プロレス好きは皆ハマった!ヒューマン「ファイプロ」特集

今回は、当時のプロレス好きは恐らく皆ハマったであろう至高のプロレスゲーム

ヒューマンの名作

ファイヤープロレスシリーズ

について熱くウザく語っていきます。

何を隠そう、私はこのゲームがきっかけでプロレスを見るようになりました。

登場レスラーや技がとにかく多く、特に友人達と対戦するのが盛り上がります。

実名ではありませんでしたので、当初はゲームのレスラーが実在するとは思っていませんでした。

プロレス好きの友人から色々聞いているうちに、実際のプロレスにも興味が持ち、当時は深夜に全日と新日が放送していたので、毎週欠かさず見るように。

その後、学校の昼飯時間には、ご飯を食べながら東スポや週プロ、ゴングなどを見るほどハマりましたね~。

プロレス好きと言っても、新日派、全日派、U系、FMW・ウィングなどの過激なインディー団体などなど、実は人それぞれ好みも細かく分かれていました。

私も一通り色々見てはいましたが、

ヘビーは全日で、特に小橋氏やハンセン氏、三沢氏の大ファンでした。

そして、ジュニアは新日で、やっぱライガー氏が好きでしたね~。

U系はリングスで、特にヴォルク・ハン氏のコマンドサンボには度肝を抜かれたもんです。

女子プロは全女で、アジャコング氏、ブル中野氏が特に好きでした。

また、LLPWのミスター女子プロこと、神取忍氏も唯一無二の存在で好きでしたね~。

この辺りは、同じプロレス好きでも意見が分かれるところでしたね。

プロレスゲームは各メーカーから色々出ていますが、

個人的には、このファイプロシリーズを超えるプロレスゲームには未だ出会っていません。

ファイプロを超えることが出来るのは、唯一ファイプロだけでしょう。

しかし、今となってはヒューマンという会社はもう存在しないのが残念ですね。

今回は、PCエンジン、ゲームボーイ、スーファミ、メガドライブで発売されたファイプロ作品について紹介していきます。

ファイプロ好きの方、プロレス好きの方は是非見ていってください。

 

ヒューマン ファイプロシリーズ

 

