも、
物語を楽しむという仕様が強く、不要なコマンドは極力省いているそうです。
但し、ディスクシステムは、A、B面の切り替えや前編後編の入れ替えなど、今やると色々煩わしい点も多いです。
現在はニンテンドーswitchでも復刻しているので、今から遊ぶなら、そちらの方が遊びやすいでしょう。
サラダの国のトマト姫
1988/5/27
ハドソン 5900円
PCから移植された、メルヘンな世界観のアドベンチャーゲーム。
トマト姫やキュウリ戦士、かぼちゃ大王、かきっぱちなど、登場するキャラクターが全て野菜や果物。
元はPCでヒットしたアドベンチャーゲームで、ファミコン版はだいぶ遊びやすくアレンジ移植されています。
友達から薦められた時、パッケージから「女子が遊ぶゲームかよ!」と侮っていましたが、
借りてみたらメチャ面白くて、見事にハマりましたw
戦闘があっち向いてホイというのも個性的でしたね。
そこまで知名度は高くはないかもしれませんが、知る人ぞ知る名作でした。
ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女
【前編】1989/5/23 任天堂 2600円
【後編】1989/6/30 任天堂 2600円
ファミコン探偵倶楽部の第2弾で、今回は女子高生の遺体が発見されたところから始まります。
相変わらず導入が見事で、すぐにストーリーに引き込まれますね。
今作はちょっとホラーな印象で、パッケージやオープニングもちょっと恐怖感がありますよね。
子供の頃は怖くてビクビクしながら友達と一緒に遊んでいました。
亡くなったのが女子高生という事もあり夜の学校などにも調査に行きますが、夜の学校は大人でも怖いです^^;
最後のトリックなどにも驚きましたね~、
そういうことだったんだ!と納得したものです。
後に、金田一少年の「放課後の魔術師」の回を読んだ時、うしろに立つ少女と似てる!っと思ったものです。
もちろん細かい設定は違いますが、似た雰囲気がありましたね。
本作もswitchでリメイク版が出ていますので、興味のある方は、是非試してみて下さい。
ファミコン探偵倶楽部では、個人的には本作の方が好きでした。
ふぁみこんむかし話 遊遊記
【前編】1989/10/14 任天堂 2600円
【後編】1989/11/14 任天堂 2600円
ふぁみこんむかし話シリーズ第2弾は、西遊記のパロディ的なアドベンチャーゲーム。
今回はギャグ要素も多く、前作よりはストーリーも重くはないので気楽に遊べます。
前作から色々遊びやすくなり、どこでもセーブが可能。
また、ラスボス戦はアクションになるなど、中々面白い設定。
しかし、前作ほど人気は出なかったようで、残念ながらこれまでリメイクなどはされていません。
今のところ、遊ぶならディスクシステムしかないのが残念。
リメイクされたら、それなりにオッサン達が喰いつきそうですけどね~。
本作も、是非switchのファミコンで配信してほしいですね。
探偵 神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに…
1990/9/28
データイースト 4900円
人気推理アドベンチャーシリーズ、神宮寺三郎シリーズ4作目。
現在や過去の回想シーン、神宮寺のオッサンや美人秘書の洋子氏など、それぞれ異なる視点で物語を進めて行きます。
これまでのシリーズと違い殺人事件などは起こりませんが、複雑に絡んだ人間関係などより現実的な内容となっています。
個人的には神宮寺のおっさんより、洋子さんの方が好きでした(*’ω’*)
これで洋子さんの脱衣やお色気シーン、濡れ場などがあれば尚よかったのですが・・・。
以前までの神宮寺三郎シリーズは難しい印象がありましたが、
物語を楽しむためか、この辺りから比較的進めやすくなった印象でした。
前作の「危険な2人」も面白いですが、個人的にはコチラの方が好きでした。
タイムツイスト(前編・後編)
1991/7/26
任天堂 2600円
ファミコン後期に発売されたディスクシステムのアドベンチャーゲームで、こちらも知る人ぞ知る名作。
新作のゲームとしては、ディスク最後の作品でもあります。
後期作品という事もあり、本作は前編、後編が同時に発売されています。
見た目はノンビリとしたほのぼのゲームにも見えますが、実は中身は。ちょっと大人向けのシリアスな内容。
過去に行って歴史上の事件や人物と会ったりなど、歴史が好きな人は面白い設定。
ファミコン後期という事もあり知名度はかなり低く、遊んだ人は少ないでしょう。
既にスーファミが発売されており、今更ディスクシステムのゲームを買う子は少なかったでしょうね。
本作もかなり面白く、ふぁみこん昔話シリーズが好きな方にはオススメです。
このまま埋もれてしまうのはもったいない名作なので、switchなどで配信してもらいたいですね~。
メタルスレイダーグローリー
1991/8/30
HAL研究所 8900円
こちらも知る人ぞ知る名作SFアドベンチャーゲーム。
漫画家の、☆よしみる氏が、ストーリー、キャラクターデザイン、グラフィック手掛け、約4年の歳月をかけて作られた一品。
とある作業用ロボットに残されたメッセージで地球の危機を知ることとなる主人公一行。
そこから宇宙へと旅立つストーリーとなっています。
8Mビットロムと特殊チップMMC5によって、ファミコンとは思えない美麗なグラフィックを実現。
一部マニアの間では話題となりましたが・・・・如何せん発売日が遅すぎました。
既にスーファミソフトが発売され、今更この価格でファミコンソフトを買う人は少なかったでしょう。
出荷本数も少なく、一時期はファミコンの中古カセットで最も高いプレミアソフトとしても有名でしたね。
後にスーファミやWiiでも復刻。
しかし、現在もファミコンのROM版は非常に高額で5万円以上はするでしょう。
こういうゲームこそ、また復刻してほしいですね。