ファイヤープロレスリング コンビネーションタッグ

1989/6/22

PCエンジン 6300円

後にプロレスゲームの金字塔と呼ばれる、ファイプロシリーズの記念すべき第一作目。

ボタンのタイミング、斜めから見たアングルなどは当時としては画期的でしたね。

隠しレスラーも登場し、ファイプロの基本システムは既にこの頃完成されています。

選手や技の数は、当時のプロレスゲームの中でも圧倒的な数を誇りました。

プロレス

1990/9/14

ゲームボーイ 3500円

あまり知られていませんが、実はヒューマンのプロレスゲームはゲームボーイでも発売されています。

登場レスラーは8人で、シングルマッチ、勝ち抜き戦のイリミネーションマッチなどが可能。

当時の携帯ゲーム機としてはかなり頑張っている方ですが、さすがに本家には及びません。

残念ながら、本作はそこまでハマりませんでした。

タイトルにはファイヤーの名前が付いていませんが、本作もファイプロシリーズの一つらしいです。

ファイヤープロレスリング2nd BOUT

1991/8/30

PCエンジン 6900円

ファイプロシリーズの2作目で、今回からタッグパートナーも自由に選択可能。

その他にも、ランバージャックマッチも新たに加わっています。

登場レスラーは、当時メジャー団体だった

全日、新日、UWFの選手。

また、その他にも、隠しレスラーも登場します。

この圧倒的な選手の数、技の多さがファイプロシリーズの醍醐味ですよね。

スーパーファイヤープロレスリング

1991/12/20

スーファミ 8500円

ファイプロシリーズのスーファミ第一弾。

PCエンジン版よりもグラフィックは向上し、ここからファイプロにハマった方も多いはず。

今回からリーグ戦、Gサイズレスラーなどが追加されより白熱した対戦が可能。

チュートリアルの若元一徹道場でタイミングを掴む練習もできるので、初めての方にもおすすめ。

サンダープロレスリング列伝

1992/3/27

メガドライブ 7400円

ファイプロシリーズ唯一のメガドライブ作品で、シリーズの番外編的内容。

基本的な設定は同じですが、レスラーの名前などは一新されています。

ゲージを溜めて大技を出すなど、シリーズの中でもかなり異色な作品。

もちろん他社のプロレスゲームよりは面白いのですが、ファイプロシリーズとしての評判はそれほど高くはなかったようで、

このシステムは本作で終了となっています。

ファイヤープロレスリング3 Legend Bout

1992/11/13

PCエンジン 7900円

PCエンジン版ファイプロシリーズ3作目。

基本的なシステムは前作を踏襲しつつ、選手数が一気に増えています。

全日、新日、海外選手の他にも、往年のレジェンドレスラーも登場。

上下それぞれに個別のダウン攻撃など、技数も増えています。

そして、本作の最も画期的だったのが、自分で好きなレスラーを作れるエディットモード

ここからまた違った遊び方が出来るようになり、プレイの幅が広がりました。

スーパーファイヤープロレスリング2

1992/12/25

スーファミ 8500円

スーファミ版のファイプロ第2弾。

クリスマスに発売日を決めたということは、ヒューマンとしてもかなり気合を入れていたんでしょう。

前作よりも選手数が増加し、マルチタップ使用することで最大4人で遊ぶことができます。

4人で遊ぶと盛り上がりましたね~。

また、梶原丈のサブミッションクリティカルが追加されたのもここから。

梶原上に関節技を決められたら、ビクビクしたもんです。

こちらも当時人気でしたが、エディットモードが搭載されていなかったことが、ちょっと残念でしたね。

スーパーファイヤープロレスリング3 Final Bout

1993/12/29

スーファミ 9800円

スーファミ第三弾で、ファイプロシリーズでも大ヒットとなった作品。

個人的にシリーズで最もハマった作品でもあります。

今作の大きな特徴は、選手の数が倍以上に増えたのと、エディットレスラー、バトルロイヤルが追加されたこと。

特に4人で遊ぶバトルロイヤルは白熱します。

バイソンのウエスタンラリアットの演出が派手になったのもこの作品から。

このウエスタンラリアットが好きすぎて、バトルロイヤルではバイソンを使用することが多かったです。

誰かが寝技などをしたら、すかさず走っていってラリアットしてましたね~w

ファイプロ女子 ALL STAR DREAMSLAM

1994/12/22

スーファミ 9500円

ファイプロシリーズ初の女子プロレス版。

全女公認ソフトなので、全女の選手のみ実名で登場します。

各選手の必殺技なども実際と同じようにするので、女子プロファンにはたまりませんね。

技を出すタイミングが腰を落とした瞬間から、組み合った瞬間に変更されたのもここから。

しかし、主に全女選手がメインだったので、この時期のファイプロシリーズとしては、ちょっと選手数が少なく感じますね。

スーパーファイヤープロレスリングSPECIAL

1994/12/22

スーファミ 11500円

スーファミのファイプロシリーズ第4弾。

今回の特徴はストーリーモードが追加されたこと。

1人のレスラーとしてチャンピオンに駆け上がるまでを追うことができ、一人でもじっくり楽しめるようになっています。

その他にも、打撃、投げ技のKOなどが追加されたのもココから。

また、それまではゲームでは無理だろうと言われていた、雪崩式、ミサイルキック、対角線攻撃なども追加。

当時のプロレスに合わせてゲームもどんどん進化していき、このあたりになると我々プロレスファンも舌を巻くほどの出来でした。

ファイプロ女子 憧夢超女大戦 全女vsJWP

1995/2/3

PCエンジンCD-ROM2 9800円

当時の女子プロ人気団体、全女とJWPの抗争を描いた作品。

全女、JWPの選手は実名で登場します。

CD-ROMの特徴を活かし、オープニングに実写映像、選手の声が収録されています。

しかし、基本的なゲーム内容は従来のシリーズと同様で、とくにこれと言った目新しさはありません。

全女ファンにはたまらない内容でしたが、肝心のCD-ROM本体が高すぎて、持っている子は一部の金持ちだけでしたね~。

スーパーファイヤープロレスリング クイーンズスペシャル

1995/6/30

スーファミ 11400円

スーファミのファイプロ女子シリーズ2作目。

今回は全女などの実名選手17名と、それ以外の仮名選手が21名登場。

前作では不評だったレスラーの数が大幅に増えています。

選手、技、グラフィックも女子プロ風に変化し、雪崩式も追加。

今回は、全女ファンだけでなく、JWPファンも納得の作品でした。

この頃の女子プロは、男子プロレスに負けじと危険な技もどんどん増えていきましたね~。

当時は盛り上がって観てましたが、今思うと危ない技も多かったですよね^^;

ブル中野が北斗晶にトップロープからツームストンをし、それで首の骨折ったり、

下手したら死んでましたよね。。。

実際に、女子プロの方が事故が多かった印象があります。

スーパーファイヤープロレスリングX

1995/12/22

スーファミ 11900円

グラフィック、技を出すタイミングなどが一新されたスーファミ最後の作品。

10作目という意味と、これで最後という意味でXが使用されたとのことなので、ヒューマンとしてもファイプロシリーズはこれで最後と思って出したのでしょう。

そのかいもあって、シリーズの完成系といっても過言ではない名作に仕上がりました。

本作でファイプロシリーズは最後と謳っていました、ファンからの続編の要望が多かったせいか、後にプレスステやセガサターンでも続編が発売されます。

プレステやセガサターンなどの90年代中~後期になると、K-1やアルティメットなどのガチ格闘技路線が人気になり、プロレス人気は低迷してました。

その為か、ファイプロにも当時の人気k-1選手などが登場し始めますが、ちょっと微妙な印象でしたね。

また、この頃になるとリアルな3Dポリゴンゲームが人気となり、従来の2Dゲームの人気も下火となり始めます。

こうして徐々にファイプロ人気も落ちていき、いつの間にかシリーズも終了。

そして、ヒューマンという会社も1999年に倒産。

その後は、各社からリアルなプロレスゲームが色々発売されますが、

個人的に、最高のプロレスゲームは?

と聞かれると、やはり今でもファイプロを挙げますね。